SCP-2669
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2004年当初のKhevtuul 1の飛行計画

アイテム番号: SCP-2669

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2669との接触を維持し、可能ならばその制御を取り戻すため、財団天体異常局内にKhevtuul 1管制センターが設置されています。プロジェクト・ヘイムダル内で利用可能なKhevtuulサププログラムの全資源は現在、SCP-2669を地球から可能な限り引き離す目的に転用されています。SCP-2669はKhevtuul 1管制センターの制御下にある全期間においてこの目標に向けて運用されます。スタッフは以前の任務の目標を考慮しないでください。

SCP-2669の封じ込めには多数のDクラス職員を必要とする可能性があるため、財団物流部門はSCP-2669に利用する職員に特化した人材調達プログラムの設立を許可されています。このプログラムはヨルダン、イルビド県のアル・ラムサ難民キャンプにおいて、フロント組織である「マーシー国際養子縁組サービス」の設立という形で暫定的に運用を開始されています。

説明: SCP-2669はプロジェクト・ヘイムダルで定められた地球外脅威評価プロトコルの一環として、財団が2004年に秘密裏に打ち上げたKhevtuul 1宇宙探査機です。SCP-2669の当初の任務は、地球生物に類似した生命を維持できると考えられた系外惑星を、主流科学によって近い未来に実現可能なものを超えた技術を利用して直接観測することでした。

SCP-2669は現在、既知の技術では達成不可能な2つの機能を利用しています。

  • 事実上の超光速 (FTL) 航行。 局所時空間を歪曲することで動作すると考えられている3基の外来の推進システムがSCP-2722内において発見され、これを改変することで小型衛星を光速の5.3倍(状況によってはそれ以上)の速度で飛行させることが可能な実験的推進システムが得られた。このシステムは潜在的に巨大な破壊力を有するため、利用クリアランスはKhevtuul 1のみに付与されている。
  • 遅延無しの通信と制御。 Khevtuul 1は、人間の意識と統合されたコマンド-データ誘導制御 (CDGC) システムを組み込んだ拡張操縦システムを用いるように設計されている。SCP-2372の背後に存在する精神-肉体間の遠隔接続現象の研究と応用によって、人間の意識を特定の形態で電子的インタフェース上にアップロードすることが可能となった。さらに、地球上の肉体と接続を維持しつつもそこから分離した人間の意識の存在によって、相対論的距離にもかかわらず地球とKhevtuul 1の間で瞬時に情報を伝送することが可能となった。この特性は太陽系外探査機の運用に必要とされる高度な制御と、任務に必要とされる運用能力を実現した。

財団がその制御を完全に維持して任務が遂行されている間、Khevtuul 1は114の系外惑星を直接探査しました。探査の結果は機密扱いとされています。

SCP-2669はD-43852(元アスマ・タリーン博士)の意識を宿しています。D-43852は探査機の制御システムを完全に掌握し、地球への帰還手段を積極的に探し求めています。これは相対論的速度を有する物体の地球への衝突という結果に繋がり得るため、SCP-2669の地球への帰還を防ぐような封じ込め手順が設定されました。

実験においては、D-43852のSCP-2669に対する制御は別の被験者の意識のアップロードと同時に停止することが示されています。D-43852からの干渉を受けなければ、バックアップソフトウェアはSCP-2669推進システムの制御を取り戻すことが可能です。このソフトウェアは当初の計画に従い、地球から無限に遠ざかる軌道を辿るようにプログラムされています。しかし、通常は数週間かかるものの、D-43852は追加の被験者を除去する能力を実証しています。SCP-2669に追加アップロードされたDクラス被験者の最終的な運命は現時点では不明です。

アップロード手順の性質上、上記の特別プログラム以外で募集されたDクラス被験者の使用は現在禁止されています。

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