SCP-2703
評価: +9+x

アイテム番号: SCP-2703

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 機動部隊ゼータ16-01、-02、および-03(それぞれ「新聞ボーイズ」、「ギアリスト」と「禁止命令」とする。)は、SCP-2703の異なる症状を見つけることを目的とし組織されています。機動部隊-ゼータ16-01は、SCP-2703の実体を含むすべての新聞を没収します。新聞はサイト-98のレベル2書類庫で保管されます。

機動部隊-ゼータ16-02は、ウェブサイト広告で見つかったSCP-2703の実体を追跡し、削除します。SCP-2703の継続的な症状を持つウェブサイトのドメインは、すべての主要なインターネットサービスプロバイダからブロックします。

機動部隊-ゼータ16-03は、公衆トイレのドアに書かれたSCP-2703の実体を消去します。SCP-2703の継続的な症状を持つ場所は、財団のフロント企業が買収し、暫定サイト-98-Xとして設置します。

SCP-2703と接触した民間人は、クラスCの記憶処理を行います。テスト中、最低でも1つの財団が所有するレストランが、マンチェスターのエリアで利用可能です。

更新: 2017/██/██、機動部隊-ゼータ16-01と-02が解散されました。機動部隊ゼータ16-03は、女性用公衆トイレでSCP-2703の現在の実体を消去します。

説明: SCP-2703は「いつでも電話して: 092-791-697-518-6」のメッセージで、新聞紙上、ウェブサイト広告上やイギリス、マンチェスターの都市の公衆トイレのドアに現れます。

それぞれの個人(今後対象者と称します)が、SCP-2703のあらゆる種類の番号に電話した場合、この実体(今後SCP-2703-1と称します)は、2〜5時間の間に、通常対象者の前3メートル以内に出現します。この効果は、対象者が、SCP-2703の元の実体を読んでいた際、メッセージの文字通りの意味を認識していた場合にのみ発生となります。SCP-2703のコピーと写真は、その特異な性質を示しません。

SCP-2703-1は、ワシミミズク(Bubo bubo)と類似し、細長いヤギ様の角とウサギ様の耳を持ち、直立時全高1.​​77メートルの、三足趾行性鳥類の生物です。SCP-2703-1は、その背面に、調節可能な長さの触手状付属肢を5本持っています。各付属肢は、5つの異なった色(赤、ピンク、黄色、青、緑)を持ち、ヒトにとって食用となります1。試験では、SCP-2703-1の付属肢を食べた場合、対象者の血中にセロトニンおよびドーパミンが高いレベルで含まれることを確認しました。

SCP-2703-1は、これまでに存在するすべての言語に堪能ですが、もっぱら対象者とのみコミュニケーションします。SCP-2703-1が好むコミュニケーションの手段はメゾソプラノの声で歌うことですが、要求された場合は停止します。「Folasの伯爵夫人、Fatymaの公爵夫人そしてDispriaの侯爵夫人」と自身を呼称するにもかかわらず、SCP-2703-1は、任意の名前にも同様に応答します。

SCP-2703-1の唯一の明白な目標は、対象者を演劇的なパフォーマンスに通うといったレクレーション活動で楽しませることです。これを、SCP-2703-1は対象者が選択した場所へ、対象者と自分自身をテレポートすることによって行います。この能力は、劇場、映画館、レストランやパブにのみ制限されています。24時間経過後、SCP-2703-1は対象者に向け、感謝の気持ちをオペラスタイルの50秒ほどの長さの歌でもって伝えた後、消失します。しかしながら、対象者が24時間経過前に、丁寧に去るよう伝えた場合、SCP-2703-1が20秒以下歌ったのち消失します。

補遺2703-1: 以下は試験記録2703-11-AからDの抜粋です。

実験記録2703-11-A - 2017/██/██

対象者: D-6053(男性、39歳)、SCP-2703-1
手順: D-6053はSCP-2703-1の性質を認識できるようにしています。症状の際、D-6053は、財団フロントのレストラン[編集済み]に、SCP-2703-1とテレポートするよう命じられました。100平方メートルの面積を人払いしました。
結果: D-6053とSCP-2703-1は、運命や愛の意味など様々な話題を、約1時間話しました。D-6053は、ローストビーフ、SCP-2703-1は、生のマグロ(クロマグロ)の2キロを注文しました。D-6053は、丁寧に去る旨伝えるよう命令されました。消失イベントに続いて、合計290.97ポンドが、レストランのレジの中に実体化しました。
分析: 通貨を実体化するSCP-2703-1の能力は、試験記録2703-11-Aの前に知られていませんでした。これまで行われている試験の中で、今回示したこの結果は、この能力を初めて使用した最初の試験です。さらなる研究が進行中です。 - N████博士

実験記録2703-11-B - 2017/██/██

対象者: D-6175(男性、27歳)、SCP-2703-1
手順: 試験は、SCP-2703-1が通貨を具体的にどのような状況で実体化するかを決定する為行われました。手順は、試験記録2703-11-Aと同じです。
結果: SCP-2703-1の性質を認識していたにもかかわらず、D-6175はSCP-2703-1の実体化の際恐怖で叫びました。SCP-2703-1は、直後に非実体化しました。試験は中止されました。
分析: これには、SCP-2703-1が非実体化する前に多大な苦痛の徴候を示したことに留意されたい。さらなる試験は影響を受けにくい人員によって行われるべきです。 - N████博士

実験記録2703-11-C - 2017/██/██

対象者: D-6342(男性、46歳)、SCP-2703-1
手順: D-6342はSCP-2703-1の性質を認識できるようにし、その性質に対して悲鳴を上げないよう命じられています。手順は、その他の点で、前の実験と同じです。
結果: SCP-2703-1は通常の2〜5時間後での出現の代わりに7時間後に実体化。SCP-2703-1は、モノトーンの声で話し、食べることを全て拒否しました。25分後、警告なしにSCP-2703-1は非実体化しました。
分析: SCP-2703-1は、テスト中全体的に、完全に無関心でした。確信はありませんが、恐らく落ち込んだのだと思います。 - N████博士

実験記録2703-11-D - 2017/██/██

対象者: D-6471(女性、26歳)、SCP-2703-1
手順: 手法は前の実験と同じです。
結果: SCP-2703-1は、さまざまなネコの肉の10キロを注文し、メゾソプラノの声で歌い、さまざまなトピックについてD-6471と話をしました。D-6471は、丁寧に去る旨伝えるよう命令された際、SCP-2703-1はD-6471に、去る前抱擁してもらうよう尋ねました。D-6471は、実体を受け入れるよう命じられました。消失イベントに続いて、合計10,000ポンドが、レストランのレジの中に実体化しました。
分析: SCP-2703-1は、一見その落ち込んだ様子から回復したようです。実験記録2703-11-Eから11-Rで見られるように、SCP-2703-1は、すべての女性者にこの種の動作を示していることを記録すべきです。 - N████博士

補遺2703-2: SCP-2703の現在の状態についての記録

実験記録2703-11-Dに示されているイベントの後、SCP-2703の出現が倍増しました。しかし、SCP-2703は、現在、女性用公衆トイレのドアにのみ出現、その異常な効果は女性対象者によってのみ排他的に発生原因となります。

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