SCP-2703-JP
rating: +17+x
blank.png

アイテム番号: SCP-2703-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2703-JPは標準型物品収容ロッカーに保管されています。持出及び実験にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。財団の管理下に無い状態のSCP-2703-JPが発見された場合、直ちに現地へフィールドエージェントを派遣し確保及び関係者への尋問を行ってください。対応時にはクラスBまでの記憶処理薬剤の使用及び公文書偽造プロトコルAの使用が許可されています。

説明: SCP-2703-JPはA4サイズの紙面です。上部には明朝体で「あなたの1番なりたい名前を書いてください」と記載されています。材質や外見などに異常性は無く、通常の紙類と同様に破損、焼却が可能ですが、日本国の戸籍に登録されている人物が同国の氏名登録基準を満たす文字列1を書き込んだ場合に異常性が発現します。異常性が発現した場合、SCP-2703-JPに文字列を書き込んだ人物の戸籍上の氏名がその文字列に変更されます。変更は運転免許証、保険証、学生証など戸籍上の氏名に基づいて発行される証明書の他、企業の社員録や小中学校の出席簿、座席表等にも及びます。但し、本人や関係者の記憶には影響しません。

発見経緯: SCP-2703-JPは茨城県土浦市にて「突然おかしな名前になってしまった少年」の噂が広まった事から財団の調査対象となり、発見されました。エージェントによる調査の結果、現地に存在する南土浦小学校では3年2組の男子生徒3名がSCP-2703-JPの影響を受け、それぞれの氏名が「ダークネスハリケーンドラゴン」「ストロングジャスティスファイターインザスカイ」「竈門炭治郎」に置換されていた事が分かりました。また、彼らの2親等以内の親族も異常性の影響を受け、「ダークネスハリケーン拓哉」「ストロングジャスティスファイターインザ友梨佳」「竈門良夫」等の氏名に変更された事が確認されています。SCP-2703-JPへの書き込みを行った生徒は10名以上存在しましたが、アルファベットを書き込んだ者や日本国籍を持たない者には異常性が発現せず前述の特性が明らかとなりました。

影響を受けた3名の児童はSCP-2703-JPの入手元について「通学路で拾った」と供述しており、エージェントによって付近の調査が行われましたがSCP-2703-JPの生産者等については不明のままです。また、3名の児童やその家族の氏名は財団の工作によって全て元に戻されました。

実験記録: 確保以降、2親等以内の親族が存命でないDクラス職員を対象とする実験が計3回行われましたが、いずれにおいても対象の氏名は変更されませんでした。担当研究チームは当初その理由を特定できませんでしたが、別オブジェクトの担当であった1人の職員が自身は2親等以内の親族が存命でないと証言し、自身を実験台とする事を提案しました。実験が氏名の変更以上の結果をもたらす危険性が低い事から提案は承認され、4回目の実験が行われたところ実験は成功しました。実験台となったエージェント・田尻(元の本名:田尻周平)の氏名は変更され、「うんこちんちんまるだしマン」となりました2

インタビュー記録2703-JP-1:

インタビュー日時: 2021年2月17日 14時00分
インタビュアー: 戸島研究員
対象: エージェント・うんこちんちん

戸島研究員: こんにちは、エージェント・田尻。これよりインタビューを開始します。

エージェント・うんこちんちん: ……。

戸島研究員: どうかしましたか?

エージェント・うんこちんちん: いや、これ一応公式記録に残るインタビューですよね。なのに、正式な名前を使わなくていいのかなって……。

戸島研究員: ……なるほど。

エージェント・うんこちんちん: ……すいません、変なこと気にして。忘れてください。

戸島研究員: いえ、あなたの言う通りです。(咳払い)では、エージェント・うんこちんちん。インタビューを開始します。

エージェント・うんこちんちん: はい、よろしくお願いします。

戸島研究員: まず、我々SCP-2703-JP担当チームは今回の実験結果を非常に興味深く思っています。あなたが、SCP-2703-JPにまるで小学生が好むような文字列を記入した事。そして、過去3回の結果に反して氏名の変更が行われた事。いずれも我々の予想と異なるものでした。あなたは、このような結果となった理由を説明する事が可能ですか。

エージェント・うんこちんちん: そうですね、ある程度予想は付きます。

戸島研究員: では、説明を頂けますか。

エージェント・うんこちんちん: それにはまず、僕の高校時代の話から始める必要があります。

戸島研究員: 高校時代、ですか。

エージェント・うんこちんちん: ええ。僕、高校時代のあだ名が「プリケツ」だったんです。

戸島研究員: プリケツ。

エージェント・うんこちんちん: はい。僕の名字が田尻だったのと、当時ちょっと太ってたんで。それで、まあイジメって訳では無いんですけど、ちょっとからかいの意味も込めて、プリケツって呼ばれてました。

戸島研究員: なるほど、名前に関して印象に残る記憶があると。嫌な記憶という事ですか?

エージェント・うんこちんちん: 最初は嫌でしたね。でも、段々興奮するようになって。

戸島研究員: 興奮?

エージェント・うんこちんちん: だって、クラスで1番かわいい女の子までが僕の事をそんな下品な名前で呼ぶんですよ!そりゃ、興奮するじゃないですか。

戸島研究員: ……。

エージェント・うんこちんちん: あれ、あんまり理解できない感じですか。

戸島研究員: 理解できないとは言いませんが、私には無い嗜好です。

エージェント・うんこちんちん: 女性はそうかも知れませんね。……話を続けます。で、高校の頃はそうやってよく興奮してたんですけど、卒業したら誰もプリケツと呼ばなくなったんですよ。みんな大人になったって事なのかな?呼んでくれって自分からお願いしてもダメでした。それで、寂しいなと。また、ああいった恥ずかしい名前で呼んで貰えないかなって思ってたんです。

戸島研究員: ……。

エージェント・うんこちんちん: そんな時、このオブジェクトの話を聞いて。夢のようなオブジェクトだなって思いました。どんな名前にしようかって、こうして自分が実験に参加する事が決まる前からたくさん考えましたよ。で、いざ参加が決まって1つ選ぶ事になった訳ですけど、やっぱシンプルに「うんこちんちん」かなって。もっと卑猥な言葉とかも考えましたよ?でも、小学生でも中々言わないような単純明快な言葉だからこそ発生するエロスってあると思うんですよ。

戸島研究員: ……。

エージェント・うんこちんちん: Dクラス職員たちの名前が変わらなかった理由、もう分かりますよね?彼らはきっと、本気で名前を変えたいと思ってなかったんですよ。大の大人で、本気で自分の名前を変えたがってる人って少ないでしょ?もっと格好いい名前がいいなとか少しは思うかもしれませんけど、本当に変えたら色々と面倒ですから。犯罪者や、身寄りのない人でも同じです。きっとどこかで心のブレーキがかかるんですよ。それが無いのは子供か、僕みたいな性癖の人間だけです。このオブジェクトはきっと、神様みたいな存在が僕らにくれたプレゼントじゃないかな。自分の名前を変えたいって本気で願える純粋な人へのプレゼントですよ。

戸島研究員: ……。

エージェント・うんこちんちん: 僕、いま貴方みたいな若くて綺麗な女性3にうんこちんちんと言わせる事ができて、とても興奮してます!普通ならセクハラになるんでしょうけど、本名ですから文句も言えないでしょうし。これから、何回もこういう機会があると思うと本当に嬉しいです!

戸島研究員: インタビューを終了します。

補遺: インタビュー後、戸島研究員はインタビュー中に不快感を持ったと述べ、今後エージェント・うんこちんちんが自身に近付かない事を要求しました。要求は受理されました。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。