アイテム番号: SCP-2711
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2711はサイト-148の保管庫25にある防水区画の中に保存されます。SCP-2711の実験は、水塊が存在しない場所で行わなければなりません。関連する非異常性アイテムは保管庫26に保存されています。
説明: SCP-2711は長さ33cm、最も太い部分の直径が3cmの大きな鉄製の針です。錆びや劣化の兆候は全く見られません。
SCP-2711の異常な性質は、体積20リットル以上の水塊と接触した際に活性化します。SCP-2711は影響を受けた水塊を、その化学的成分を保持したままで同じ温度の鉄の物理的性質(見た目を除いて)1になるように変換します。影響を受けた水はSCP-2711-1に指定されます。
その効果は毎秒20リットルのスピードから5分ごとに倍に上昇します。変換プロセスはすべての水がSCP-2711-1に変化すると終了します。この時点で加えられた水は影響を受けません。20リットル以上の水がSCP-2711-1に接触している限り、SCP-2711-1はその状態を保ち続けます。そうでなければ、SCP-2711-1はすぐにただの水に戻ります。
2つの銘がSCP-2711上に発見されています。
1つ目は、SCP-2481-3で使われているものと同じ文字であることが確認されており、夏王朝時代の文字と考えられています。文章の上に深い取り消し線が引かれています。
伏羲之针,禹王复铸,定诸水、困凶兽、止洪灾。
(伏羲の針、禹王2が鍛え直した。水を鎮め、猛獣を捕らえ、洪水を止める。)
2つ目は、小篆3であることが確認されています。1つ目のものとは異なり、雑に刻まれています。
如意棒
補遺: SCP-2711は、中国・河南省の桐柏山にある湖の水面下2.3mに埋まっていた非異常性のアカゲザル(Macaca mulatta)の右手から発見されました。発見時、湖はSCP-2711-1に変換されていました。アカゲザルの死体は西暦600年頃4のものと推定されていますが、保存状態は良好です。サルの死体は蓮華座のような姿で発見されました。当時の仏教僧の一般的な服装をしていましたが、衣服は激しく破れています。さらなる調査により、サルは窒息により死亡したことが明らかになりました。
SCP-2711の撤去により、SCP-2711-1は湖水に戻りました。地盤はすぐに不安定になり、湖は土砂崩れにより破壊されました。その後の清掃後に、傷ついた井戸が湖の底から発見されました。井戸は完全な鉄製で66mの深さがありました。ベリリウム-ブロンズ合金製の壊れた鎖と錠が井戸の中から発見されました。