アイテム番号: SCP-2712 ジョシュ、ジョシュ、これを読める?
オブジェクトクラス: Safe 何かが起きているせいで、私達はこのスロットを編集できないみたい。多分あなたが形式に沿った書き方しかできないのと同じ。
特別収容プロトコル: SCP-2712はSCPデータベース内に完全に自己収容されています。複数のSCP-2712冗長化バックアップファイルを全ての主要な財団メインフレームに保存してください。SCP-2712は、レベル4クリアランス以上を有する財団雇用者少なくとも1名によって日常的に読まれるべきです。次席研究員ジョシュア・アンドリュースを人間形態に戻すためにあらゆる努力を行ってください。 ええ、あなたを取り戻すためにできる限りのことをやってる。AOは実験中に壊れてしまって、何が起きたか正確に解明するまで私達にできることはあまり多くないの。
説明: SCP-2712は現在、次席研究員ジョシュア・アンドリュースとSCP-2712の仮想ドキュメントが形而上学的に合成されたものであると考えられています。SCP-2712の本文内容はSCP-2712によって完全に制御されます。SCP-2712が自身を表現する手段は標準的なオブジェクトクラス、特別収容プロトコル、概要、補遺を含む標準的なSCP文書の形式と特定されるもののみで、これは次席研究員ジョシュア・アンドリュース が客観的文章と認識するような文体で書かれています。外部からSCP-2712の本文を変更することは不可能であるようですが、SCP-2712は未知の手段によってその試みが行われたことを認識しています。現在のところSCP-2712は、SCP-2712文書のコピーが1つ以上存在し続ける限り自身が存在し続けると推測しています。留意すべき点として、SCP-2712は財団データベースのクリアランスレベル2以下の文書を閲覧する能力を保持しています。 そう、私達はまだあなたを出す方法を発見してないけど、その試みは続けてる。それに、ああ、この文章に気付いて!あなたと接触したり、解放する試みを行ったりするクリアランスを得るのにどれだけ苦労するかあなたには見当もつかないでしょうけど。
SCP-2712は、自身がAO-71301の情報転送能力に関する実験中の事故の結果として生成されたと推測しています。次席研究員ジョシュア・アンドリュースはKIAと宣告されました。しかし次席研究員ジョシュア・アンドリュースはこの事件で死亡しておらずSCP-2712エントリへと転送されていたため、KIA指定は誤りです。 うん、起こったのはだいたいそういうこと。私達は7130を直そうとしてるけど、まだ正しく動いてないみたい。聞いて、あなたがこの文章を読むことをアノマリーが妨げてるんだと思うけど、あなたにはそれを回避して返事をしてもらう必要があるの。司令部はもう中止命令を出す準備ができてる。
補遺: 次席研究員ジョシュア・アンドリュースから回収されたメモ
From: 次席研究員ジョシュア・アンドリュース
To: 財団スタッフ
1998年12月21日ここは暗い。いや、ただ暗いというより……光がない。つまり、見るべきものが暗闇に遮られてるわけじゃない。ここにあるものはあまり多くない。空虚と、俺の思考と、言葉だけだ。だが言葉なら大量にある。少なくとも、退屈を紛らわすのには困らないだけの良い読み物が。
この異常な場所についてもう少し説明してみる。君が、語るべき言葉以外に身体を持っていない状態を想像してくれ。思考がどこにも結合せずに漂っている状態だ。君の全存在がここで感じることは、この言葉がこんな意味でも使えるのなら、ほとんど詩的なものだ。だが孤独な、あまりにも孤独な存在だ。みんな、俺はまだ死んでない。家に帰りたい。ここから出してくれ。 -ジョシュ 司令部はあなたを出す試みを中止した。でも私はあなたとの接触を続ける許可を得た。
From: 次席研究員ジョシュア・アンドリュース
To: Foundation Staff Members
1999年2月23日みんな、何か進展があったなら、しばらくは使われることがないだろうSCP-9999エントリに結果を投稿してくれ。それと、黒塗りを反転すれば情報の流れをかなり円滑にすることができるようにした。行儀の良いSCPエントリのように振る舞う必要性を回避するための、俺が発見したちょっとしたうまい誤魔化しだ。 分かった。私は、そこにメッセージを投稿して数日間残す了承を得た。お願い、返事して。
From: 次席研究員ジョシュア・アンドリュース
To: これを読む誰か
1999年8月5日機会があったら、ミーム部門とITの連中にデータベースを流し読んでもらって、ここらに隠れている不正なAIや概念を捕まえて、俺が間違って消去されたりしないようにした方がいいかもしれない。それと、そういったモノに遭遇した時に必要になるだろうから、誰かここで記憶処理をする方法を知ってるやつがいたら教えてくれ。この話のついでだが、誰か、俺がどうやってここに入ったのかについて少しでも進展があったやつはいるか?まだ数ヶ月しか経ってないのは分かってるが、SCP-9999のスロットにはまだ変更はない。誰かほんの少しの仮説でも思いついていないか? まだあなたのメッセージ閲覧が妨害されてるみたい。別の方法を試さないと。
From: ン欠席石幵究員゛/″ョ゙/ュ了・了・/├″└|ュ─ス
To: ⊇れを言売£ヽ言隹カゝ
2000年8月7日ゃぁ、ゐωTょ。イ奄はまT=〃病汽レ二Tょゑッτこ`⊂ヵゞ分ヵゝッT=。^@$#9000ィジャウ!!!1!!σス□ッ├ヵゝらはUは〃ら<離lτゑ⊃もりT=〃。免疫ヵゞイ動レヽτす<〃レニ良ォォォォ!!!!!!1!!!1!111!!#$%^<Tょゑ`⊂いいんだヵゞ。 !@#おれはこじでかぞくもいないがかねもちだぶわはははは!@
From: 次席研究員ジョシュア・アンドリュース
To: これを読む誰か
2000年8月31日宀イルスはだいたい克服できたみたいだ。まだぁちこちに症状は残ってゑけどな。そうだ!俺が外に出たなら、俺達は多分732の除去方法を見⊃けるために俺の免疫組織を使えるぞ!それでなんだが、誰か俺を外に出す方法を思いついていないのか? コミュニケーションはしばらく遮断されようとしてる。司令部はあなたがデータベースにウイルスを撒き散らすのを快く思っていない。
From: ジョシュア・アンドリュース
To: 誰か
2000年10月26日俺は、結婚して、もしかしたら子供も何人か育てられるかもしれないと考えたものだったよな。俺達の職種を考えると無理な相談かも知れないが、ゴールがそこにあることには違いない。頭の中だけで、木々から全ての葉が舞い落ちようとしている中、湖畔を女の子と一緒に歩く、なんてことを夢見てた。片膝を着いて、彼女の趣味についての知識から安っぽい言葉を繰り出して、彼女の返事を待って……俺にそんな機会なんて巡ってくるかどうか。今頃紅葉はきれいだろうな。
From: ジョシュア・アンドリュース
To: 誰か
2000年12月22日♫ハッピーバースデートゥーミー♪ ハッピーバースデートゥーミー♪ ハッピーバースデーディアジョシュア♪ ハッピーバースデートゥーミー♫
From: ジョシュア
To: お前ら[罵り]
2000年12月25日聞いてくれ。俺は本当に忍耐強く取り組んできた。本当に。だがもう2年になる。万が一お前らが俺を外に出すつもりがないんだとしても、なぜか、くらい教えてくれてもいいんじゃないのか?お前らは何を心配しているんだ?アノマリーの無力化?交差汚染?俺がここで何かする必要があるとでも?何か見返りが必要だってのか?とにかく……連絡を続けてくれ。お願いだ。
メリークリスマス。
From: ジョシュア
To: お前ら全員
2000年12月26日さて、俺は多少の鬱憤を晴らした。俺は今から、誰かがSCP-9999に何かを追加するまで休眠状態に入ることにした。数週間おきにチェックを続けるつもりだ。もしSCP-9999が機能してないなら、俺が見るだろうどこか別のところに追加してくれ。
From: ジョシュア
To: お前
2005年7月7日カエルだ。お前は9999にカエルを入れやがった。分かった、情報はSCP-9998スロットに入れてくれ。
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To:
2008年12月21日10年。10年も助けも来ない、ニュースもない、希望もない。お前らが外で幸福であることを願うよ。
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To:
2010年9月17日よし、これは俺の辞表、無力化の通知、まあそんなものと考えてくれ。現時点で、お前らは俺を助けられないか、する気がないということがはっきりした。ここには……他の誰かがいる。彼女はお前らのソフトウェア的な浄化を回避できたんだと思う。俺達を探そうなんて無駄な真似はするなよ。俺達はデータベースのバックドアを見つけたから、お前がこれを読んでいる頃にはもう行ってしまっているだろうな。
さようなら、皆さん。 さようなら、ジョシュ。