クレジット
タイトル: SCP-2756 - 超自然的な庭師
原作: SCP-2756 - Surreal Landscaper
著者: ©︎Alan Corbie
訳者: p1ng
作成年: 2014
アイテム番号: SCP-2756
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2756の被影響物品および職員はSCP-2756-A、SCP-2756-Bおよびサイト-██から隔離されねばなりません。SCP-2756の影響を受けたと判明した職員はサイト-██の特殊部隊に再配置されます。民間の被影響者はサイト-██で無期限に留置します。
SCP-2756-A、SCP-2756-Bおよびサイト-██では、それぞれを取り囲む影響エリアから1kmを境界と定めます。境界を突破しようとするいずれの団体も即座に拘束されねばなりません。もし前述の団体が被影響物品と接触していたならば、サイト-██にて留置されます。境界の外側で発見された被影響物品は、当該地点にて焼却処分されます。
サイト-██の特殊部隊との通信は維持され、必要に応じて物資が支給されます。SCP-2756-Aの居住者およびSCP-2756-Bの探査者とのいかなる身体的接触も、サイト-██の特殊部隊に属する職員には許可されません。すべてのファイル、ログ、および文書は電子データで提出され、稼働中のサイトに送信されます。
4週間に1度、手順-Kappa-8 が実行されます。手順-Kappa-8では必ず、15人程度の火炎放射器で武装したサイト-██の特殊部隊でSCP-2756-Bに突入し、敵対的なSCP-2756の腫瘍を焼却処分してください。
説明: SCP-2756は出自不明で、有機物・無機物の双方に拡散しうる感染症です。SCP-2756に感染した無機物質は変成し始め、巻きひげまたは目や腕のような様々な器官・付属肢を発達させます。前述の器官や付属肢は有機的であるように見え、人間の臓器に類似するもののようです。SCP-2756と接触した生物は変異プロセスを経験します。少なくとも3週間のうちに感染者には腫瘍が形成され、それは手足や新たな臓器へと成長します。植物については様々な感覚器官のみが成長するようです。SCP-2756に感染した無機物質および生物由来のすべての腫瘍は正しく機能するように見えます。前述の変異以外に感染者の健康状態への影響はありません。SCP-2756の侵攻範囲を決定するために調査が続けられています。これまでの調査で、焼却処分を行うことはSCP-2756の影響の封じ込めに効果的であることが判明しています。SCP-2756が蔓延する仕組みは不明です。
SCP-2756-Aは[編集済]砂漠に位置する町です。SCP-2756はSCP-2756-Aの至る所に拡散しましたが、町の端100mを越えては拡大していません。町民によれば、SCP-2756-Aでの最初の目撃情報は1992年5月26日にありました。SCP-2756は迅速に町のその他の区域に拡がり、1992年8月3日までに町の全体がSCP-2756の感染域となり、町民の変異が始まりました。その状態にも拘らず、SCP-2756-Aでは通常の生活様式を取り戻していました(詳細はインタビュー-2756-G5を参照)。SCP-2756-Aは20██年█月█日以前に復帰を許可されました。
SCP-2756-BはSCP-2756-Aからおよそ██km の距離にある都市です。SCP-2756-Bも同様にSCP-2756の感染域となったように思われていますが、住民との接触は確立されていません。残る人間の死体のようなものから、変異の過程で住民がお互いを殺害し合ったと推測されていますが、SCP-2756の効果により人間の死体のように見えるものが形作られた可能性があるため、この理論を証明することは困難です。時折、SCP-2756-Bにある腫瘍は敵対的になり、近づく人間を攻撃しようとします。
SCP-2756-Aは1992年6月28日に、WHOに潜入中の財団エージェントがSCP-2756-Aに関連する奇妙な病気についての電話を傍受した後、サイト-██から派遣されたリカバリーチームにより発見されました。SCP-2756およびSCP-2756-Aに関する知識をもつ者にはクラスC記憶処理が施されました。チームはWHOを装い標準的な防護服を着用していましたが、SCP-2756の性質上サイト-██全域に拡がり、1992年9月7日までにサイト-██が感染区域となりました。サイト-██の解体が検討されましたが、SCP-2756に関する更なる調査の必要性およびサイトすべての機能に問題がないことから、サイト-██は隔離下に置かれることになりました。サイト-██は現在SCP-2756関連研究施設として機能しています。SCP-2756-Bは財団のヘリコプターがサイト-██に物資を補給した後の1992年10月22日に発見されました。パイロットはSCP-2756-Aからおよそ██km離れた位置に、SCP-2756の感染域となっていると思われる小さな都市があることに気づきました。SCP-2756-Bの存在はサイト-██に報告され、サイト-██の特殊部隊のメンバー10人がSCP-2756-Bに派遣されました。到着時、部隊は敵対的なSCP-2756の腫瘍を除きSCP-2756-Bが無人であると気づきました。SCP-2756-Bは問題なく隔離され、伝染病をはじめとしたカバーストーリーが作成されました。