SCP-2787
評価: -6+x

アイテム番号: SCP-2787

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2787-2の近隣には監視ステーション(ステーション2787-05)が設置されており、電子的、視覚的双方の手段によりSCP-2787-2を常時監視することが可能となっています。オリジナルの設計に対応したファイル(SCP-2787-2'と指定)は、常にSCP-2787-1を実行するコンピュータ上で開いた状態に保ってください。SCP-2787-2に何らかの変化が観察された場合、直ちにこのファイルを保存してSCP-2787研究主任に通知してください。財団はSCP-2787-1に関するインターネットトラフィックを監視しており、発見された全ての実体は非異常性バージョンに差し替えられます。

プロトコル371-シェパードの実施中には、この取扱方のいかなる部分もSCP-2787研究主任またはそれ以上の権限に基づく指令の下で常に置き換えが可能です。必要に応じて、O5司令部から追加の指令が発行されます。ただしSCP-2787の異常特性に起因して、職員はこのプロトコルを、完全な封じ込めを行う代替手段がない場合に一時的な措置として行われるものと見なさなければなりません。 プロトコル371-シェパードは追って通知があるまで無期限に中断されています。

説明: SCP-2787-1(ソフト名は「土木設計ツールボックス (Civil Engineering Design Toolbox)」)は█████████ Software Limitedによって作成されたコンピュータ支援設計 (CAD) ソフトウェアパッケージです。SCP-2787-1は正式にリリースされませんでしたが、財団の注目を集める以前にファイル共有サイト経由で不正に配布されました。製造元がリリースした「土木設計ツールボックス」の複製は異常特性を有さず、現在のところSCP-2787-1の起源は不明です。SCP-2787-1の機能は同社が製作した█████ソフトウェアのものと同様で、ユーザは3Dモデルの作成と設計、素材と寸法の指定などこの種のソフトウェアに共通する操作を行うことができます。SCP-2787-1の異常作用はファイルが保存されるたびに発生します。ソフトウェアによってデフォルトの.cedt形式で保存されたモデルは、現在のSCP-2787-2を置換します。

SCP-2787-2はSCP-2787-1によって保存されたモデルが出現する████████の1地点です。SCP-2787が財団の注意を惹いたのは、本来この場所にあった鋼鉄製の橋が消失し、谷間から伸びる粗造りの高層ビルに置換されたという報告が出現したときのことでした。この地点は直ちに公共社会から封鎖され、目撃者には記憶処理が施されました。発見直後には1日に10回を超える改変が発生していましたが、SCP-2787-1の抑制によってその頻度は大幅に低下し、20██年以降に承認されていない改変は3件しか発生していません。オリジナルの設計図からSCP-2787-2'を作成したことと合わせ、財団は安全性の問題によってこの橋が封鎖中であるという偽装を維持することが可能となっています。SCP-2787の複雑な素材と構造を出現させる能力に関する実験は現在進行中であり、権限を有する職員は以下の記録へのアクセスが可能です。

プロトコル371-シェパード

プロトコル371-シェパードに関する情報への完全なアクセスは、レベル5クリアランスを有する職員に制限されています。

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