SCP-2790-JP
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SCP-2790-JP。1998年撮影。

アイテム番号: SCP-2790-JP

オブジェクトクラス: Cernunnos1

特別収容プロトコル: サイト-2229の一部職員が財団の理念に忠実な収容を実施し続けている限り、特別な措置が実施されることはありません。当該サイト内で職務放棄等の造反行為と判断される活動が確認された場合、即座にサイト-2229に所属するSCP-2790-JPの異常下に属する職員に対して終了措置が取られます。また、SCP-2790-JPの異常下にある可能性の考慮される職員は優先的にサイト-2229への異動が認められます。

なお、サイト-2229管理官、並びにサイト監視を業務とする職員はSCP-2790-JP異常下にない人物を雇用し、尚且つ当オブジェクトへの進入行為の禁止を義務付けられます。

説明: SCP-2790-JPは自律型オブジェクトの収容サイト-2229に存在する、異常存在の死体を埋葬するために設置された共同墓地です。設置当初から1998/08/15に至るまでは下記のような異常性は確認されておらず、通常の用途で使用されていました。墓地の入り口の鉄柵には"SCP財団 維持部門 Department of Retention"と明記されたドッグタグが吊り下げられています。しかしながら、財団の過去存在していた部門も含めて、同名の部門を保有していた記録は存在しません。

当該オブジェクトは知的生命体の死体を埋葬した際に異常性を発現させます。SCP-2790-JPは死体が埋葬されてから凡そ1週間後、埋葬した知的生命体の生命活動を復元した上で、埋葬した墓標の上に転移します。生命活動の復元された実体は、埋葬した知的生命体とのDNA、構成成分の一致を示し、尚且つ死亡以前に保有していた異常性の発現も確認されています。この事から、SCP-2790-JPの正確な異常性は墓標への転移を含む蘇生行動、或いは時間逆向である事が推測されています。

また、SCP-2790-JPに進入した対象は財団の理念の助長に伴い、強迫的な「再収容」に対しての概念を有するようになります。現時点でサイト-2229の職員の58%が当オブジェクトの影響下にあり、結果として財団のデータベース上で確認できる限り、自律型アノマリー12例が、記録上何らかの理由で死亡したにも関わらず、元来のアノマリーと同様の収容体制において当サイトに再収容されています。この概念の付与は記憶処理によって除去することはできず、収容業務に関わることのないDクラスにも例外なく作用します。

現在までにSCP-2790-JPの収容、並びに使用の禁止に関しての様々な試みが提案されましたが、それらの多くはサイト-2229に残存する、当オブジェクトの影響下にある職員の造反行為、或いは抵抗に伴う損失の防止を理由に倫理委員会によって却下がなされています。以下はその提案に際し行われた、サイト-2229職員へのインタビュー記録です。

回答者: フランネル研究員

質問者: ミゼリー研究員

前書: フランネル研究員はサイト-2229に勤務して4年が経過しており、SCP-2790-JPの精神影響を非常に強く受けている。そのため、インタビューは同室に2名の警備員を配置した上で実施された。


<記録開始>

[重要度の低いため割愛]

ミゼリー: フランネル、貴方の業務はなんですか?

フランネル: 私の業務はサイト-2229に存在するアノマリーの再収容です。

ミゼリー: いいえ。貴方は収容部門には属していなかったはずだわ。研究担当であったと記録上にも残っている。

フランネル: 担当が変わりました。

ミゼリー: そういった申請は受け付けていません。ではどうして、担当が変更になったのか理由を知っている?

フランネル: 研究の必要がなくなったからです。あの場所に収容されたアノマリーは全て長年の研究の上、再収容が実施されたものでしたから。私たちはそれを、如何にして維持するかを考えていました。

ミゼリー: もしそうであったとしても、新しいアノマリーが配備された時に研究担当が必要になってくるでしょう?

フランネル: いいえ。サイト-2229は現在までに再収容したアノマリーで既に容量は限界に達しています。それ以上を受け付ける事は叶いません。

ミゼリー: その容量を空けるために、あの墓地を使用するべきではないと私たちは意見しているの。寿命があるアノマリーはいずれ死ぬわ。死んだ時にそれ以降異常性が確認されなければ、それは無力化されたとしてデータベースに記録される。そうして私たちは新たなアノマリーを受け付ける器を作ってきたの。そうしないと、いずれ私たちはパンクしてしまう。

フランネル: では貴方がたはアレがいつ爆発するか分からない不発弾ではないと、何を以て証明してくれるのですか?

ミゼリー: それは [10秒の沈黙] それが、私たちの仕事でもあり、サイト-2229を預かるものとしての責務ではないかしら。

フランネル: いいえ。あの廃棄方法には明確な問題がありました。そしてそれは改善されることなく、財団は私たちにあの墓地を使うように指示し、そして私たちはあの墓地の異常性を発見しました。私たちは天秤にかけた。信管の確認できない爆弾と、積み上げた情報の下で管理されている爆弾、貴方ならどっちを選びますか、ミゼリー。

[記録終了]

追記: 評議会判断により、サイト-2229の積極的な奪還作戦は凍結されることとなりました。結果的にサイト-2229は財団の理念に忠実なオブジェクトの収容を実施しているため、SCP-2790-JPの使用の制限をするべきではなく、監視体制の強化に留めるべきであると決定がなされ、現在の特別収容プロトコルが制定されました。

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