前書-2792
SCP-2792関連文書
以降の文書は、SCP-2792がプロメテウス研究所内に確保されていた期間における記録・インタビュー、及び内部から回収された資料の集積です。SCP-2792と財団の過去の関わりから、他のSCP報告書への言及が含まれます。
これらの文書にはヘイワード・プロトコルが適用され、サイト-45心理スタッフ、特定2792クリアランスを所持する職員、サイト-45管理官、O5のみが閲覧可能です。
インタビュー-2792-0
インタビュー対象: SCP-2792、サラと呼称される
インタビュー担当: クロツ博士
前書: 以下のインタビューは、SCP-2792の人格がエージェント・サラ・クロウリーと同定された後に行われた(収容より█日後)。かつて財団に在籍していた頃の親しい友人であったことから、クロツ博士がインタビュー担当として選出された。インタビューの全体に渡り、クロツ博士はSCP-2792を"サラ"と呼称する。
<記録開始>
クロツ博士: ええと、こんにちは、サラ。
SCP-2792: [休止]「サラ」?「SCP-番号が何だか知らないけど」じゃなくて?1930年にあのロッカールームに拳で開けた穴を覚えてる以外に、まともな証拠を見つけたんでしょうね。
クロツ博士: ま、まあそうなるね。あと、君とスチュアートが[データ削除済]
SCP-2792: [笑う]ふふ、そんな話をこれまでずっと覚えていたなんて。いつ話したっけ?大昔のハロウィンパーティでハメを外した時だったと思うけど。
クロツ博士: まあ、割と記憶に残る出来事だったんじゃないかな?それに、ロッカーにある大きな凹みがまだ皆の目に入るからね。
SCP-2792: 本当に言ってるの?40年も前の話でしょう!まだ動いてるの?
クロツ博士: 奇跡的にね。
SCP-2792: 馬鹿じゃないの!まあ、流し台が交換されただけマシね。
クロツ博士: ああ…。とにかく、軽口が叩けるのは良いことだ。治癒の兆しと言って良いだろう。そろそろ、プロメテウスについて話す準備は出来たかな?
SCP-2792: う…、努力はするけれど…。代わりに、何だろう、プロメテウスの医療記録とかを確認するのではダメかしら。
クロツ博士: 出来るし、そうしている。しかし、大半はアルヴァ博士の個人記録だ。それだけを頼りに僕達が状況を推理して、本当に構わないのか?[休止]何より、気持ちを吐き出すのも大切だ。
SCP-2792: そうね…それより…"ヘイワード・プロトコル"って単語を聞いたのだけど。何なのか教えてくれる?スチュアートと何の関係があるの?
クロツ博士: 教えたら、躊躇わずに話してくれるかい?
SCP-2792: [休止]ええ。
クロツ博士: 態度の良い、知性のあるスキップの為の保障制度だ。医者の守秘義務だとか、カウンセリング、娯楽の提供、諸々だ。サイト-45の管理官だった頃、スチュアートが通した案だ。
SCP-2792: 優しいことね…彼に会うことは出来るかしら?
クロツ博士: 僕から…一言入れておこうか。
SCP-2792: あ…「一言入れる」?本当に?もうどれだけ時間が経ったかも分からないのに、ただ「一言入れる」だけ?[溜息]ありがとう。
クロツ博士: 僕から出来る最善だ。こんな事を話していて良いのかも分からないが。
SCP-2792: 何で彼のことを話すことが良くないの?何かあった?今どうなってるの?
クロツ博士: いや、いや。ただの…事務的な都合だ。
SCP-2792: …まあいいわ。
クロツ博士: それで、何があった?プロメテウスで。
SCP-2792: アルヴァ博士がクソサド野郎だったそれだけよ。初日から何か恨みがあるみたいだった。私の方からは顔も知らないのに、どういう訳かあの藪医者は知ってたみたいね。私は…あいつに薬を飲まされた。大量に。まだ話す必要ある?
クロツ博士: 彼は、君を傷つけることはしたかい、物理的に?
SCP-2792: [休止;SCP-2792は明白に気分を害し、部屋の気温は低下し始める]そう。実際、した。あいつらは…ねえ、話をやめにしない?あまり話したくない。
クロツ博士: 僕たちはいずれこのことについて―
SCP-2792: そんなことは分かってるに決まってるでしょ?んなことは話したくないって言ってるの、クロツ!本当、何を言えばそのデブ顔を黙らせられる!?話したいなら、スチュアートのことぐらい、さっさと話せってのよ。
いいから、消えてくれる?こんなのに付き合ってられる気分じゃない。
クロツ博士: [休止]分かったよ、サラ。
SCP-2792: [吐息、気温は平均水準に向かって上昇を始める]ごめん。言うべきじゃなかった。話すから…別の時に。何かの写しをくれれば、追加でも確認でもする…とにかく今は話せそうにないわ。
クロツ博士: 分かったよ。とりあえず今日は失礼する。とにかく体には気を遣ってくれ。
<記録終了>
後書: クロツ博士がSHC 368を退出した後、気温の急低下が観測される。2分後、SCP-2792はベッドに移り、毛布を被って壁に向かう。
初期評価2792-1
初期評価 - 製作者004
患者名: サラ、クロウリー(#4、Sari)
ID: 1000985634736634674
日付: 1960/03/27
時刻: 18:45
来歴: サラ・クロウリーは元製作者(#4、Sari)であり、元財団エージェントです。彼女は、パートナーであるスチュアート・ヘイワード(#3、Suiward)に先立って死亡し、人工的な身体を得ることになりました(身体はアガサ・ホワイト管理官によって製作された人形です)。サラは人間であった時に著しい筋力と体力を示しており、それら形質は二次存在にも引き継がれるものと推測されます。
容態: 人形に紐づけられた結果、患者は著しく衰弱しています。しかしながら、彼女の二次存在の能力は以前のそれを上回ると期待され、予定される治療の後は戦後製作者級に匹敵すると推測されます。治療は順調に進行しています。
患者周囲の気温は時間経過によって低下します。この効果は治癒に伴って強化され、元の形態により近づくと考えられています。これは、彼女の████における地位と役割を反映したものです。
指示/推奨/計画: 患者が紐づけられた人形は、中核へ意図的に投与された物質に対する生理反応を再現するように設計されています。これは、日用のビタミン剤、栄養剤、処方薬の作用を補助する為です。患者の処遇の目標は、定期的な睡眠導入剤の投与によってここでの滞在を可能な限り短く、苦痛の無いものと捉えてもらうことであり、また二次存在の緩やかな回復を促すことにあります。治療後の自己修復が不要となるように、患者は高い耐久性を付与されています。患者の滞在は、彼女のパートナーであるスチュアート・ヘイワード(#3、Suiward)の現人間形態が死亡するまで継続されます。
プロメテウス研究所からは、スチュアートの到着を早める・遅らせる類の方策は取られません。それまでの間、患者はアルヴァ博士と彼の医療チームの看護の下にあります。
~ 2
文書 2792-2
付記: 以下のメモは、アルヴァ博士のPCより回収されました。メモの大半は暗号化され、SCP-2792の処方記録と共に保存されていました。
1960/03/27
どう捉えたら良いのか分からない。
ここに入ったのは、同朋に再び認めてもらう為だ。あれだけ努力して、変わった人間だと知ってもらえた上で予想外だったのは、この…権限が、唐突に与えられたことだ。
彼女に対して、楽園にいた頃の何分の一の礼でも示すようにアガサから指示されたのは…控えめに言って虫唾が走った。どうして声を上げなかった?こんな仕事に関わるのは御免だというのに。とにかく、どうにかしてこの仕事を他人に押し付けられないか考えよう。
1960/03/28
ホワイト博士から、指示内容の報告が来た。意見の相違があるのは分かっていたが、ここまで…容易に、対処出来る内容とは思わなかった。
彼女がして欲しいのは、"患者"にとっての時間を早く進ませることだけだ。Suiwardが死ぬまでどれだけかかると考えているんだ?まあ関係の無いことだが。簡単なことだ。目覚めの時間まで、あいつを眠らせたままにしておくことは出来ると答えておいた。
痛みは無いはずだ。運の良い奴め。私だって、一日中ゴロゴロと寝ていたいものだ。
1960/04/7
仕事が始まって、一週間と少しが過ぎた。数日前、与えられた権限以上に楽しませてもらったことが、時折思い出される。
"患者"はいつものように横になっていて、あいつの袋だとかを取り替える時間だった。あいつのせいで部屋はクソ寒くて、気が散ってならなかった。毛布を投げたらマシになるかと思ったが、思うようにはならなかった。
どれだけ寒かったか…大昔にあいつがどれだけ寒くしたのか、を思い出した。
だから殴った。何度も殴った。薬のせいで、あいつが気付いていないのは分かっていた。それでも良かったんだろう。私は続けた。少し、気分は良くなった。
その時は、下手すればクビになるのを忘れる所だった。しかし後から考えてみれば、また同じことをやるのは不可能ではない。監視カメラは廊下に向いてるだけであるし、実際にあいつの部屋にある訳じゃない。行くべき時に行って、さっさと作業を終わらせて、誰も見てない隙に殴れば良いだけだ。やろうと思えば毎日だって出来る。あいつのしたことを考えれば、割りに合わないくらいだ。
しかし、あいつに感覚が無いのでは、自己満足以外にあまり意味がない。あるか?
また気が向いたらそうしよう。"ストレス発散"とでも言おうか。
1960/04/8
もしもの話…適当な理由をでっち上げてあいつにテトロドトキシンを処方してやったらどうだろう?
それで、もし他の睡眠導入剤の投与が無ければどうだ?
心配なのは他の奴らだけだ。見られれば、クビにさせられるだろう。
夜、奴らが建物から出ているときにやるべきだ。
あいつが寝ているかのように麻痺させるだけの、丁度いい加減は分かっている。寝ているのは見かけだけで、全ての感覚は目覚めている時のままだ。
今度は、あのメスも死ねるわけじゃない。
あのクソが。
インタビュー-2792-3
インタビュー対象: SCP-2792、サラと呼称される。
インタビュー担当: クロツ博士
クロツ博士: こんにちは、サラ。話す準備は出来ているかな?少し質問がしたくてね。
SCP-2792: ええ…大丈夫。
クロツ博士: 始まりからいこうか。時間は気にしなくて構わない。プロメテウスの管理下に移されてから、どれだけの時間が過ぎたかは認識しているかな?
SCP-2792: ええ。1960年の3月28日に死んだのは知っている。大体38年前ね。
クロツ博士: よし、よし。調子は良いようだね。直接の管理はアルヴァ博士にまかされていたとのことだが、彼についてはどれだけ知っている?
SCP-2792: あいつは人間じゃない。本人が言うには…不死身の現実改変者みたいな物ね。不死身の部分は確認出来たけれど、それ以外は。一度、あのクズが自分の首を掻っ切ってみせたわ。ただ私への嫌がらせの為にね。
それ以外には、何も。一応医者らしい。少なくとも、プロメテウスが私にあてがうぐらいには信頼してたのでしょうね。
クロツ博士: アルヴァ以外では、君に危害を加える者はいたのか?彼らも不死者だと言ったか?他に同様の者は?
SCP-2792: いいえ、敵意があったのはアルヴァだけ。プロメテウスとしては、昏睡状態のままでいて欲しかったらしいけれど、それ以外は…。あと、どれだけの人間が[アルヴァ]と同類なのかは知らない。ホワイトが奴に何かするのは見たわ。こう、一瞬で消し去ったのよ。おそらく、彼女にも何かあるでしょうね。
クロツ博士: アルヴァの目的は尋問か?同じ処遇を受けていたのは君だけか?他に管理下に置かれていた人間は?
SCP-2792: いいえ。私の知る限りでは、残りも否ね。
クロツ博士: 彼らが、財団の機密情報を掴んでいた可能性は?
SCP-2792: ホワイトはそうかもね。アルヴァは、どうだか。
クロツ博士: 今の状態にされた心当たりは?
SCP-2792: 特に無いわ。心なしか私に似てはいるかもね。聖句箱のようなものに縛られて、それに入り込める…みたいな状態。正直に言うと、ずっと…居心地が良い?以前の体よりはね。うまく説明は出来ないけど。
言ってしまえば、蘇らせるのに一番簡単な方法だったんだと思うわ。
クロツ博士: 時に、プロメテウスの処置の理由に心当たりは?
SCP-2792: 無いわね。彼らにとっての常套じゃないでしょう、これは?管理官に聞く他無いんじゃないかしら。
クロツ博士: 辛い話題なのは分かっているが、アルヴァは具体的に何をしたんだ?…ゆっくりで構わないよ。
SCP-2792: あいつは…まず私に薬を試してきた。体は完全に麻痺して、でもされたことは全部覚えているわ。私が起きていることに気付いたと思えば、ぶん殴って、点滴を引き抜いて、部屋中を蹴りまわした。腕が引き千切られるみたいだったわ。
そうする度に直されはしたけど、悪化するばかりだった。何のためか見当も付かないけど、記録まで撮り始めて…。ある日、棍棒を持ってきて、その時点で見つかったのは幸いだけど。
クロツ博士: なるほど、見た通りだ。アルヴァの目的は何だと思う?
SCP-2792: ちょうど同じことを考えていたわ。一時、全部復讐の為だ、とか言っていたわ。私が"Sari"という名前だったと言って。Sariに罰を受けたらしい。何の罰かは、知らない、とはいえ、あいつのすることを考えれば恐らく当然の報いだったでしょうね。
クロツ博士: これで以上かな。ありがとう、サラ、助かったよ。また何か必要があれば呼ぼう。
SCP-2792: どういたしまして。でも、スチュアートのことは忘れてないわ。どうして何も教えてくれないの?死んだの?知る権利があるわ。約束したでしょう?
クロツ博士: スチュアート…スチュアートは少し変化していてね。君みたいに死後の蘇生を受けている。オブジェクト指定もされた。
SCP-2792: え…ああ…何があったの?
クロツ博士: 彼はプロメテウス研究所で蘇生されたが、何者かが君に成り代わっていたらしい。
SCP-2792: ひどい…私の為に、口添えとかは出来ない?
クロツ博士: 出来るし、出来ることならしよう、ただ…手段を見定めている段階だ。その何者かは彼の精神的に痛い所を突いたようで、彼が君に対してどう反応するかは分からない。
SCP-2792: ただ…ただ教えてやって。私が話したことを聞かせて。ファイルでも何でも渡してよ。頼むから。
クロツ博士: そうだね…検討しておこう。
<記録終了>
監視記録-2792-4
前書: 98/01/05、20:07、プロメテウス管理官アガサ・ホワイトはSCP-2792の部屋に入室。以下は、携帯ビデオカメラで録画され、アルヴァ博士のPCに保存されていたものである。
<記録開始>
[ホワイト博士が入室、ドア脇に鞄を置き、SCP-2792-1に接近する。]
ホワイト博士: 久しぶり、Sari、調子はどう?…聞こえてないんでしょうね、聞こえてたとしても、多分私のことは忘れているかしら。ちょっと顔だけ見ておこうかと思ってね、しばらくしたらここを出ることになるから。もう、プロメテウスは終わりね。もうすぐSuiwardに会えるのよ。嬉しいでしょ、ね?
四十年のほとんどを碌に会えなくてごめんなさい…ひどいことをしたわ、分かってる。私も忙しかったのよ。特に最近はね:諸々の準備とか、損失の最小化とかね。それに、正直に言えば、私…こんな形で会いたくなかったのよ。だから全部Alvaにまかせきりにして、今まで会いにも来なかったの。
とにかく、また今度連絡するわ。元気でね。
[机に書類を置くも、休止]
ホワイト博士: 待って、何この処方箋?何でこの成分を?待って…これ…?
[ホワイト博士は俯き、机の下から棍棒を取り出す。続いて、部屋を探索し、記録やアルヴァのPCの履歴を確認する。表情は一層険しくなる。]
ホワイト博士: Alva…あのクズが…。
<記録終了>
前書: 以下の映像は、98/01/09のプロメテウス研究所崩壊以前における最後の記録です。記録は、SCP-2792が回収された容器内から発見された(補遺-2792-1参照)。記録はアルヴァ博士が休暇から戻る箇所から始まり、入室後に扉は施錠される。
<記録開始>
アルヴァ博士: やあやあ、お姫様!ただいま、ただいま。まずは、お薬を済ませましょうか…。
[アルヴァ博士は薬品棚に向かい、複数の瓶・注射針を取り出してSCP-2792-1の下へ運ぶ。ホワイト博士が部屋を開錠し、2名の警備員と共に入室。]
アルヴァ博士: おっと、管理官様、こんにちは。何の御用で?
ホワイト博士: 特には。あなたとSariの接触は以後禁止、と伝えに来たまで。用済みよ。
アルヴァ博士: あら?スチュが死んだと考えて良いのですかね?
ホワイト博士: 直にね。でもそれは理由じゃないわ。そうであれば、敢えてここに来てはいない。
アルヴァ博士: するとどうしてここに?
ホワイト博士: あなた自身が一番分かっているでしょうにね。患者に対する繰り返しの虐待、他に何をしでかしたのやら。████でしたことを思い出させないでくれるわね、奴隷商人?
アルヴァ博士: ああ…その件について知っているのですね?
ホワイト博士: それはもう。SariとSuiwardの二人以外は皆知らなかったのでしょう?
アルヴァ博士: 数人は知っていたがね。過去の話をするのは好きじゃない。あの頃は誰もが罪人だ、知っているだろう、偽善者め。████で起こったことについて、一人座って自分を憐れむつもりは無いよ。捕まえた、売った、食べた人間、他に何をしたとしても、私は後悔しちゃいない。
与えた痛みはよく分かっている。あの地獄で私は、生存に必要なことをしたまでだ。あんたのようにね。
どうぞ、ご自由に。クビにするがいい。
ホワイト博士: もう少し別の処分を予定しているわ。
<記録終了>
後書: 記録の最後に部屋は暗転し、人物らの行動は判別出来ない。アルヴァ博士が息を飲むのが確認されるが、他の音は検出されない。照明が戻った後、ホワイト博士と警備員のみが映る。ホワイト博士はネクタイを整え、アルヴァ博士のビデオカメラの録画を停止させる。研究所崩壊後、アルヴァ博士は発見されていない。
解雇要約 2792-5
解雇要約 - 製作者 004
患者名: サラ、クロウリー(FKA; Sari)
ID: 1000985634736634674
任命日: 1960/03/27
解雇日: 1998/01/8
時刻: 09:55
容態: 管理側の想定以上に、患者の容態は悪化している。物理的には健康な状態であるものの、アルヴァ博士から著しい痛みと精神的虐待を受けている。アルヴァ博士は管理官アガサ・ホワイトによって処分されており、████で与えられた刑罰の再執行が行われている。
指示/推奨/計画: プロメテウス研究所による今後の管理は困難である為、患者はSCP財団に身柄を移される。彼女とスチュアート・ヘイワードの両名は、反乱以前の生涯についての詳細な情報を与えられる予定である。共に、彼らは自身らの将来について決定し、反乱に対する立場を定めるだろう。
懲戒命令-2746-237
遺憾の余地無く
我が民に対する非道の行いにより、Alvaへの刑罰を執行する。
Alvaは████の預言者として仕えた。彼の価値は微々たる物であった。その働きは佳き日において有意義であったと述べることが望ましくあるが、かくは非ず。今の形に至る以前、Alvaは自身より弱き者達を利用する者であった。
罰は当然の報いであり、惜しむ者は少ないだろう。
今の形に至る以前、彼は我が兄弟姉妹の捕獲と売買を主導し、食糧または奴隷として用いた。Alvaはまた、兄弟の一人をかつての"怒り"の者へ売り渡したことが露見した。
以下の令は、磔と下層への追放に代わるAlvaへの刑罰として執行された。
- Alvaの舌は除かれ、虚言を広めること、他を欺く目的で甘言を吐くことは叶わない。
- 彼は、他を殺した方法に従って解体される:切られ、刻まれ、四肢は除かれる。
- 炎にくべられず、食べられず、切り刻まれた破片は棘と鎖によって分けられる。これは、彼が他者に授けた連帯を彼自身に知らせるものである。