対象: SCP-2795-JP-2
インタビュアー: 一色博士
<録音開始, 2███/09/15>
一色博士: こんにちは。
SCP-2795-JP-2: おお、来たか。ちょうど来てほしいと思っていたところなんだよ。いいか、前は俺が質問に答えたんだ。俺からも質問させてもらうぞ。
一色博士: わかりました、答えられる範囲で答えます。
SCP-2795-JP-2: よし、じゃああんたはいったい何者なんだ?
一色博士: それに関して詳しく話すことはできませんが……、まあ、東弊重工と同じようなものだと思ってくださればいいかと思います。
SCP-2795-JP-2: へえ、そりゃ好都合だな。そっちは何年なんだ?
一色博士: 2███年ですが……。
SCP-2795-JP-2: 何?何で俺は過去にいるんだ?
一色博士: 恐らくですが、平行世界から何らかの影響により私たちの世界に来たのではないでしょうか。もしくはこの機械自体がある種の転送装置だった可能性もあります。
SCP-2795-JP-2: よくわからんなあ……、東弊重工のやつからはなにも聞いてねえぞ。まあいいさ、2███年なら問題はない。ちょいと頼みがある。この空間は確かに安全だがちょいと問題があってな。ここでは自分の欲しいものが何でも出てくるが、テレビは砂嵐だし、電話やネットは繋がらねえし、そろそろ出てえんだよ。そこにあんたらが来てくれて心底嬉しかった。ようやく出れるんだってな。だからさ、外の様子も知りてえし、さっさと出してくれよ。
一色博士: ……あの、出してと言われましても、どうすればよいかわからないのですが……。
SCP-2795-JP-2: ああ、そうだったな。パソコンの横にレバーがあるだろ。俺が外に出たいと望んでいるときにそれを引けばいいんだ。さあ、やってくれ。
一色博士: レバーですか?ちょっと待ってください。
SCP-2795-JP-2: そんなに探すもんじゃねえだろ。でかでかとあっただろ。
一色博士: 失礼、レバーが見当たりません。
SCP-2795-JP-2: は?よく見ろよ。パソコンの横だよ。ええと、右隣だ。
一色博士: ええと……、ありません。
SCP-2795-JP-2: 何だと?俺がここに入る前は確かにあったんだ!どういうことだよ!?
一色博士: 私どもにも理由はわかりかねます……。そのレバーがなければ外に出られないのですよね?
SCP-2795-JP-2: ああ、そうだよ……。マジかよ、出られると思ったのによ。
一色博士: 申し訳ありません。私の方でもこの事について早急に調査いたします。
SCP-2795-JP-2: ま、まあ、いいさ。ここは何でも手に入る夢の空間なんだぜ。もう少しこの空間を楽しむのも全然アリだしな。そんなに気にすんな。
一色博士: はい、わかりました……。そういえば、その空間では何でも生み出すことができるとおっしゃっていましたが、その事について質問してもよろしいでしょうか?
SCP-2795-JP-2: いや、もう眠たくなった。続きはまた次回にしてくれねえか。
一色博士: かしこまりました。では、失礼します。
<録音終了>
終了報告書: SCP-2795-JPは東弊重工の転送装置であり、平行世界へ人間を転送することで世界の滅亡から逃れることができる代物であるという仮説が最有力です。
なお、レバーのみが存在しなかった理由については不明ですが、この機器に何らかの不具合が生じていた可能性があります。
現在、東弊重工がSCP-2795-JPの技術を有しているかどうか調査が行われています。