SCP-2808-JP収容中のオスカー管理官
アイテム番号: SCP-2808-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 現在、SCP-2808-JPはサイト-8116管理官オスカーが管理しています。オスカー管理官がO5評議会メンバー、及び宗教施設へ接近する事は推奨されません。
説明: SCP-2808-JPは出所不明の黒いダービータイです。SCP-2808-JPはその場で最高位の身分を有する者のみが装着可能であり、該当しない人物が装着する試みは失敗しました。対象となる身分は、周囲の認識やその場の状況によって判定されていると考えられています。
SCP-2808-JP装着者が変動、又は対象となる身分が変化した際、周辺の1～2名に精神影響が発生します。殆どの場合、精神影響は自身の身分に対する認知の錯誤として発現し、“SCP-2808-JP装着者に自身の身分を簒奪された”という強い妄想を引き起こします。精神影響は記憶処理によって解消可能ですが、装着者の安全を優先し今後の実験は凍結されています。その為、これ以上の詳細な調査は進んでいません。
SCP-2808-JPと関連する主な騒動| 場所 | 内容 |
|---|---|
| [編集済]小学校 | 生徒の一人が校長を自称する騒動が発生。確認される最初の事例。 |
| [編集済]株式会社 | 社内に侵入した[編集済]小学校校長が社長に対して暴力事件を起こす。校長は[編集済]株式会社社長を自称しており、本来の社長に対して非常に敵対的。小学校の騒動との関連が疑われ、調査班が派遣される。 |
| 同社内 | 調査班が関係者の調査を行っていると、社長が調査班班長を取り押さえる事案が発生。周囲のエージェントにより社長は即座に鎮圧された。社長は自身の事を財団から派遣された調査班の班長であると妄想しており、調査対象の逃亡を阻止していたと主張した。 |
| サイト-8116 | 調査班がサイトに帰還すると、調査班班長が突如としてサイト管理官を自称し始める。一連の騒動は現サイト管理官を中心に起きていると主張し、業務に支障を来した為に鎮静される。 |
財団サイト内にまで精神影響が発生した事から原因究明が急がれましたが、妄想あるいは無知の為に関係者からは有益な情報を得られず、事態は暗礁に乗り上げました。異常現象の最終発生地であるサイト-8116に対して、職員を含めた包括的な異常スクリーニング検査の実施も検討された会議中、サイト管理官が自身の所有するSCP-2808-JPが一連の異常現象の原因である可能性を申告しました。
実験記録
実験者: 谷研究員
内容: 「一番偉い人だけがこのネクタイを着けられる」という高橋管理官が申告した異常性の調査。高橋管理官より提供されたSCP-2808-JPを谷研究員が装着する。
結果: 谷管理官がSCP-2808-JPを装着した。下位クリアランス職員がSCP-2808-JPを装着する試みは失敗し、申告通りの異常性が確認された。谷管理官はレベル2クリアランス研究員を自称、高橋研究員はサイト管理官を自称する精神影響が見られた。
実験者: 高橋研究員
内容: 谷管理官より提供されたSCP-2808-JPを高橋研究員が装着する。
結果: 高橋管理官がSCP-2808-JPを装着した。谷研究員は困惑を示した。
所感報告
何故か俺がサイト管理官扱いされたので、怖くなって管理官にすぐネクタイを返却したんですけど……あの、これ聞いてた異常性と違いませんか？ — 谷研究員
言った通りだったでしょ？ 谷研究員も様子が変だし、やっぱりこれのせいだよ。原因は分かったし検査とか注射とかしなくて良いよね？ — 高橋管理官
実験後、谷研究員がSCP-2808-JPの異常性についての再調査を提案しましたが、高橋管理官により却下されました。
その後の協議において、SCP-2808-JPの異常性と高橋管理官の強い希望から、サイト管理官が収容を行う特別収容プロトコルが制定されました。
精神影響が発現した人物には記憶処理が施され、リハビリにより全員が社会復帰に成功しています。
事件2808: 2022/02/22 サイト-8116の管理官室にて、サイト管理官が高橋徳夫に追い回される事件が発生しました。捕獲された高橋徳夫は明らかにSCP-2808-JPに執着しており、非常に攻撃的になっていました。この攻撃性は治まりを見せず、サイト内での飼育は困難と考えられ標準動物飼育区画-D2への移送が決定。高橋徳夫はサイト-8116における巡回監視員の任を解かれ、新たにD2区画調査員の地位を与えられました。D2区画への移送後、高橋徳夫には重度のストレス障害が見られており、定期的なセラピーが実施されています。
この事件を受け、サイト管理官の警護は強化されました。
事件後のオスカー管理官による声明
にゃーん。 — オスカー管理官