SCP-2810-JP
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睡眠状態のSCP-2810-JP。

アイテム番号: SCP-2810-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2810-JPの周囲15km圏内は封鎖し、一般人の侵入を阻止してください。該当区画周辺にはSCP-2810-JPの影響範囲を迂回する形で高速道路を敷き、監視員に変装したセキュリティ担当者によって24時間体制で監視してください。

SCP-2810-JPの周囲には定期的に100gの睡眠薬が入れられた袋を移植した食用の豚や鶏、牛などを配置し、SCP-2810-JPの捕食行為が確認された時点で補充を行ってください。これらの補充を円滑にするため近隣には飼育施設が併設されます。

現在、Dクラス職員を起用した実験は一時的に停止されています。実験を行う場合は予算員会に申請をしたうえで管理担当者の許可を得て行ってください。

説明: SCP-2810-JPは██県██市の████に位置する廃屋です。SCP-2810-JPは通常の建造物とは異なり、損傷を受けたとしても約24時間以内に損傷部分が修復します。オブジェクトを構成している木材や内部に存在する全ての家具類には微弱な電気信号が検出されており、あらゆる刺激に対して人間の脳波と同様の波長を発します。その為、現在SCP-2810-JPは家屋の形状をした生態的オブジェクトであると推測されています。その他、内部では時折長髪の人間女性と思われる人型の実体の存在も確認され、その挙動(一方向に歩行する、直立するなど)や接触を試みた際に透過する現象、対話に対して一切反応示さない等の反応から一種の霊的実体でありかつ内部に侵入した存在の誘導を目的とした存在であると予想されています。

SCP-2810-JPは周囲環境や屋内の空間操作を基本とした現実改変に依存する異常特性を有しており、それを利用して生物的活動を行っています。その一例として内部の間取りや構成されている家具の配置などは侵入ごとに変化し、各部屋が生物の消化器官と同様の役割を担っている点が挙げられます。SCP-2810-JPは主に野生動物(シカやイノシシ等)を捕食の対象としており、それらの生物に対して自らが生成したフェロモンを利用し内部へと誘導します。

SCP-2810-JP内の各部屋の役割
中央ロビー 内部に侵入した場合、共通して存在する区画。棚、箪笥等が内部に誘導された生物に飛来し気絶または絶命させる様子が観察される。その後、敷いてある絨毯や設置されているカーテン等が生物を巻き取り運搬する。
キッチン 侵入ごとに内部を構成している設備などは変化するが、共通して内部に誘導した生物の解体場所として利用される。解体の際は包丁や鋸等の刃物類が浮遊しこれを行う。この事からこの区画は歯としての役割を担っていると思われる。
バスルーム 解体された生物が運び込まれた後、区画内部が蛇口から排水された消化液で満たされタンパク質部分およびカルシュウムを分解する。分解が終了した際は排水口等に消化液は排水される。胃および小腸の役割をしていると思われる。
暖房設備 煙突や内部のボイラーにが設置されている区画。酸素を吸収し、排気口、ボイラーを通して二酸化炭素を排出している事から呼吸器官の役割を担っていると思われる。時折侵入した鳥類がこの部分に接触し、それを切っ掛けに内部で暴風が発生する場合がある。

SCP-2810-JPは時折2人以上の人間(以下、被験者)を非捕食目的で誘導する場合があり、現在この活動の主な目的は未だ判明していません。SCP-2810-JPがSCP-2810-JPを中心とした10km圏内で被験者の存在を察知した場合、SCP-2810-JPは被験者の周囲環境(主に天候や道路、未舗装の道など)を変化させ、大抵の場合、天候の悪化による雨宿りなどに誘導します。これにより被験者をSCP-2810-JPの内部へと侵入させ、人型実体の出現や内部構造の変化などを駆使し主に人間男性2名を選別しながら特定の部屋(以下、SCP-2810-JP-A)へと隔離します。現在、SCP-2810-JP-Aの調査は難航しており、未知の原理によりGPS、映像機器、録音機器等の不調や電波が遮断されます。なお、選別からはじかれた被験者は窓や裏口などから射出される形でSCP-2810-JPの外部へと排出されます。

選別された2名の被験者は約2時間ほどで解放され、SCP-2810-JP-A内部での状況に関しては例外なく発言を拒否します。なお、侵入実験後に被験者らの身体検査を行った結果、高濃度の麻薬成分が検知されたことからSCP-2810-JP-AにてSCP-2810-JPによる薬物投与が行われたと予想されています。なお、実験に参加した被験者には何ら異常性は発現していません。

被験者が内部に侵入した際、SCP-2810-JP内部の温度が最大で40度まで上昇する現象が確認されています。この温度上昇は選別された被験者が解放されると同時に低下し、この段階でSCP-2810-JPは非活性状態へと移行します。また、実験に参加したDクラス職員からは侵入時に人間女性の興奮した様な荒い息の音を観測したという報告が上がっています。

補遺1: SCP-2810-JPは2███年█月██日に行われた財団の現地調査の際に発見されました。当時、該当する地域では野生動物の減少と行方不明者の増加が相次いでおり、この事に注目した財団が現地へ調査団を派遣しました。その際、周囲の環境において規定値を上回るヒューム値の変動が確認され、探索の結果SCP-2810-JPの発見に至りました。なお、この時点で既に被験者2名がSCP-2810-JPの影響下にあり、内部から意識が朦朧とした状態で出てきた所を調査団が保護、一旦サイトへと連行し後日さらなる現地調査を実施しました。その際、SCP-2810-JPの外部にて同様に放浪していた過去に行方不明となっていた人物ら全員の保護にも成功しました。

補遺2: 以下はDクラス職員を起用した実験の記録です。なお、現在は食用としてSCP-2810-JPの周囲に配置している動物に睡眠薬の入った袋を移植し、それを捕食させることでSCP-2810-JPの活動の抑制を行っていますが、以下の実験の際はSCP-2810-JPの活動内容の観察のためあえて活性化状態を維持させています。

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