SCP-2836-JP
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アイテム番号: SCP-2836-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: その性質上、SCP-2836-JPの完全な収容は不可能です。SNS上にてSCP-2836-JPが発見された場合、該当する運営会社に潜伏しているエージェントが速やかに対象を削除します。"復讐イベント"と推測される事案の通報があった場合、直ちに機動部隊が派遣され、変異終了後の曝露者の鎮圧にあたります。イベントにより対象が死亡した場合、カバーストーリー"交通事故"が流布されます。インターネット上にてSCP-2836-JPの存在に関する議論および考察を行っている人物が確認された場合、該当する書き込みの削除及びアカウント所有者の割り出し、記憶処理を行います。イベントが完遂された場合、対象となった人物が所属していた部署に対して1か月間監視が行われます。

説明: SCP-2836-JPは複数のSNSに出現する「職場改革補助後援会」という名前のアカウントです。これまでに行われたSCP-2836-JPの所有者(以下SCP-2836-JP-Aと記載)を特定する試みは全て失敗しており、SCP-2836-JP-Aに関する詳細は一切不明です。SCP-2836-JPはある特定の人物(以下対象と記載)を取り上げた文章を不定期に投稿します。この文章は以下の条件を満たしている人物にのみ影響を与えます。

  • 対象と同じ企業に勤めている。
  • 対象とある程度の交友関係を持っている。
  • 対象に強い不満を抱いている。

異常性に曝露した人物(以下曝露者と記載)は、対象に対し強い怒りの感情や殺意を示すようになります。これらの感情は記憶処理を用いても除去することができないと判明しており、後述する"復讐イベント"発生の条件が達成されなかった場合、もしくはイベント完遂時のみ曝露者から消失します。またこれらの感情は対象と頻繁に関わっている人物や、対象からのハラスメントなどによって精神的疲弊、鬱病の兆候が見られる人物に特に顕著に表れます。曝露者はSCP-2836-JPの投稿した文章を拡散し、更に曝露者を増やそうと試みます。文章が投稿されてから6時間以内に曝露者が一定数以上1に達しなかった場合、曝露者から異常性が消失します。

曝露者が一定の人数に達した場合、当日/翌日の午前1時半に"復讐イベント"が発生します。イベントは以下の手順で進行します。

  • 対象付近に赤い服を着た小学生程度の外見を有する人物(以下SCP-2836-JP-Bと指定)が出現し、対象への接触を試みる。2
  • SCP-2836-JP-Bに触れられた対象は現在位置から最も近い広場に転移し、直後に曝露者が対象を取り囲むように転移する。
  • 全ての曝露者がインドゾウ(Elephas maximus indicus)に変化し、対象を足で踏みつぶす、鼻で投げ飛ばす等の手段で殺害する。この行動は対象が死亡するまで継続し、全ての事例において周囲の建造物や民間人への被害が一切発生していないことが確認されている。
  • 対象が死亡した後、曝露者が人間の状態に戻り、曝露者の中で次に対象の役職に適した人物は誰かを話し合う。
  • 議論が終了した後小規模な現実改変が発生し、選ばれた曝露者が対象の元いた役職に就任する。

以上のプロセス全てが終了した後、曝露者から異常性に曝露していた期間の記憶が失われます。また、現実改変が発生した際、対象はイベント発生のおよそ3時間前に事故や心臓発作等で死亡したものとなり、遺体も死因と合致した状態に復元されます。

イベント後、対象が在籍していた部門の職場環境の改善および業績の向上が確認されており、元曝露者の健康、精神状態も非常に良好であることが確認されています。曝露者が一定数に達しなかった場合においても、投稿された文章はインターネット上に拡散され、ほとんどのケースにおいて対象の社会的地位を喪失させる結果となります。イベントが終了、外部からの介入によるイベントの中断、曝露者が一定数に達しないまま文章投稿から6時間経過するとSCP-2836-JPはSCP-2836-JP-Aによって削除され、数時間から数日後に再出現します。

以下はSCP-2836-JPが投稿する文章のテンプレートです。

#今回の罪人

[対象の本名および勤務している会社名、部署、役職]
罪状: [部下に対して行ったハラスメントや残業の強制、下請け企業への圧力等]
これがこの男/女の本性だ。この屑に虐げられてきた労働者達よ、今こそ立ち上がり、行動を起こす時だ。
[対象が部下や下請け企業の社員に対してハラスメントや暴力を行っている動画]

補遺: 2016年7月13日、電話取材と偽ってSCP-2836-JP-Aへのインタビューの機会を得ることに成功し、その1週間後にインタビューが行われました。以下はその際の音声記録です。


インタビュー後サイト-81██内の全ての監視カメラの映像を確認した結果、複数のカメラにてSCP-2836-JP-Bが確認されました。しかし映像に映っている職員はSCP-2836-JP-Bを知覚している様子はなく、対象はおよそ18時間にわたって加賀美研究員の行動を監視、記録していました。この事例からオブジェクトによる財団への干渉を防ぐため、国内すべてのサイトにて労働環境の見直し、改善が行われました。
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