SCP-284
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アイテム番号: SCP-284

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-284-1とSCP-284-2は最小限のセキュリティ・プロトコル下で収容されます。レベル4以上の職員1名の承認があれば、適宜サイト外への旅行が認められます。旅行の際は最低でもレベル1研究者1名とレベル1現地エージェント1名が同行します。SCP-284-1とSCP-284-2の寝室はベッド2台が設置された標準的な人型SCP収容室です。別々の収容室を提供されたとき、彼らはプライバシーへの配慮は無意味だと答えました。

説明: SCP-284-1とSCP-284-2は████年██月█日にイリノイ州の████████で出生した双子です。彼らは正常であるように見えるものの、単一の問題なく機能する脳を共有する二卵性双生児です。SCP-284-1は身長1.72mの女性で、左脳を備えます。SCP-284-2は身長1.79mの男性で、右脳を備えます。いずれの葉にも属さない部分は[データ編集済]。

両者において、おそらく2つの身体の機能を同時に保つことを可能とするために、所有する脳葉のサイズは正常より約50%肥大しています。

SCP-284-1とSCP-284-2はそれぞれ別々の人格を有していますが、記憶、技術、知識、肉体的な感覚を共有し、限定的なレベルでの感情の相乗効果を示すことが判明しました。確証を得る方法は存在しませんが、SCP-284-1とSCP-284-2は様々な度合いで互いの感覚情報を遮る方法を独学で身につけたと主張しています。視覚と聴覚の情報は完全に遮断することが可能で、味覚、嗅覚、触覚の情報は弱めることが可能です。この方法を用いて彼らは情報を受け取るか、体験するかを選択できます。

身体的技能に関して特筆すべき点としては、両者が適切な技術の知識を有する一方で、技能を効果的に、かつ顕著な持久力をもって妥当に遂行できるよう筋組織が発達するのは、身体的に技能を学んだ側のみです。

オブジェクトらは各自の脳葉と関連する技能の堪能性においていかなる優位性も示しませんが、相当な距離を置いて離れた際には、もう一方の脳葉からの反応が遅延することが判明しています。

また、SCP-284-1とSCP-284-2は一方が眠った16分後までしか起きていることができないようです。そして、目が覚めるまで眠ったか、別々に眠りから目が覚めたか、どちらであれ双方が同時に覚醒します。

補遺: 284-1: 実験ログ284-1

SCP-284-1とSCP-284-2は収容施設の両端に配置されました。研究者チーム(外科医2名を含む)は、SCP-284-2の頭蓋の頭頂部を除去し、脳の各所へ電極を挿入して刺激に対する反応を測定しました。すべての例で、SCP-284-1はSCP-284-2と同様の感覚・身体的反応を経験しました。

補遺: 284-2: 研究者記録

本日、SCP-284-1が██████博士のオフィスでピアノを演奏した際、SCP284-2の指が不規則に痙攣し始めました。SCP284-2は██████博士のオフィスまで連れて来られ、その指の痙攣はSCP284-1が曲を弾く指の動作に対応している事実が発見されました。この現象のさらなる研究が予定されています。

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