SCP-285
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アイテム番号: SCP-285

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-285はサイト-43のB棟にあるレベルIII ヒト型オブジェクト保管室に収容します。SCP-285には基本的なアメニティを与えます。SCP-285が最近財団に対して協力的であることから、要求があった際にはサイト-43の植物園を1名以上の警備員の監視下で厳密に2時間のあいだ散策することが許可されています。

職員は、サイト-43監督官の許可なくSCP-285のPoI-6938との過去について議論してはなりません。議論が行われた場合、許可された技術スタッフがSCP-285-Aを介してSCP-285-Bから当該情報を手動により除去します。

SCP-285-Bをサイト-43の技術スタッフ管理者の許可なく編集してはなりません。いかなる状況下でも、SCP-285がその全能力を取り戻すことがあってはなりません。

説明: SCP-285は一貫した形状および内部構造を持たない異常なヒト型存在です。ただしSCP-285-Aは例外であり、一貫してSCP-285の背部に位置し続けます。SCP-285の身体は散発的に変化しますが、その変化に法則性はありません。また、この身体変容の結果として身体的外傷が生じますが、いかなる点においても恒常的苦痛を示しません。当該実体は、これらの変化を制御することはできないと主張しています。これらの変化は以下を含みますが、これらに限定されません。

  • 新たな四肢の出現または喪失。
  • 身体部位の大きさや形状の変化。
  • 体高や体重の増大または減少。

SCP-285-Aはイーサネット1ポートであると見られており、これを用いることでSCP-285の内部データベースにアクセスできると見られています。有線ネットワーク接続ができるコンピューターでSCP-285にアクセスすると、種々のファイルが閲覧可能になります。それらのファイル(SCP-285-B)は種々のテキストファイル、音声ファイル、認識災害、動画からなります。ファイルの最大90 %が破損していますが、その原因は現在のところ不明です。また、SCP-285は自身のデータベース上で作成されたファイルのみ閲覧が可能です。

SCP-285-Bおよびその内容の調査により、SCP-285-Bを編集することでSCP-285の身体および精神の状態を外部から変化させられることが判明しました。SCP-285に後遺症を残すことなくどの程度まで変化させることができるかは、現在のところ不明です。PoI-6938がこの機能をGoI-102("異常事件課")から逃れる目的でSCP-285の相貌および体格を編集するために使用していたと見られています。さらに、奇跡論に基いた攻撃機能を編集することで、GoI-102のエージェントからの防御のために使用していたとも見られています。

発見: SCP-285はネバダ州ラスベガスにおける、SCP-285自身及び未特定の人物(SCP-285を作成した人物とされる)の逮捕未遂の際に発見されました。SCP-285と当該未特定人物(PoI-6938)は当初速度超過によって止められ、その際に警察官がPoI-6938がカリフォルニア州[編集済]にある連邦ビルを襲撃した人物であると気付きました。この連邦ビルは後にGoI-102の直接管轄下にあったことが判明しています。また、異常ヒト型存在の刑務所として使われていたものでした。PoI-6938とSCP-285の襲撃によって34名のGoI-102職員が死亡し、収監されていたもののうち70 %が開放されていました。

警察官はSCP-285およびPoI-6938の逮捕を試みたものの、SCP-285の攻撃を受けました。PoI-6938はその際にSCP-285を警察官とともに残して逃走しました。SCP-285は逮捕され、GoI-102に収監されました。その後、GoI-102と財団の間で異例の情報貿易が行われ、最終的に財団に引き渡されました。地元の警察および連邦エージェントは、いずれもPoI-6938の所在を特定できていません。ネバダ州にある特殊な経路の調査が、財団と異常事件課の合同機動部隊により行われています。


インタビューログ

インタビュアー: ヘンダーソン博士

対象: SCP-285

<記録開始>

ヘンダーソン博士: あなたの目的は何ですか?

SCP-285: 分かりません。

ヘンダーソン博士: なぜ分からないのですか?

SCP-285: とにかく分からないんです。自分がなぜ作られたのかについての知識はありますが、確かではありません。

ヘンダーソン博士: では、自分がなぜ作られたのかについての考えを聞かせてください。

SCP-285: えっと、子どもたちを楽しませるためです。最初はそうだったと思います。ただ、私の目的は多分 [間] 変わってしまいました。上手く言えませんが。

ヘンダーソン博士: 変わってしまったのはなぜだと思いますか?

SCP-285: 説明しにくいです。あることは完璧に憶えてるんですけど、他のことは考えることすらできないんです。多分あの人は狂っていたんだと思います。あの人はだれかを傷付けたがっていました。それで、あの人は人を傷付けるのに私を使いました。上手くいっていなかったらいいんですが。

ヘンダーソン博士: なぜ上手くいってほしくないのですか?

SCP-285: だれも傷付けたくないからです。

ヘンダーソン博士: ではなぜあの警察官を攻撃したのですか?

[SCP-285は躊躇した]

SCP-285: 言われたとおりにやっただけです。でも、あの人が私にだれかを傷付けさせたのはあの時だけだと思います。少なくとも、あの人が私にそうさせたんだと思います。


ヘンダーソン博士: あなたを作った人が、それだけの種類のファイルをあなたに入れたのは、なぜだと思いますか?

SCP-285: 保険……でしょうか。

ヘンダーソン博士: つまり?

SCP-285: えっとですね、私は自分の、その、「データベース」、上手く言えませんが、それが生物的なものだった記憶があります。私の脳には[前頭を叩く]、「データベース」にある情報が全て入っているんです。あの人が私に入れたものに、私はアクセスできないとしてもです。あの人が私に見てほしくないものに、かもしれません。

ヘンダーソン博士: ところで、もしあなたの脳が損傷を受けるようなことがあったら、あるいはあなたが死ぬようなことがあったら、あなたのデータベース上のファイルは全て消えてしまうのですか?

SCP-285: 消えるというより、単に破壊されるというほうが近いです。でも、そうですね、的を射ています。あの人は「ユウアイユウ」とか何とか呼ばれているものに私が捕まったときに私のファイルを読まれないようにしたかったんです。あの人はそいつらを本当に嫌っていました。たぶんそのことが、あの人を最初に狂わせたんだと思います。私がそいつらのことを話題に出すと、それがいつであれあの人は怒って私を怒鳴りつけていたのを覚えています。私は少し泣きましたが、少しだけでした。あの人は私が泣くのを嫌いました。あの人が私を泣けるように作ったのは、私のせいじゃないのに。

ヘンダーソン博士: 彼がそれだけ怒る理由について何か分かるようなことを、彼は言っていませんでしたか?

SCP-285: いいえ。でも、あの人の言い方は、まるであの人にとって世界の終わりが来るかのようでした。だからあの人は私を作ったんです、たぶん。だから私を変えたんです。あの人は私を使って、何というか、武器にしたかった、のでしょうか。何にするかはともかく、あの人は「ユウアイユウ」を傷付けたかったんです。あの人は何度も何度も、「ユウアイユウ」があの人の全てを奪ったことについて、どれくらい悪であり破壊されてしかるべきであるか、なぜ全員死ぬべきであるかを語っていました。その様子は恐ろしいものでした。

ヘンダーソン博士: おや、UIUは悪ではありませんよ。自信を持って言います。

SCP-285: なぜそんなことが? あの人によると、奴らは、何もせずにただそこにいただけの罪のない人をさらったり殺したりしてるんです。奴らがあの人やあの人の友人や家族にどれだけの生き地獄を味わわせたかを教えてくれました。私に家族はいませんが、それは苦しいことなのでしょう?

ヘンダーソン博士: あなたを作った人が何を言おうと、それは事実とは異なります。

SCP-285: あなたがそう言うなら、博士、私はあの人よりあなたを信じます、どうせなら。


ヘンダーソン博士: あなたをつくった人物があなたを置いていったのは、なぜだと思いますか?

SCP-285: 私は用済みになったんです。

ヘンダーソン博士: どのようにして用済みになったのでしょう?

SCP-285: あの人は、やりたかったことができたんです。何をやりたかったのかはともかく。おそらく、私もまた懸案事項だったんです。

ヘンダーソン博士: あなたが、おっしゃる通り「懸案事項」だったとして、彼が自分の手であなたを殺害しなかったのはなぜでしょうか?

SCP-285: おそらくあの人は、全てのファイルを私の「データベース」にアップロードしたあとの話ですが、そうするつもりだったんだと思います。でも妨害を受けました。それでパニックに陥り、警察が私を殺すようひたすら願ったんです。あの人が私を殺さなくてよかった、そうでしょう? 私は生きることが好きです。かつての私より善く生きることが。

ヘンダーソン博士: 彼があなたのデータベースから全てのファイルを消し去りたがっていたのは、なぜだと思いますか?

SCP-285: そこに何かが、他の人たちに関する何かがありました。あの人はその人たちに何かをしたんです。その人たちにとって本当に大切なものを盗んだんです。あの人がその人たちの一員だったときがありますが、そこから去りました。きっと私もその一員でした。何と言うか、でも、その集団が何であれ、あの人が探されたがっていなかったのは分かります。それに、私を見つけて欲しがっていなかったことも。

ヘンダーソン博士: その集団の名前は覚えていますか?

SCP-285: 分かりません。あの人が「イカレ大麻キチども」とやらについて話していたのは覚えていますが、ほぼそれだけです。

<記録終了>


補遺-285.1

SCP-285の内部データベース由来の文書およびGoI-102が関連する文書に基き時系列順に編纂した文書を、以下に一覧で示します。この一覧は、SCP-285の創造に関与すると考えうる期間、並びにPoI-6938の動機及び目的の全容を提供することを目的としたものです。


補遺-285.2

以下の文書はGoI-102と財団の最初の取引の際に、GoI-102が財団にもたらしたものです。

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29. ミスター・運命
30. ミスター・モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
31. ミズ・サパティスタ
32. ミスター・チート ✔
33. ミスター・タトゥーがあるやつ
34. ミスター・トップテクストとミスター・ボトムテクスト
35. ミスター・フィナーレ
36. ミスター・謙虚な浄水器業者


補遺-285.3

以下の文書はサイト-43の職員に宛てられた封書から見つかったものです。

親愛なる用務員どもおよびカラスどもへ

こういうのはいつものやり方と違うとは分かってるが、我々は一つの集団として、この状況がどう考えても「普通」とは思えないと結論付けた。

チートが諸君のところにいるのは分かっている。そいつに何が起こったかも分かっている。それに、ケンとジョーダンに何が起こったか、二人がチートに何をしようとしていたかも。我々がそれをどうやって知ったかは重要じゃない。重要なのはそこから何が分かったかだ。そして我々は、関係者全員にひとつ言いたいことがある。

すまない。

怪物を友達だと思い、信頼してしまってすまない。あいつを止めるのが間に合わなくてすまない。お前がそうなることを防げなくてすまない、チート。俺も、俺以外のみんなも言いたい — こんな終わり方は嫌だったと。チート、用務員ども、カラスども。こんな報いを受ける謂れのない諸君に言いたい。

俺たちはただお前の力を使って子どもたちに幸せを届けたかったんだ。

俺たちはただお前とカラスどもをおちょくってやりたかったんだ。

こんなつもりじゃなかった。こんな終わりは望んでなかった。

本当に本当にすまない。

署名、ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード

追伸: ケンとジョーダンのことは気にしないでくれ。我々で対処した。

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