SCP-2880-JP(未登録のナンバー)
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通達

SCiP-NETの停止により、当報告書は現在サイト-81JXのシェルター内のみで共有されています。

アイテム番号: SCP-2880-JP

オブジェクトクラス: 未定

旧特別収容プロトコル: SCP-2203-JPによる惑星全土の凍結を起因としたXK-クラス:世界終焉シナリオによりサイト-81JXからの外出は現状非常に困難であるため、SCP-2880-JPに関する対応は地上に設置されたカメラを通しての監視のみです。

同様の理由によりSCP-2880-JPの検証がほぼ不可能であり、また他サイトとの連絡が不可能である点やSCiP-netを通した既知のオブジェクトとの照合が不可能である点などからSCP-2880-JPに関する情報が著しく不足しているため、オブジェクトクラスは未定です。

説明: SCP-2880-JPはサイト-81JX周辺に発生する約3 m程度の雪像です。SCP-2880-JPにより出現する雪像はいずれも一般に雪だるまと呼ばれる、雪玉を二段に重ねた形状を取ります。特筆すべき点として、SCP-2880-JPは常にサイト-81JX内の人間に対する激励1を発声します。この発声の詳細は強風などのノイズにより判明していません。

SCP-2880-JPはサイト-81JX内で死者が発生してから約15時間後に発生します。サンプル数が非常に少ないため詳細な条件は不明ですが、現在確認されているSCP-2880-JPの総数とサイト-81JX内での死亡者数が一致するため、SCP-2880-JPの発生条件はサイト-81JX内での死者の発生と考えられています。また、映像データからSCP-2880-JPは破壊耐性を有しておらず外部からの力の影響を受けることが判明していますが、強風などによりSCP-2880-JPが原型の大部分を失った場合でも前述した発声を行われていることが確認されています。

補遺1: SCP-2880-JPの総数の増加によるSCP-2880-JP群からの音量の増大により、現在地上の音声を収集している集音機がSCP-2880-JP群以外の音声を集音することが困難になっています。このことから集音機が実質的に地上の音源を観測するという機能を失っているため、電力消費を抑えるために集音機の動作を停止することについて現在議論が行われています。

補遺2: SCP-2880-JPによるサイト-81JX内への直接的な悪影響が極めて軽微であること、サイト-81JX内の人員が著しく不足していることを踏まえ、SCP-2880-JPの研究は重要性の低い業務であると判断されました。以降はSCP-2880-JPについては監視のみが行われます。SCP-2880-JP収容チームは解体され、他の人員が欠けた業務に再配属されます。

補遺3: 予測されるSCP-2880-JPの新規出現数は多くとも4個であること、外的脅威に対処可能な人員が残されておらず地上を監視する業務が比較的重要性の低い業務であると判断されたことなどから、電力消費を抑えるために地上の監視カメラの機能は停止されました。以降はSCP-2880-JPに対する監視は行われません。

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