SCP-2881
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SCP-2881

アイテム番号: SCP-2881

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2881は現在地に留めておきます。SCP-2881エリアを囲むように金網フェンスが導入されており、公園の営業中は保安職員1名がこれを防護します。無許可の人物がSCP-2881の指定エリアに入ることは許可されません。

説明: SCP-2881は██████████の███████国立公園にあるPinus ponderosa(ポンデローサマツ)種の樹木です。SCP-2881は元々██████████の█████ █████に位置しており、最高地点は約13.9mです。不明な木材の厚板が幾つか、SCP-2881の幹の地上5.3m地点に釘付けされています。SCP-2881の異常な性質を考えると、それらが外部導入されたものか、あるいはどのように導入されたのかは分かっていません。SCP-2881の幹には12cmから3mまでの間に、過去に木登り用アイゼンを使用したことによる幾つかの穴があります。この種の木の典型として、SCP-2881には地上7mより低い地点に枝がありません。

SCP-2881の異常な性質は、人間が架設器具や木登り用スパイク・アイゼン・鋲・グリップなどを使用して登ろうとする際に発現します。SCP-2881の表面を上に登ろうと試みる人物は皆そのように行動していると報告しますが、位置を再検討するとスタート地点から動いていない事に気付きます。同じ効果が、SCP-2881を登る人物を観察する者にも、直接であれライブ映像であれ発生します。実験終了後に再生された録画映像には登る努力をしない被験者が映っていますが、全ての対話および木登りに関係ない行動はライブ映像での観察と一致したままです。

外部手段によってSCP-2881の3m以上の高さに配置された人物は、不快感と”妙に重い”感覚を報告します。SCP-2881との接触中、重量や重心の変化は観測されていません。被験者はSCP-2881の高い地点に行くほど効果が強くなることを報告しています。実験は機械的補助を用いて行われてはいません(事案2881-1参照)。

事案-2881-1: 89/██/██、上昇を支援する実験のために、財団職員はSCP-2881の枝に滑車を導入しようと試みました。枝に到達して機械を取り付けるため、D-4375が高架作業プラットフォームを使用しました。地上約8.2mでSCP-2881の枝と接触した際、D-4375はトランス状態に陥り、職員に応答しなくなりました。D-4375はプラットフォームから降りてSCP-2881の枝に登った後、財団スタッフに見えなくなるまでSCP-2881の枝を先へと進み続けました。D-4375に接触する全ての試みは失敗しました。

およそ2時間後、D-4375は終端速度を超えると推定される速度でSCP-2881から落下し、地面との衝突で死亡しました。剖検報告書は、D-4375が数日前に首吊りによって死亡していたと結論付けました。加えて、死体の顔・前腕・足には幾つもの裂傷がありました。SCP-2881の実験は進行中です。

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