SCP-2890-JP
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回収されたPoI-7314の写真

アイテム番号: SCP-2890-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2890-JP実例群はサイト-8163の低温保管庫に収容されています。

説明: SCP-2890-JPは4体の異常な肉体改造が施されたヒトの遺体です。全SCP-2890-JP実例に共通する特徴として、腐敗の兆候が見られない点・肉体の一部が引きちぎられている点・日本国に分布する植物が何らかの形で生育している点が挙げられます。

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発見された山小屋内部の様子

歴史: PoI-7314、本名エタン・フロケ(Ethan Floquet)はフランス共和国のGoI-0267「Are We Cool Yet?」関連コミュニティに所属していたアナーティストであると同時に食人愛好家であることが知られており、複数の食人を最終目的とした異常なヒト遺体を作成していることが確認されています。共通点として、全ての異常遺体には日本国に分布する植物が使用されていました。財団がその存在を把握した1995年の時点で、PoI-7314はフランス共和国内において行方不明になっていました。当時の関係者の証言では、所属していたコミュニティを芸術的センスの食い違いなどを理由に立ち去ったとされています。

1997/02/07、数ヶ月に渡って京都府南丹市八ヶ峰付近で発生していた失踪事件を受けて20名の財団エージェントが派遣され、うち1名が不審な山小屋の存在を報告しました。内部は何らかの作業場と見られ、SCP-2890-JP実例群が発見されました。

発見当時、各SCP-2890-JP実例はアクリル板のショーケースに入れられており、ショーケースの正面外側には題名と思しき日本語の文字列の印字されたプラカードが取り付けられていました。また、ショーケースの前には木製のテーブルが設置されており、その上には万年筆と10個の記入欄が印刷された紙が置かれていました。紙には複数名の筆跡が残されていました。

山小屋内部の痕跡は、内部設備がPoI-7314によって1年以上使用されてきたこと、並びに発見から2週間以上前に複数名のヒトが存在していたことを示しました。内部のゴミ箱にはティッシュに包まれた各SCP-2890-JP実例の肉片が入っており、複数人のヒトの唾液が付着していました。この唾液の遺伝子情報は、財団がデータを保有している如何なるヒトとの合致も認められませんでした。

実例リスト:

#1

題名: エネルジー

概要: 1996/12/29に行方不明になっていた29歳女性の全裸遺体です。体内に複数本のスギナ(Equisetum arvense)の地下茎が生育しており、胸部や臀部の皮膚を突き破る形で胞子茎が露出しています。

コメント:

呼びつけておいてこの意味不明な代物は何だ。美しい女性への冒涜でしかない。もう二度と我々に関わるな。
さようなら。
何か改めたのかと思いましたが、何も変わってはおりませんわ。
敢えて美味しいザクロをまずくするセンスに感嘆いたしました。
新鮮な状態が保たれており、味も良好。
 
 
 
 
 

#2

題名: 試練

概要: 1997/01/03に行方不明になっていた24歳男性の全裸遺体です。発見当時は仰向けに寝そべっており、背部ではドクダミ(Houttuynia cordata)が複数本生育しています。顔面・腹部・脚部前面には広範囲の火傷が認められます。

コメント:

阿呆か?
そのような素晴らしい作品をお作りになられるのでしたら、お国でもさぞご活躍されていたんでしょうね。
筋肉質で上質な味。
 
 
 
 
 
 
 

#3

題名: 晩秋

概要: 1996/12/19に行方不明になっていた27歳女性の全裸遺体です。性器からクズ(Pueraria montana var. lobata)が生育して全身に絡み付いていますが、既に枯死しています。

コメント:

大変素敵な催し物でした。お国でもご成功なされることをお祈りいたします。
絹のように繊細で、大変美味。3つのザクロのうち会心の出来。
 
 
 
 
 
 
 
 

#4

題名: 目覚め

概要: 身体を丸め、背部から巨大なフキ(Petasites japonicus)の蕾が露出しているPoI-7314の全裸遺体です。他の実例と比較して、最も肉体の損傷が少ないという特徴を有しています。

コメント:

不味い
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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