SCP-291-FR
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SCP-291-FRの沿岸沿いにパトロールを行うSCPFS アトラス

アイテム番号: SCP-291-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 5海里(9.3km)の海上・空中排他域がポイントUbalt-291周辺に設定されています。アクティブなスクラントン現実錨を搭載したブイ11基が、そのアクティブフィールドが恒久的に排他域の表面を覆うよう、その内に常時存在するようにせねばなりません。SCP財団とスウェーデン理論研究省間の協力協定に従い、沿岸警備船HMS1 モルテン・ペーターセンは民間人の侵入を阻止し、ポイントUbalt-291を通過しようとするSCP-291-FRの船舶を妨害、及び/又は破壊するため、隔週で最低72時間は排他域をパトロールせねばなりません。

武装監視サイトHe-291がSCP-291-FRの地表に設置されました。機動部隊カッパ-22 ("守護天使") はサイトの防衛を担当すると共に、SCP-291-01-FR個体の協力的姿勢の維持を確実なものとせねばなりません。SCP-291-01-FR個体が財団職員に対し敵対的であることが示され、機動部隊カッパ-22がサイトHe-291の安全を確保できなくなった場合、職員は即座に Dクラス職員の供給 グェン提言の適用を停止して島を退避することになっており、機動部隊カッパ-22はプロトコル66-5 "宴の終幕" を開始せねばなりません。

残りの収容プロトコルは、SCP-291-FRの統治個体らと共に、SCP-291-FRの特別収容憲章にて平和的に規定されました。

特別収容憲章


オブジェクト: SCP-291-FR
日付: 200█/03/27


  • 第一条: 財団は、SCP-291-FRに毎月23名のDクラス職員を供給し、その意のままに処理することに同意する。 2011/12/01現在では、グェン提言が毎月適用されねばならない(補遺291-b参照)。見返りとして、SCP-291-01-FRはSCP財団職員、またはその保護下にある一般民衆の安全を損なわないことに同意する。
  • 第二条: 財団は、SCP-291-01-FRによるSCP-291-02-FRへの自由なアクセスを保証することに同意する。また、SCP-291-01-FRの儀式、慣習、伝統、宗教行為を尊重することを約束する。見返りとして、SCP-291-01-FRはポイントUbalt-291の封鎖を尊重し、SCP-291-FRの宇宙を離れようとしないことに同意する。
  • 第三条: 財団は、SCP-291-01-FRの住民の保護を保証し、妥当な範囲内で食料、種子、家畜、家具、工具、燃料の恒久的供給を提供することに同意する。見返りとして、SCP-291-01-FRは財団職員の同伴中は異常性の利用を制限し、その科学的調査任務への協力に同意する。
  • 第四条: 財団は、SCP-291-01-FR個体に対するグループ-A個体の行政的・法的な権利を認め、その任務達成への支援に同意する。見返りとして、グループ-A個体は財団の利益と科学的調査任務に対し敵対する如何なるSCP-291-01-FR個体をも追跡し、制裁を加えることに同意する。


スティーヴン・オーテン博士 - サイトHe-291 管理官
デイヴィッド・ブルーメンシュタイン - 倫理委員会 代表

カルキスト ナルヴェルセン
ヴォルタール シュクレリ・ヴァルヴェウム・フヴィトセルク

説明: SCP-291-FRは小型宇宙内に位置する85km2の島であり、そのアクセスポイント(ポイントUBalt-291に指定)はバルト海、スウェーデン沿岸の67.5海里(125km)沖に位置します。SCP-291-FRの地形、気候、生態系はバルト諸島で一般的に見られるものに一致します。SCP-291-FRから5km以上離れた物体はいずれもポイントUbalt-291地点へとシステム的に転送されるため、SCP-291-FR周辺の海、及びその先に存在する可能性がある領域の正確な地理は現時点では不明です。このことに関しSCP-291-01-FRから提供される情報は正確でなく矛盾しており、大半は伝説か寓話であることがわかっています。

ポイントUBalt-291は我々の宇宙とSCP-291-FRの宇宙間の接点を指します。ポイントUbalt-291は直径37mの球型空間異常であり、アノマリーの約1/4が海面下に沈んでいるため、比較的大きな船でも2宇宙間を問題無く航行できることは特筆に値します。

SCP-291-FRの住民は、約31,000体の異常な人型実体群(SCP-291-01-FRと総称)から構成されます。各個体は3組の補助染色体の存在により特徴づけられる異常な遺伝子構造と共に、標準的な血液型とは完全に相なれない未知の血液型を保有します2。また、SCP-291-01-FR個体の大多数は極めて高度な奇跡・局所的現実改変能力を保有します3

SCP-291-01-FR個体はプロト-サーキック・カルトの分派に属する宗教を実践しています。この宗教の最も特筆すべき特徴は、SCP-291-02-FRのカルトです。SCP-291-01-FRの生活様式は主に農業系であり、あらゆる形のテクノロジー、特に電気、各種化学製品と非自然的な肥料、自動車、工業食品の拒絶を基盤とするものです。先進的な家系や氏族の間では旧型の車や発電機の使用が注目されており、財団職員に没収される前には数点の銃器も確認されていました。また、大多数の個体は、種子、各種基本工具、生贄用のヒトといった補給活動に関するものを除き、あらゆる外界との接触を拒絶します。

その政治面に関して、SCP-291-FRのコミュニティは家父長/家母長的権威の人物を中心にグループ化された、数十〜数百人までの家系/氏族の古風なシステムに分割されています。これらの氏族は名誉の問題、資源の共有、漁業・農業の領土の境界を巡って頻繁に争っています。また、島の最も保守的な一家と、最も先進的な家系(ある程度のテクノロジーの使用とSCP-291-FR外部への進出に寛容)の間には非常に暴力的な宗教紛争があります。コミュニティ全体は、コミュニティにより終身で選出され、島の最大の居留地(住民およそ5~6,000人)であるフヴィトセルクガルドのイオン・アスキン寺院に席を置く23名の人物からなる評議会に管理されています。

SCP-291-FRのコミュニティは3つのカテゴリに分けられています:

  • グループ-A(386人): このグループはコミュニティにおける政治/法律/宗教的な指導者 ─ すなわち、SCP-291-01-FRの統治評議会メンバーや主要な氏族長から構成されます。非常に影響力のあるカーストであり、メンバーは”最も高潔にして清澄なる”[原文ママ]SCP-291-01-FR個体の中から選ばれています。
  • グループ-B(~28,500人): 住民の大部分を占めており、大半は漁師や農民です。小規模なサブグループ(約300人)が警察として、統治評議会所属個体の直轄下で活動しています。現時点では、当該個体らは機動部隊カッパ-22隊員がSCP-291-FRの特別収容憲章の条項に基づき、住民を分断する紛争を取り締まるのを援助しています。ヴァルヴェウム・フヴィトセルク家とその同盟者達は、財団の関与が島民達に齎す利益を考えて憲章を支持していますが、SCP-291-FRにおいて最も古参かつ保守的な家系であるイヴェンガルソン家は、財団を占領勢力と見なしているようです。
  • グループ-C(~2,000人): 異常能力を持たない住民です。奴隷や召使に当たる極めて低い地位のカーストであり、インドの不可触民に匹敵します4。ただし、この個体群はグループ-A及び-Bのメンバーと同じ遺伝的特性と血液型を保有するため、SCP-291-02-FRへの生贄の犠牲者になった事がないことへの注意は重要です。
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SCP-291-02-FR付近での宗教儀式

SCP-291-02-FRはSCP-291-FRの地理的中心に位置する、Fraxinus excelsior (ヨーロッパトネリコ) の異常な個体です。樹木の高さは約80m、幹の周長は5.5mあり、規格外ではあるものの、この種の樹木では非異常です。一方でSCP-291-02-FRは通常の根を有さず、その幹は単に不明な深度まで地面に突き刺さっている模様です。また、SCP-291-02-FRは把握性のある23本の肉質の付属器官を有しています。この器官は長さ2.8~4.3mであり、幹基部に円状に並んでいます。器官からは神経系への麻痺作用を持つ消化酵素が分泌され、獲物に巻きついて消化することを可能としています。一般的に、犠牲者が消化中に抵抗することを防ぐため、SCP-291-01-FRは麻薬植物5から作られた飲食物を犠牲者に与えます。特筆すべきことに、この精神安定剤は犠牲者の身体を内部で消化するプロセスも促進します。対象がSCP-291-02-FRに捕縛される際、リラックスして落ち着くように、儀式の進行を務める司祭らがテレパシー的な暗示を用いることもあります。

SCP-291-02-FRはヒトを専食し、前述した付属器官を用いた、生きた健康なヒトの消化によってのみ栄養を得ています。これまで代替合成食品や各種動物、ヒト死体、[編集済 – レベル4/291クリアランスが必要です] (補遺291-c参照)、SCP-291-01-FR個体を用いてSCP-291-02-FRに給餌しようとしたものの、その全てが失敗に終わっています6

約20人の消化に1ヶ月ほどの時間がかかります。定期的または十分に給餌されないと、SCP-291-02-FRは数日間萎れます。SCP-291-FRの過去の歴史を分析したところ、かつてSCP-291-01-FRは生贄を最大限自給自足するため通常人類に生殖を強制し、それによってSCP-291-02-FRのニーズに応えていたことが判明しました。1980年代にはこうした人々のほぼ全員が悪性インフルエンザの伝染で亡くなったため、100年以上に渡ってSCP-291-01-FRが我々の宇宙への最初の補給遠征に乗り出すこととなりました。

SCP-291-01-FRのコミュニティはSCP-291-02-FRを崇拝しています。SCP-291-02-FRは崇高なるカルキスト・イオン ─ ほとんどのサーキック・カルトにより崇められる準神性存在 ─ の化身と見なされており、そのため生神として神聖視されています。また、SCP-291-01-FRの住民達はSCP-291-02-FRとの共生関係を有しているようです。事実、SCP-291-FRの初期収容中にSCP-291-02-FRが食料源から遮断された際には、住民の全体的衰弱と異常能力の喪失が確認されました。数日後、およそ[編集済]名の死亡が住民内で確認されたため、倫理委員会は機動部隊カッパ-22とSCP-291-FR割当研究員に、SCP-291-01-FRの統治個体との交渉に入らせました(詳細については補遺291-aの文書a1: 収容報告を参照してください)。

補遺291-a: 歴史

補遺291-b: 特別収容プロトコルの更新

補遺291-c: アクセス制限 – 認証レベル4/291が必要です

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