SCP-2918
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SCP-2918の機体部分。██-█████空軍基地にて移送前に撮影。

アイテム番号: SCP-2918

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2918は財団サイト-19の2号ハンガーに収容します。コントロールパネルは少なくとも24時間に一度、新たなメッセージが来ていないかを確認します。SCP-2918の機体は常時、燃料が補充されず、武装が無い状態を保ちます。定期的な精神医学的評価が、不安治療の経験を持つ児童心理学専門家の█████博士によって隔週で行われます。

説明: SCP-2918は不完全なMQ-1プレデター無人航空機であり、機体・地上誘導システム(GCS)・一次衛星リンク通信システム(現在機能せず)から成っています。GCSは最大4機との通信を可能とするために4つのコクピットが設けられていましたが、火災および破砕による損壊の結果、うち3つのコクピットは使用不可能です。A2と指定されている最後の制御盤は、無線戦術データリンクを介して唯一残っているドローンの機体と通信することが出来ます。

SCP-2918はGCSシステムのモニターにメッセージを表示することが可能であり、フィードバック制御性能は有意に増大しています。システムに表示されるのは簡素な英語を用いた通信であり、時折ビットマップ画像の形式で視覚的情報が付随します。これらのメッセージの性質は、機体が自我を持っていることを示しています。財団の実験により、機体の知性と感情的な成熟度は10-12歳の子供と同程度であると見做されました。SCP-2918は専ら従順ですが、悪夢やフラッシュバックを初めとする不安および心的外傷後ストレス障害の症状を示しています。

観察されている知性とコミュニケーション能力以外には、SCP-2918は異常性質を示しません。ドローンの機体はMQ-1Bプレデターのそれであり、ペイロード配送時の標準的兵装のまま改造されていません。

SCP-2918は、アメリカ空軍(USAF)職員の制御下にあったはずの機体が送信されたコマンドへの反応を拒絶し、自身のオペレーターを攻撃した事案2918-カトーに続いて財団の注目を集めました。この事案においてGCSは損傷し、帰還・給油が不可能になった他機体は最終的に全て墜落しました。これら機体の残骸は異常性質を示さず、スクラップとして処分されました。事案2918-カトー以降、SCP-2918は一切の独立行動を起こしていませんが、標準的安全対策に則って非武装・無給油状態で格納されています。現時点ではSCP-2918への給油を伴う実験は認められていません。

補遺:

20██/██/27にSCP-2918から受信されたメッセージ。日付はカトー機長の名誉除隊と一致する。

UAV-A2: ぱぱは もう かえってこないんだ そうでしょう

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