アイテム番号: SCP-2928
オブジェクトクラス: Euclid (元Keter)
特別収容プロトコル: 全世界規模で法執行機関およびタブロイド紙メディアに潜入しているエージェントは、SCP-2928の可能性がある目撃情報および活動に関しての、入ってくる情報を監視します。SCP-2928の疑いがある目撃情報は機動部隊ベータ19(“小夜啼鳥”)によって調査され、個体が可能であれば収容、または必要に応じて終了されることを確実にしてください。SCP-2928の各個体は、サイト██内の標準ヒト型生物収容ユニットに、別々に封じ込めされます。SCP-2928と直接接触する職員は、機動部隊ベータ19の隊員も含め、オペレーション葛1の構成要素によって概説される存在としてのSCP-2928に対する精神的理解を保ってください。
オペレーション葛は無期限に有効状態を保ちます。オペレーション葛は、SCP-2928に対する抗ミームとして効果的に作用する既存メディアを作成・拡張することを目的に設定されたものです。適格とされるメディアの制作者には、彼らの仕事の期間を延長するための努力の一環として連絡を取りますが、財団またはその目標に関しての事実情報は与えられません。獲得後は、葛のコンテンツ制作者は財団の保護下に置かれるべきです。
違反の正確な日付は不明ですが、1996/12/02、SCP-2928の影響が全てのSCP-2928関連ドキュメントに拡散していることが判明しました。このため、本文書内のミーム的トリガーは職員の知覚変化を防ぐため抹消されており、全ての将来的なトリガーもまた同様に消去されます。十分なクリアランスを持つ者、およびSCP-2928の影響に対して効果的な接種を受けている者は、その他の消去されたデータを含む未編集インタビューへのアクセス権を与えられています。
説明: SCP-2928は、そのアルファ相において、彼らを観測する人物に幻覚症状2を引き起こすヒューマノイドです。アルファ相は自発的な行動であり、SCP-2928の姿を、影響を受けた対象が概念的に[データ削除]として理解している存在として見せます。この効果は映像・写真にも引き継がれます。最も一般的な幻覚効果は、[データ削除]の一般的なステレオタイプに伴い、SCP-2928を発見することができなくなるというものです。SCP-2928は、これ以外の点においては、解剖学的および遺伝的に異常性を持たない人間と同一です。ほとんどのSCP-2928は、他の異常存在に関する基本的な知識を保有しており、ごく稀にAnomalousアイテムを武器または道具として装備しています。
SCP-2928による、検出不可能性の意図的な効果を永続するための情報の公開は、15世紀初頭には確認されています。アメリカ合衆国においては、1980年代に[データ削除]に関するメディアが、主に映画産業において劇的に増加しました。SCP-2928の活動は、[データ削除]に対する一般大衆の認識と、その結果としてのSCP-2928非検出特性の有効性の向上という刺激を受けて著しい増加を示しました。
1999年、████ ████は██████シリーズの連載を開始しました。このシリーズのコンテンツは、読者に対して[データ削除]を遥かに目立つ存在として印象付け、SCP-2928の異常性が意図するところの影響力を弱めました。作者がSCP-2928に対抗する意図を持っていたかは不明ですが、財団はオペレーション葛の発足と共に、シリーズの連載期間を成功裏に引き延ばしました。オペレーション葛が適度な成功を継続的に収めていることから、オブジェクトクラスは正式にKeterからEuclidへと変更されました。