SCP-2939-JP
rating: +62+x
blank.png

アイテム番号: SCP-2939-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2939-JPは標準人型収容セルに収容されます。SCP-2939-JPの存在を常に確認するため、セル内には赤外線式センサーが設置されます。

説明: SCP-2939-JPは限定的な反ミーム性質を持つ日本人男性です。SCP-2939-JPの半径10m以内にいる人物はSCP-2939-JPを「永遠に無視すること」が可能であると認識します。このことを選択した場合SCP-2939-JPを視認することが永続的に不可能となります。また、この異常性はSCP-2939-JPから他者に向けて発動することも可能です。1SCP-2939-JPの異常性は2018年2に発現したとみられ、それ以前は異常性のない一般人として通学などの一般生活を行っていました。

以下は、異常性発現前と発現後の生活に関するインタビュー記録です。
インタビュー記録2939-JP

対象: SCP-2939-JP

インタビュアー: ██博士

<録音開始>

██博士: 最初に、異常性発現前の生活について教えてください。

SCP-2939-JP: はい……あまり話したくはないですが。

██博士: 無理でしたら別の質問に移ります。

SCP-2939-JP: まあもう過ぎたことなので話しますよ。嫌がらせされてたんです、学校で。

██博士: 具体的にはどのような?

SCP-2939-JP: 例えばこっそり動画を撮られたり、明らかにグループから無視されたり、無理やりおごらされたり……こっそり裏で馬鹿にされたりもしました。

██博士: わかりました。では次に、異常性に気づいたのはいつ頃でしょうか。

SCP-2939-JP: あれは忘れもしない、14歳の誕生日の朝です。母親が最初に僕の……その、「異常性」について話してきて、その時はただの気のせいということになったのですが、学校で奴らに言われて自分に何が起きているのか理解しました。

██博士: その後、どの程度異常性が発動しましたか?

SCP-2939-JP: 初日は特に何もなかったんですが、翌日学校に来てみたらクラス全員から認識されなくなっていました。多分、最初は奴らも気のせいだと思ってたんでしょうね。それからはあっという間で、面白がった他クラスの人も「無視」するようになっていきました。最終的には先生まで「無視」していたみたいです……多分奴らと僕と上の人間に挟まれて先生も大変だったんでしょうね。

██博士: 相当苦しい目に遭われたのですね。お聞かせいただきありがとうございました。

SCP-2939-JP: [短い笑い声]本気で思ってないでしょうそんなこと。でも正直、僕はそんなに辛い思いはしてないんです。

██博士: どういうことでしょうか?

SCP-2939-JP: 今まで散々目に見える形で苦しまされてきたので、むしろこの異常性のおかげで安心しているんです。もうこれ以上無視以外の嫌がらせをされる心配が無くなったわけですからね。少し大げさに言ってしまえば、これは神様がくれたささやかな誕生日プレゼントだったのかもしれません。

██博士: なるほど、あなたにとってこの異常性は比較的有益だったのですね。では最後に、あなた側から異常性を発動させる方法について教えてください。

SCP-2939-JP: ああ、こっちからの「無視」ですか。やり方は普通の「無視」とほとんど一緒です。ただ、見知った人であれば近くにいなくても「無視」できるという違いはあります。まあ、僕が「無視」したところで向こうには何も影響ないんですけどね。

██博士: では、あなたから「無視」したことは無いと……。

SCP-2939-JP: いえ、一度だけ。あなた方が僕を連れ去りに来た日に。今までこっちからの「無視」は無意味だと思ってやってなかったんですけど、あの時とっさに「学校の全員を無視したい」と願ったんです。

██博士: 全員、ですか。

SCP-2939-JP: まあそんなに深い理由は無いです。どうせ意味ないんですし。ただ何と言うか、顔が見たくなかったんです。俺がいなくなる事を悟った奴らの、あの顔が。

<録音終了>

SCP-2939-JPからの「無視」による影響を確かめるため、SCP-2939-JPが在籍していた██中学校の生徒及び教員への追跡調査が行われていますが、現在まで異常な変化は確認されていません。

補遺(2018/12/18追記): SCP-2939-JPが突然収容セル内で極度の低体温を示し、同時に視覚的・物理的接触での存在の確認が不可能となりました。なお、セル内の室温は20℃程度を通常通り維持していました。
SCP-2939-JPが何らかの理由により異常性を変化させた可能性が高いとされ、詳しい調査のためセル内を高度な熱的センサーを用いてスキャンした結果、赤外線的文字列の撮影に成功しました。以下はその内容です。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。