SCP-2954
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SCP-2954-1A

アイテム番号: SCP-2954

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: ツブラヤ・イベントにおいてSCP-2954-2は最終的にSCP-2954-1によって殺害されます。イベントの発生中、SCP-2954は生命を脅かす損害を引き起こし得るため、職員は遠距離から監視する必要があります。保安職員がイベント領域の周囲に駐留し、非活性時に民間人を阻止します。ツブラヤ・イベントを目撃した民間人にはクラスA記憶処置を施します。

説明: SCP-2954-1Aは日本の[編集済]1にある寂れた田舎町の境界上に位置する、兵器用と思しき巨大な衛星用アンテナ6基を指す呼称です。SCP-2954-1Aは、未知の手段を介して自律的に電弧放電が可能です。SCP-2954-1Aの内装の分析では、SCP-2954-1Aの配置調整に用いられるロープと滑車以外には該当する構成要素を発見できませんでした。

SCP-2954-2は爬虫類・両生類・魚類の混成形質を有する生物です。SCP-2954-2は体長50~60mで、背面部は滑らかな青灰色、下腹部は赤く襞状で外装を備えており、背中と腕からは棘状の鰭が突き出しています。SCP-2954-2個体は二足歩行であり、常に少し口を開けたまま背中を丸めて歩きます。また、腐食性の流体を吐く事が可能です。

ツブラヤ・イベントは、7日ごとに1頭のSCP-2954-2が顕現して周辺を破壊し始めることで開始します。SCP-2954-2が暴れるのに伴い、SCP-2954-1Aは活性化してSCP-2954-2へ放電します。SCP-2954-2はSCP-2954-1Aに向かって、恐らくそれらを破壊するために移動します。この時、銃声・陸上車両の走行音・日本語の叫びによる指令が聞こえます。加えて、SCP-2954-2に狙いを定めた砲弾が空中で実体化します。”軍”(以下SCP-2954-1Bと呼称)は目に見えない無形の存在ですが、その発射体は肉体的損傷を負わせることが可能です。

ツブラヤ・イベント中、SCP-2954-2は少なくとも1基のSCP-2954-1Aを破壊します。破壊された車両と同様の爆発もまた、SCP-2954-1軍へのSCP-2954-2による攻撃で発生します。SCP-2954-2が町へ接近すると、SCP-2954-1の攻撃の激しさは増大します。SCP-2954-1AとBによる協同攻撃は、常にSCP-2954-2の死を齎します。SCP-2954-2は倒れ、徐々に透明になって完全に消失します。SCP-2954-2が消失すると不可視の存在による歓声が聞こえ、その後、周辺環境に及んだ全ての損害が逆転します。

補遺X-1: ツブラヤ・イベント領域の捜索中、職員は映画ポスター、フィルムリール、各種文書が収められた廃ビルを発見しました。ポスターにはSCP-2954-2と同様の生物が描かれており、タイトルには”フカエル大進撃!”とあります。フィルムリールはツブラヤ・イベントを撮影したもので、1~20のラベルが貼られていました。

特筆すべきは以下の文書です。

(日本語から翻訳) スポンサーから撮影用怪獣20頭を頂いた。最高の映像を選ぼう。

撮影完了、1974/██/██。忘れずにスポンサーに連絡し、これ以上の出荷が不要であることを伝えること。

大樹(Daiju)撮影所様

より多くのフカエルが必要ですか? 貴方がたが満足するまで再補給は可能ですよ!

大樹撮影所様

しばらく返事がありませんでしたね! とりあえず、今回の出荷分を送信致しました。良い撮影を!

最後のメッセージには複数かつ類似するコピーがあります。最も古い日付印は1972年のものですが、今日まで続いています。新たな手紙は正面玄関の近くにあるファイルキャビネットに散発的に出現します。職員がビルを発見した当初、文書は溢れ返って床に零れていました。

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