SCP-2956-JP
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アイテム番号: SCP-2956-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: オブジェクトの異常性そのものが周囲に与える影響が軽微であり、SCP-2956-JPおよびSCP-2956-JPが運営している██バラ園が周囲に広く認知されてしまっている点やSCP-2956-JPと敵対する危険性を考慮し、SCP-2956-JPの直接的な封じ込めは現状見送られており、オブジェクトの監視に重点が置かれます。

██バラ園内部および周辺地域にそれぞれ最低1名づつ記憶補強薬を服用したエージェントを配置し監視を行い、異常な動きが見られた場合には速やかに内海博士に報告してください。また、SCP-2956-JPの異常性を認知していると思われる人物を発見した場合には、当該人物が██バラ園から退園後、速やかに拘束しインタビューを実施、必要に応じて尋問を行ってから記憶処理を行い解放してください。

日本国内に存在すると思われる未確認のSCP-2956-JP個体の情報収集と捜索は継続し、新たな情報は都度内海博士に報告してください。

説明: SCP-2956-JPはバラ科植物に酷似した物質で体組織が構成されている人型実体群です。その外観は、頭部には個体毎に異なる種類の巨大なバラ科の花が存在し、頸部以下はバラの蔓が絡み合って形成されているように見えます。またSCP-2956-JPは千葉県八千代市に位置する██バラ園として知られる施設を運営してます。

通常、SCP-2956-JPは認識災害特性によって異常性のない一般的な人物として認識されますが記憶補強薬を服用している人物または後述するSCP-2956-JP-Bを使用した人物は、この認識災害特性の影響を受けません。

SCP-2956-JP-Aは██バラ園内においてSCP-2956-JPによって栽培および販売されている、人間と同一の物質構成を持つ人型実体群です。人種、年齢、身体的性別は多様ですが、20代と推測される個体が比較的多く、全個体共通して、その容姿が優れていると評される傾向にあります。

SCP-2956-JP-Aは足首から下を地面に埋没させた状態で、個体によって様々な姿勢を取っています。自我を有している様子は確認できず、周囲の刺激に対しても無反応です。肉体の組成に異常が見られないにも関わらず、肺によって呼吸はするものの食事や睡眠を必要とせず、一般的な植物と同様に埋没している脚部の指先から土中の水分を吸収する事で生存が可能です。また、SCP-2956-JP-AはSCP-2956-JPと同様の認識災害特性を有しており、通常は一般的なバラ科の植物として認識されます。

また認識災害特性の非影響者がSCP-2956-JP-Aを直接的、間接的問わず視認した場合、軽度の感情の変化が報告されましたが、これがSCP-2956-JP-Aの持つ異常性によるものかは不明です。

以下の資料は██バラ園内部で展示されているSCP-2956-JP-Aのリストの一部です。作品名の欄は展示されているSCP-2956-JP-Aの足元に存在するプレートに刻まれた文章から推察されるものです。完全なリストを閲覧したい職員は内海博士に申請して下さい。

SCP-2956-JPは別件で事前に記憶補強薬を服用していた内海博士がプライベートで██バラ園を訪れた事で発見されました。

補遺: 以下はDクラス職員を用いた探査およびインタビューの映像記録の抜粋です。

補遺2: 前述した収容方法の調整の為にDクラス職員を用いて継続して行われていた██バラ園の内部探査時、閉園後にSCP-2956-JP個体が██バラ園外部に移動する様子が確認されました。そのため急遽、その日調査を行っていたD-11029がSCP-2956-JPを追跡するよう指示されました。以下はその際SCP-2956-JPに対して行われたインタビューの映像記録を抜粋したものです。

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