SCP-2958
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最初に記録されたSCP-2958-1実例、収容前。

アイテム番号: SCP-2958

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 全ての発見されたSCP-2958-1実例は、建設工事を装って公共の利用から閉鎖されます。

SCP-2958-1実例の中央島を除去することによって効果を無力化できると証明されているため、発見された全ての実例は産業クレーンの使用を介して撤去されます。撤去作業中、SCP-2958-1実例との直接接触は常時回避されるべきです。除去が完了次第、非異常性の中央島をその場に建設します。

説明: SCP-2958は、ノース・イースト・イングランド全域にある環状交差点の中央島1とその周辺道路の█%に影響を及ぼしている現象です(以下、各交差点をSCP-2958-1と呼称)。

SCP-2958-1の中央島の上に人間がいない時、影響領域に入った人物は、周辺空間とそこに存在するあらゆる車両への認識に具体的な影響を及ぼす幻覚を経験します。対象者は中央島を大きさや形状の様々な無人島として、周辺道路やその外側の領域を広大な海として知覚します。その場の車両はモデルや大きさの様々なボートに見えるようになります2

初期のSCP-2958-1の異常効果範囲は、人間がその実例の中央島に移動した数分後に縮小し、幻覚は中央島の上にいる人間にのみ知覚されるようになります。その後、SCP-2958-1の二次異常効果が活性化します。中央島にいる全ての人間が初期影響領域から離れるまで、完全な異常性は復帰しません。

中央島の上にいる人物は、周辺道路の全ての車両が何らかの巨大な海洋生物の姿を取り、実際の車両と一致する動きやスピードで幻覚の海を泳いでいると認識します。初期効果と同様に、知覚される海洋生物は実際の車両の大きさや構造に強く影響されます。特筆すべき海洋生物の目撃例にはオサガメ、ハンドウイルカ、オニイトマキエイ、ホッキョククジラなどが含まれます。この効果は対象者が以前乗っていた車両には及ばず、代わりにそれらはボートの残骸として知覚されます。

対象者はSCP-2958-1に留まり続ける限り幻覚を見続け、やがては物理的効果として、知覚している“島”の環境状態に実際に存在しているかのように身体が反応し始めます(報告された影響の完全版リストは文書2958-A参照)。対象者はSCP-2958-1を去って以降も数時間は影響を受け続けます。

発見ログ: 最初に報告されたSCP-2958実例は、20██年にノース・イースト・イングランドの███████で発見されました。当該実例は、現地の環状交差点で複数車両の玉突き事故が発生したという通報に続いて財団の注意を惹きました。

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