栗河原: ここは、一体?
(男子生徒が連れ込まれたのは、未知の施設)
栗河原: 何だ…?
(無機質な部屋の外、扉を開いて現れた存在からきっと目が離せない……!!!)
<何が起こったのかを知りたい方はコチラ!>
アイテム番号: SCP-2967-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2967-JPは人型実体基準に基づいた収容エリア及び食事が提供され、毎月の基準額内までの嗜好品の購入が許可されています。
SCP-2967-JP亜種が存在する可能性を考慮して行方不明者及び一定期間音信普通になっていた経験を持つ人物の全国的な調査が行われる予定です。
説明: SCP-2967-JPは発見当時兵庫県内に存在する私立中学校に三年生として在籍していた栗河原 剣一氏です。軽度の近視から眼鏡を着用しています。
(未知の施設内で繰り広げられる内容不明のカウンセリング)
栗河原: 一体何なんだ…?
(何に使うのかも分からない部屋で、青年の身も心も…)
栗河原: そ、そんな事まで答えるんですか…?
(服を脱がされる様に指示をされ、待ち受けているのは…?)
<果たして青年の身に何が…!>
SCP-2967-JPに関する電子的な文章記録・映像記録を閲覧した場合、文章上・映像記録上には未知の文章及び映像が差し込まれます。
文章記録の場合には直近の文章に合わせたSCP-2967-JPの状況に関する改変された文章が差し込まれ、映像記録の場合は途中の映像を接ぎ合わせる・ナレーションを加える等の編集を行ったものと思わしき数秒程度の動画が差し込まれます。
中学在籍中に行われた2015年度文化祭の動画記録上に「編集した覚えの無い動画が挟まっている」という意見が放送委員を中心に在籍していた学生がSNSアカウント上で発言した事、該当する動画の直前にSCP-2967-JPが画面内に入っていた事及びSCP-2967-JP近辺へのインタビューから異常性が発覚し、カバーストーリー「いたずら編集」がSCP-2967-JP近辺に流布されました。
<関連記録-01:SCP-2967-JP>
(何の変哲もない楽しい文化祭)
栗河原: おいおい、ちゃんと撮れてる?
(だが、実際に撮影された映像の中には…)
栗河原: こんな動画、撮ってたっけ?
(ざわめく果てに待ち構えているのは…)
<文化祭の日に映し出された出来事とは…!>付記: 2017年11月4日に撮影された「文化祭の記録」の該当する部分の切り抜き。当時SCP-2967-JPは演劇用の小道具を設営していたと回答している。
(デジタルカメラの映像が体育館の舞台裏で開始される。劇用の仮装を纏った生徒達、裏方役の軽い紹介が行なわれ、SCP-2967-JPが映し出される)
SCP-2967-JP: そこまで映さなくても良いって…でも、良い劇にしたいと思います。(カメラに向かって微笑む)
(映像にノイズが混ざる)
老人の声: いたいけな青年が整備しようとしている小道具。「絶対に成功させるんだ」と願ったものの…?
SCP-2967-JP: 死体。死体。死体。死体。死体。死体。
(編集したと思わしき発言が連続で繰り出され、画面上に「死体」の文字が覆うテロップが表示される)
老人の声: 文化祭で流れるのは…
(映像全体が暗くなる)
<終了>
(楽しい文化祭の動画を撮影するぞ!)
栗河原: ちゃんと撮れてる?
(だが、実際に撮影された映像の中には…)
謎の集団: この動画について、何か分かる事は全部話してくれるかな?
(この俺も何も知らないんですけど…)
<文化祭の日に映し出された出来事とは…!>終了報告書: 動画作成に携わった放送委員は、今編集において何も知らないと回答した。
SCP-2967-JPに対して実施されたインタビュー記録においては、全てのログにおいて未知の編集が差し込まれている事が確認されました。詳細はインタビューログ-SCP-2967-JP映像記録群を参考にして下さい。
追記: 2017年4月27日に実施されたインタビュー記録-25以降に差し込まれた編集映像において明らかな内容の変化が確認されました。以下はインタビュー記録:27に差し込まれた映像の抜粋です。
(SCP-2967-JP収容エリアが背景に映し出されている。定例インタビューを終えたSCP-2967-JPがエリア内に戻って来る)
表示されたテロップ: 最近栗河原つまんねえ
表示されたテロップ: 何言ってるんだよ、ここ1年ずっとつまんねえよ
表示されたテロップ: 何も起きないなら謎の施設とか出さないで欲しかった
表示されたテロップ: 広告で見たんだけど酷くね、ずっと飯食ってるか話してるかだけだし
表示されたテロップ: 徳川サーガみたいな事やれよ
表示されたテロップ: ↑せめて渋沢だろ
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<終了>
追記2: 2017年5月30日、心不全と思わしき要因によりSCP-2967-JPの死亡が確認されました。以下は死亡直後の監視カメラ映像に表示されたテロップです。
栗河原 剣一の人生は本日をもって終了します。これまでの応援ありがとうございました。
追記3: 2017年12月1日、死体の解剖による調査・廃棄が終了していたにも関わらずSCP-2967-JPの生体が収容されていたエリアに再出現しました。インタビューによると2017年5月29日までの記憶を保持しており、DNA鑑定においてもSCP-2967-JPと同一人物であるとの結果が確認されました。
以下は再出現後のSCP-2967-JPの背面に刻印されていた文字です。
今なら栗河原剣一の全生無料!※今対象の魂は著作権を放棄しパブリックドメイン化されています