SCP-2975-JP-J
評価: +21+x
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アイテム番号: 2975-JP-J
レベル3
収容クラス:
tiamat
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
{$disruption-class}
リスククラス:
{$risk-class}

特別収容手順

SCP-2975-JP-Jは現在未収用であり、また非常に凶暴です。SCP-2975-JP-Jの出現を抑制するために、財団はベーグルが提供されるオリエンテーションを禁止しています。

説明

SCP-2975-JP-Jは財団の日本支部サイト内に突如出現する人型実体です。外見は南アジアに散見されるヒスパニック系の成人男性であり、クルタといったインドの伝統的な服装で出現します。SCP-2975-JP-Jは以下の条件が合致した財団サイトに出現します。

  • 財団主導のオリエンテーションを実施中である。
  • 財団側からベーグルが支給されており、オリエンテーション中であれば自由に飲食が可能である。
  • ベーグルを完食済み、または完食間近の職員がいる。

SCP-2975-JP-Jはいかなる物理的・精神的・概念的障壁を無視してオリエンテーションが行われている会場内に突如として出現しますが、認識災害系統の異常性によって内部の知性体は一切の違和感を感じないことが確認されています。

SCP-2975-JP-Jの異常性発現の第1段階として、オリエンテーションを受けている財団職員に対してベーグル・ベーグルナン・ベーグルチャパティ・ベーグルロティなどといった食品を必要とするかどうかの質疑をSCP-2975-JP-Jは繰り出します。ここで選択肢に存在するベーグルナン・ベーグルチャパティ・ベーグルロティといった未知の食品はそれぞれ異常性の確認されないナン・チャパティ・ロティと同一であることが要求を促した職員への聴取で判明しています。

SCP-2975-JP-Jの異常性発現の第2段階として、SCP-2975-JP-Jは講義を行っている財団職員の前を遮るようにして調理環境・材料・器具・食器類を明らかに異常な方法で出現させ、カレーの調理を開始します。この時点で会場内に存在する財団職員は段階的にオリエンテーションの必要性・興味を喪失し始め、それと反比例的にオリエンテーションを放棄してSCP-2975-JP-Jが制作したカレー・生成する食品群を摂取することを楽しみ始めます。

SCP-2975-JP-Jの異常性発現の最終段階として、SCP-2975-JP-Jは満腹感で食欲が減退している財団職員に対してもナンをはじめとした食品群のお代わりを質疑します。この質疑に対して数度の拒否を回答しても異常性は発生しませんが、一定回数お代わりを拒否するとSCP-2975-JP-Jは激しく激怒します。それと同時にオリエンテーション会場内に大量のナンが発生ならびに倍々式で増加し、最終的にはそのナンで会場内が圧迫され侵入不可能になります。このナンそのものにも異常性は存在しません。

物理的な接触は有効ですが、SCP-2975-JP-J自体が非常に強力な戦闘力を保有しているため機動部隊を起用した収容作戦は全て返り討ちのちに失敗しています。SCP-2975-JP-Jは徒手空拳・棒術・剣術・銃火器使用・口腔部より炎を吐く・舞踊による衝撃波などといった多彩な戦闘を行うことは特筆すべきです。


SCP-2975-JP-J発生事例


オリエンテーション担当の財団職員: [省略] ……といった点です。この点に関しては財団に入ったばかりの皆さんは驚かれると思いますが、これが我がサイトの特色であり……[省略]

[SCP-2975-JP-Jが突如として出現し、ベーグルを完食しコーヒーを飲んでいる職員へ接近する。]

SCP-2975-JP-J: ナンいる?ベーグルナン、ベーグルナンいる?

オリエンテーションを聴いている財団職員: え、あ、じゃあいただきます。

SCP-2975-JP-J: いいね、ありがとね、いっぱい食べてね。

[SCP-2975-JP-Jが職員へナンを支給し、壁際へ歩行によって移動する。]

[SCP-2975-JP-Jがベーグルを完食間近である別の財団職員を目視によって発見し、接近する。]

SCP-2975-JP-J: ベーグルチャパティいる?ベーグルチャパティ食べる?

オリエンテーションを聴いている財団職員: あっ、え?

SCP-2975-JP-J: おいしいよ。おいしいし、いっぱいあるよ。

オリエンテーションを聴いている財団職員: じゃあ、欲しくなったら言います……?

SCP-2975-JP-J: 分かった、呼んでね。

[SCP-2975-JP-Jが壁際に移動し、提案を拒絶した財団職員を凝視して待機する。]

オリエンテーションを聴いている財団職員: あの、すいません、ベーグルチャパティ……?いただけますか?

[SCP-2975-JP-Jの表情が柔和になる。]

SCP-2975-JP-J: いいね、食べてね。ベーグルチャパティおいしいからね。


[SCP-2975-JP-Jの異常性が第2段階に移行するまで省略。]


[SCP-2975-JP-Jがオリエンテーションを行っているステージ前を占拠して調理を開始する。]

SCP-2975-JP-J: はい今日はね、ラッサムカリーを作りますよ。結構人を選ぶスパイス入ってるから気をつけてね。

オリエンテーションを聴いている財団職員: おいしそう……

オリエンテーション担当の財団職員: すごい、匂いがこっちまで充満してますよ。

[SCP-2975-JP-Jが歯を見せて楽しそうに笑う。]


[SCP-2975-JP-Jの異常性が最終段階に移行するまで省略。]


SCP-2975-JP-J: どうする?ベーグル食べる?ロティ食べる?

オリエンテーションを聴いていた財団職員: いや、もうお腹いっぱいですよ……

オリエンテーションを担当していた財団職員: もうここにいる全員お腹に入りませんね。

SCP-2975-JP-J: なに?私の作るナン美味しくない?

オリエンテーションを聴いていた財団職員: そういう訳じゃないですけど。

SCP-2975-JP-J: じゃあ食べてよ、お代わりしてよ。

オリエンテーションを担当していた財団職員: そういう訳では……

SCP-2975-JP-J: खा लो! जल्दी करो!1

[SCP-2975-JP-Jの周囲にナンが発生し始め、非常に早い速度で倍々になる。財団職員は悲鳴を上げながら会場から避難する。]

[記録終了]

上記のものとは別の主的な異常性として、SCP-2975-JP-Jが出現したサイトでは備蓄食料が大量に消失します。消失する食料の種類は基本的にランダムですが、小麦粉やスパイス各種といったナンやカレーを調理する際に使用される材料が選ばれやすい傾向にあります。

財団の食料は勤務職員が利用する食堂・カフェに使用されるだけではなく、動物や人型のオブジェクトに配給される食事にも使用されます。SCP-2975-JP-Jによって職員の士気低下・オブジェクトのストレス値上昇による収容違反や新たな異常性の発現が危惧されるため、SCP-2975-JP-Jの収容が喫緊の課題となりました。

補遺

SCP-2975-JP-Jの収容作戦が現時点で8回敢行されましたが、そのすべてがSCP-2975-JP-Jによって撃退され失敗に終わりました。その際にSCP-2975-JP-J収容チームのリーダーへ新たに就任した咖哩好かりすき 博士が作戦を初立案、当該案を採用したSCP-2975-JP-Jの9回目の収容作戦が行われました。以下は作戦映像の書き起こしです。


SCP-2975-JP-J収容作戦


[SCP-2975-JP-Jが突如として出現し、ベーグルを完食しコーヒーを飲んでいる咖哩好博士へ接近する。]

SCP-2975-JP-J: ベーグルおいしい?もっと欲しいか?

咖哩好博士: いいえ、いりません。

SCP-2975-JP-J: なんで?おいしくない?

咖哩好博士: ベーグルは確かに美味しいですが、いま行われているオリエンテーションにはそぐわないからです。

SCP-2975-JP-J: なんのオリエンテーション?やってるか?

[咖哩好博士や会場に集った財団職員たちが、囲っているテーブルに視線を移す。卓上には様々な種類のピザが置かれている。]

咖哩好博士: 財団によるピザとナンの定義と実食による理解を深めるためのオリエンテーションです。

[サイトの壁面を突き破り、突如としてSCP-9595-1が出現する。]

咖哩好博士: 財団が保有する武力で収容できないなら!財団が収容できないオブジェクト同士で消耗させるまでよ!

[咖哩好博士をはじめとした財団職員たちが迅速に避難を完了し、ピザが置かれた机の周囲にはSCP-2975-JP-Jしか存在していない。]

SCP-9595-1: [金切り声を上げながらピザを机もろとも破壊しSCP-2975-JP-Jを強く殴打する。]

SCP-2975-JP-J: なんだお前!食べ物粗末にするな!殴るのやめろ!

SCP-9595-1: [聞き取ることができない悲鳴を上げてSCP-2975-JP-Jの頭蓋をピザ生地を伸ばすめん棒で殴打する。]

SCP-2975-JP-J: 痛い!痛い!やめろ!

[SCP-2975-JP-JとSCP-9595-1の交戦が14分51秒続く。SCP-2975-JP-Jが棒術・バギー車を運転してひき逃げ・出所不明の炎が噴き出す中での徒手空拳・インド音楽をBGMにした舞踊等で対抗するがSCP-9595-1はそれら全てを無視して頭蓋の殴打を血眼になって継続する。]

[両者が同時にノックダウンし地面に倒れる。待機していた咖哩好博士と回収担当の機動部隊が突入する。]

咖哩好博士: インド映画もかくやといったパフォーマンスの数々、お見事でした。それではあなた達を収容させていただきます。

SCP-2975-JP-J: [息も絶え絶えに]ごめん……ね。私がしてきたこと、迷惑だった、ってこと、だよね。

咖哩好博士: [沈黙]食事を与えることは悪ではありません、その行為に何か意義を感じる人もいるでしょう。ただナンもベーグルも、それを食べること自体を主目的にしてはいけないのです。

咖哩好博士: 我々はオリエンテーションを受けるためにベーグルを用意して、カレーを食べるためにナンも一緒に頼むのですから。

[沈黙。SCP-2975-JP-Jが何かを認めたように息を吐いて笑う。]

SCP-2975-JP-J: 最後に、教えてほしいことがあるのよ。

咖哩好博士: ……何でしょうか。

SCP-2975-JP-J: あなた達が用意したピザの中に、1個だけナンの気配があったのね。一体全体何でなのか、その気配の正体が何なのか、教えて。

咖哩好博士: ああ、これですか。我々が「ナンとピザを同時に両立しうる」と定義した完全食です。保険として用意して正解でしたね。

[咖哩好博士が地面に散乱したナンを拾う。]

咖哩好博士: チーズナンです。

SCP-2975-JP-J: ……は?

咖哩好博士: これ1つでナンを食べたい欲もピザを食べたい欲も同時に満たせる、完全な存在ですよ。

SCP-2975-JP-J: これっ、あなた達、これを、ナンって?

咖哩好博士: ええ。

[沈黙。]

SCP-2975-JP-J: ……認めない。

咖哩好博士: 何がですか?

SCP-2975-JP-J: मैं इसे स्वीकार करने से इनकार करता हूँ।!!!2

SCP-9595-1: [SCP-2975-JP-Jに同調するようにして立ち上がり金切り声を上げる。]

咖哩好博士: えっ、ちょっと待ってください!どこにそんな力が

[SCP-2975-JP-JとSCP-9595-1が互いに協力し財団の機動部隊と咖哩好博士を重傷・撲殺していく。その後2個体は憤怒に満ちた表情でサイトより脱出し財団の追跡を振り切る。]

[記録終了]

上記の収容作戦の失敗を受けてSCP-2975-JP-Jの異常性が変化しました。原因としてチーズナンの起源はインドやネパール、ならびにその周辺国ではない3とされる点、ナンに関してプレーンなものを提供し続けた状況証拠からSCP-2975-JP-Jが俗に言う「ナンの原理主義者」であると推測される点、チーズナンをピザと混同しそれを「我々財団の総意である」と捉えられるような発言をした点等が複数推測されますが、明確な解明には至っていません。

現在SCP-2975-JP-JはSCP-9595-1と同時に財団のサイトに突如出現し、職員に対する強襲やナンを強制的に摂取させる、チーズ類の食品を所持している職員を執拗に狙うといった行為を非常に短いスパンで繰り返しています。ヴェールに影響を及ぼすほどの甚大な被害規模を受けて財団はオブジェクトクラスをTiamatへ変更、特別戦略対処手順が後日更新されます。

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