SCP-2979
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アイテム番号: SCP-2979

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2979の現存する唯一の感染源(SCP-2979-1)は、不透明カバーに収め、サイト-162の安全な収容ロッカーに保管します。職員はSCP-2979-1の視認を避けてください。如何なる場合もSCP-2979-1の写真やビデオ映像が記録されるべきではありません。マサチューセッツ州ダンバースのイーストウッド高等学校は、17/01/01まで更なる異常な活動が発生しないかを監視します。

SCP-2979の影響を受けた者は、曝露から1ヶ月以内にFクラス記憶処置を受ける必要があります。

説明: SCP-2979は“[編集済]先生”1という名前を(直接的または間接的に)知覚する際に発現する情報災害的ミーム感染です。問題の名前を知覚した人物は、それを自分の高校時代の物理学の男性教諭の名前であると認識します。感染者はこの教師を取り巻く無意味かつしばしば矛盾した記憶を作り上げ、思い込みを強固なものにします。最初のうちは、これが唯一のSCP-2979の顕著な効果です。しかしながら、状態は時間とともに徐々に悪化していき、感染者の記憶は[編集済]先生を含む内容へと改変され続け(或いは完全に置き換えられ)ます。

記憶と人格の関係上、これは結果的に感染者の人格変化を齎します。これがどのようにして起こるかは予測不可能で、人によっても異なりますが、殆どの被験者は集中力を保つことが困難になり、時間と共に妄想を発展させて、顕著に現実から乖離した状態となります。治療せずに放置した場合、これは影響者にとっての主観的現実の再編を引き起こします。この過程は1ヶ月間にわたって進行し、その後SCP-2979の影響は不可逆的なものとなります。

SCP-2979-1は現存する唯一のSCP-2979感染の発生源であり、それ以外の記録された名前は全て破棄されました。SCP-2979-1はマサチューセッツ州ダンバースのイーストウッド高等学校から回収された黒い部屋用の表示板であり、白い浮彫で“303B号室、[編集済]先生”と記されています。看板自体にSCP-2979以外の固有な異常性質はありません。この名前を持つ人物がこれまで同校に雇用されていたかどうかは不明のままであり、存在している記録は自然に情報災害性質を有しているために信頼性が低いものです。SCP-2979感染が唯一発生していたイーストウッド高等学校こそ、SCP-2979の現点であるというのが現在の作業理論です。幸いなことに、財団の回収チームは脅威が学校の外部へ拡散する前に収容を終える事が出来ました。

特筆すべき点として、感染者が述べる[編集済]先生は、彼自身のアイデンティティが情報災害であることを完全に認識しているように思われます。SCP-2979に感染した人々へのインタビューは、この事実が[編集済]先生に著しい心的外傷を及ぼしていることを示唆しています。

補遺: 以下に掲載されているのは、ホロウェイ博士とD-10380の一連のインタビューからの抜粋です。D-10380は高校一年で中退しており、物理学の授業を受けたことが無い点に留意してください。D-10380はインタビューの2週間前にSCP-2979に曝露しました。

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