企画案2024-993: "まだ見ぬ一面"
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名前: ツェッペンド・レイン

タイトル: まだ見ぬ一面

必要素材:

  • 破壊耐性持ちホワイトボード 偶数個(現在18個作成済、残り46個所持)
  • 日常化認識災害フィルム ホワイトボードと同数個(ホワイトボードと同じく作成/所持)
  • プロメテウス社製記述同期異常付与装置(入手、改造済)
  • 様々な団体とのコネ(壊れたる教会、SCP財団、ディア大学、マナによる慈善財団など13団体に協力者会得済)
  • この企画案(作成中完成)

要旨: "まだ見ぬ一面"は2つで1セットの改造済ホワイトボードで構成されている。セットのホワイトボードはどちらかにペンで何かが書き込まれると、もう一方にも同じものが浮かび上がってくる。距離などに制限はないため、簡易的な連絡手段としても使えるだろう。でかいボードをゴロゴロさせてても咎められない場所での話だが。

こいつの異常性を目の当たりにした超常関係者は、自分一人でこいつについての報告書を書かないといけないと思うようになる認識災害に暴露する。報告書のフォーマットはそいつの属している団体の標準のものだ。もしずっと独りでいるようなやつだったら、多分メモを取るだろう。そして、この各団体が書いた報告書はランダムで団体2つずつにペア分けされ、そのペアの報告書同士が入れ替わる。このシャッフルには、この企画案も含まれる。報告書を編集するときだけは自分の団体の書いたものが表示されそれを編集できる。前述の認識災害のおかげで、この報告書を消そうだとか機密がバレるから使わないだとか嘘の情報を書こうだとかなることはないだろう。ただし、報告書への追記という形でペア相手と交流することはできる。この作品の管理方法、単に秘密回線、何について話し合っても問題ない。新たな団体/個人が報告書を書いた時、このペア分けは再抽選される。結果として、これを管理している団体はそれぞれ様々な他の団体の報告書を読むことになるだろう。展示用に各団体が管理しているホワイトボードと報告書を全部一気に見れるPCも用意してあるが、そいつから他の団体の報告書をいじることはできない。そんなのはcoolじゃないからな。

意図: このボードは、他の団体の新たな側面を見てもらうことをテーマとしている。アフリカの貧困集落の交流に使われるボード、粉々に破壊されて燃やされたボード、何も書かれずロッカーに入れられたボード…そして、十人十色の、自分のものだけは飽き飽きするほど見ているフォーマット。もしかしたら不俱戴天の仇の報告書が出てくるかもしれないし、全く知らないやつのメモ帳が出てくるかもしれない。例えメカニトとナルカの信者がペアになった場合さえ、そこから互いの怨恨の歯車が更に肉肉しくなるのか、はたまた現代超常社会に新たなロミオとジュリエットが生まれるのか、誰にも分からない。

正直に言うと、最初俺はこの作品を展覧会に出す予定はなかった。基礎だけ作って残りは全部ほかの団体に丸投げ、なんていうのは俺のポリシーに反する。だがこの作品には俺の言いたいことが詰まってる、そしてそれを主張するために、Are We Cool Yet?のいちメンバーとしての俺を見てもらわなくちゃならないと気づいたんだ。彼らと同じフェアな立場でこの企画案を作り、俺の思いを知ってもらう。そして俺は自身のベストを尽くすために、これを展覧会に出品する。展覧会に見に来る奴らは観客だが、彼らが見るディスプレイの先でコメディ、憎悪、もしくは単に事務的な関係改善をしようとする演者たちにも楽しんでもらいたい。これによって、ほかの団体の新たな一面が見れるようになることを願っている。

追記: 報告書が共有されるためには、それを完成させることが必要だ。既に運営に提出はしたが、俺の作品の一部としてのこの企画案は、あとほんの数十文字だけ書いたところで完成となる。まだどこの団体のものとシャッフルされるかは俺も知らないが、これは、あなたに向けた問いだ。

これを読んでいる誰かへ聞きたい、俺たちはクールだったろ?Are We Cool Yet?

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