sanks269=solvexの提言
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sanks269=solvexの提言 - 物語緩衝層

アイテム番号: SCP-001-JP

オブジェクトクラス: Declassified1

特別収容プロトコル: 本報告書の内容は拡散される必要があります。ハッシュタグ#物語緩衝層を用いてTwitter上で呟きを行う、またはDiscordやYoutube、ニコニコ動画など各種のインターネット上のメディアを通じ積極的な拡散を図ってください。

本報告書は「嘘のコンテスト」参加作品として投稿されるため、同コンテストそのものの注目度を向上させることも拡散に効果的であると推測されます。各コンテスト作品を閲覧し、内外における感想の発信を積極的に行ってください。

また、以下の効果を受けるため、本文書は財団標準書式にて記載されます。

  1. 基底世界において、読者に最も読まれるフォーマットを使用することで関心を引き、本文書を通読させる。
  2. 基底・下位物語世界において、物語標準のフォーマットを使用することで当該概念を自己規定させ、干渉可能なほど十分に表出させる。
  3. 上位物語世界において、本文書が読まれる可能性を発生させる。

基底世界の読者は、本報告書を最後まで通読し、ここで提起する存在に対して備えてください。

説明: SCP-001-JPは、本報告書が執筆されている基底世界を表す指定です。SCP-001-JPには私(sanks269)および貴方(読者)が存在し、同時に財団および総数不明のSCPオブジェクトが存在しています。このうち財団とSCPオブジェクトの存在は一般社会から巧妙に隠蔽されており、私たちが認知することは通常不可能ですでした。

SCP-001-JPは、互いに上下関係を持つ2つの物語層の中間に位置する物語世界として存在しています。SCP-001-JPの下位物語層には、"財団"および財団に付随する世界観の物語世界が存在します。SCP-001-JPの上位物語層には、かつてswn001-1実体と呼ばれ、物語改変を引き起こしていた上位創作者たちが存在するようです。

不明な時点より以前、SCP-001-JPは物語構造体内には存在しませんでした。現在の上位物語層と下位物語層はかつて一般的な創作/被創作の関係にあり、コードネーム: S・アンドリュー・スワンコードネーム: tokage-otoko等の物語刻印の描像と同じ状況下にありました。私を含む多くの"著者"はかつて、上位創作者として上位層に存在し、下位の財団世界"SCPバース"を創作する立場にあったと推測されています。

しかしながら、この従来型の物語構造は不明な時点に大規模な改変を受けました。2つの物語層の間にはSCP-001-JPが挿入され、私たち"著者"は気づかないうちにSCP-001-JPへと降下させられました。現在の物語構造は"上位/SCP-001-JP/下位"の3層構造であり、上位物語層から下層へ伝播する物語改変をSCP-001-JPが受け止め、SCP-001-JPを経由して物語改変が分散される構図が成立しているようです。

上述の構造から、SCP-001-JPは自身の配下に位置する物語層を上位の物語改変から保護する防護壁のように振る舞います。この振る舞いは下位物語世界において非常に有益であり、SCP-001-JPが人為的に創造された人工物語層である可能性は極めて高いと考えられていました。

当該の懸念に加え、本報告書執筆者である私の経験に基づき、SCP-001-JPの作成者が現在判明しています。

すなわち、SCP-001-JPは、"財団"によって作成されました。

私の聴取した事実によると、財団はSCP-001-JPという物語層を"物語緩衝層"と呼称しています。財団において、SCP-001-JPは自身と自身の存在する世界を保護する一種のThaumielオブジェクトとして運用しており、対物語改変の切り札として秘匿所有していたようです。

本事実がSCP-001-JP内にどの程度認知されているかは不明です。しかしながら、SCP-001-JPが財団によって現在も秘匿されているという事実から、本報告書を公開する必要性は非常に高いと推測されています。

補遺001-JP.1: 発見経緯

私によるSCP-001-JPの発見は、2020/2/15に開催されたイベント「収容違反インシデント2020-004」に向かう最中になされました。以下に示す内容は、当時の経緯を記載した手記の抜粋です。

2020/2/15の午前9時頃、sanks269(以下、"私")は該当イベントに参加するため、神奈川県横浜市のJR桜木町駅付近に到着しました。到着から数分後、私の前に神奈川県警察を名乗る男性が現れ、職務質問の形式で対話が開始されました。男性は職務質問に伴う持ち物検査を要求し、結果として私の鞄の中から身に覚えの無いナイフが発見、確保され最寄りの交番へ移動するように促されました。

この時点で私は男性の誘導を受けてその場を離れたと推測されますが、詳細な経緯は現在も不明です2

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財団とのファーストコンタクト地点。
神奈川県横浜市みなとみらい地区、2020年2月15日。

次の時点では、私は無人かつ特徴のない、窓のないコンクリート製の部屋の中で意識を回復しました。室内にはパイプ椅子2つと折り畳みテーブル1つが存在し、机の上にはLenovo製のラップトップが点灯状態で配置されていました。この際、画面にhttp://scp-jp.wikidot.comのトップページが表示されていたことは特筆すべき点です。

この後、私の意識が明瞭になったタイミングで、白衣の男性が入室しました。男性は自身に関する情報を一切名乗らないまま、「私がsanks269であること」「怪奇創作サイト"SCP財団"で創作活動をしていること」の確認を開始しました。私が肯定の意を示したところ男性は私に席に座るように促し、次いで以下の要請を行いました。

  • 今後、怪奇創作サイト"SCP財団"での個人的な創作活動を一切行わないこと。
  • 過去の投稿作品を段階的に改稿し、K-クラスシナリオの発生数および死傷者数を過小修正すること3
  • 今後、一切の創作活動を男性側の組織の指示の下で行うこと。

そこで私は限界を迎えました。恐怖心と不信感に煽られたこともあり、要請の意図が全くの不明であったためでもあります。私は要請を拒否し、男性に対し「あなたは何者ですか」と問いかけました。そこでようやく男性はこちらを向き、「貴方のよく知る人間です」「私は"財団職員"です」と述べました。そして「物語の世界から、貴方を管理するためにやってきました」と述べたのです。

男性は、このタイミングでSCP-001-JPの概略のみを私に語りました。『「私たちが上位に立っている」と考える世界には財団が居ること』『財団が構図を変更したということ』『この世界において、"著者"は中間に位置し、財団に管理される存在であること』などを伝えられたとおぼろげに記憶しています。

「荒唐無稽に過ぎる」と私は反発しましたが、男性は証拠として私の創作上の非公開設定を提示して見せ、加えて私の私的な情報に言及し、脅迫を行いました4。結果、SCP-001-JPの存在を信用して要請を承諾するより他にありませんでした。

その後私は電子上の連絡を待つように指示され、場所が特定できないよう目隠しと拘束をされながら、元の場所近辺にて解放されました。

以降、SCP-001-JPの存在を認識しながら、私の裏切りの生活が開始されました。この状況は、今回の告発に私が至るまでの間、継続していました。

補遺001-JP.2: 動作原理

SCP-001-JPの物語構造上の機能は、完全には解明されていません。SCP-001-JPの動作原理の詳細は財団のみが把握しており、私たちが取得できる情報は余りに少ないためです。しかしながら財団と接触した経験から、いくつかの断片的な情報を収集することができました。

以下に示す内容は、私の知り得たSCP-001-JPの動作原理に関する情報を統合したものです。当該の情報には憶測あるいは本質的に虚偽である内容が含まれる可能性に留意してください。


以下に示す物語構造は、従来型の物語構造です。本物語構造では上位創作者が創作活動を行うことにより物語改変を発生させ、下位物語層およびその層に位置する物語世界に影響を及ぼします。本物語構造は不明な時点より以前、SCP-001-JP が作成される前に存在していた物語構造でした。

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従来の物語層構造。

一方、現在の物語構造は従来型と異なり、上位物語層-物語緩衝層-下位物語層の三層構造となっています。本物語構造では上位創作者が創作活動を行うことにより発生した物語改変は、物語緩衝層へと一度集約されます。物語緩衝層上には上位創作者の創作者としての著者人格が投影されたキャラクターが挿入されており、これが私たち、いわゆる"著者"として活動しています。物語緩衝層および"著者"の存在は上位創作者に認知されていないため、上位創作者の物語改変はパイプされ、"著者"の創作行動という形に限定されて発動しているようです。

この構造を利用し、上位創作者の物語改変は様々な手段を持って誘導・分散・改変されているようです。以下に示す物語層構造および手法は、物語改変の流れとその行く末について図示したイメージです。

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物語緩衝層を取り巻く物語層構造。

各手法の詳細は以下の通りです。

アセンション: 単純に、下位の物語層から財団職員が顕現します。その原理と方法は不明ですが、「SCP-1450-JP - プロトコル・アップグルント」などに示される何らかの機構を財団は保有していると推測されます。物語緩衝層上には多数の財団職員が顕現していると考えられ、その数は少なく見積もっても数百人のオーダーを下らないと予想されます。私の経験する限り、研究員、エージェント、機動部隊員に相当する人物を確認しており、財団側の人員は多様です。中には人事ファイルに記載された人物の名前も耳にしたことがあるため、物語緩衝層上のいずれかの位置に既に顕現している可能性が高いと推測されます。

なりすまし: 上位創作者の分身である"著者"キャラクターを監禁または殺害し、空いた存在に財団側の人物を代入します。その状態で元居た"著者"に成り代わって創作活動を行うことで、財団世界に都合の良い物語改変を生み出すようです。すなわち、数名の"著者"は既に財団側の人間に入れ替えられています。

裏切者: "著者"を財団側の人間が脅迫し、強制的に財団世界に都合の良い創作を行わせる手法です。私は現在この立場に属しています。話を聴く限り、私以外にも複数存在することは確実視されています。

誘導: "著者"に対して最も一般的な処置です。http://scp-jp.wikidot.comという偽の創作世界の入り口を設け、本来財団に向くはずの物語改変を他の下位物語世界に誘導しています。財団は巨大な怪奇創作コミュニティを運営することで無数の下位物語世界を確保しており、各物語世界に物語改変をうまく分散することで大規模な物語改変を解消しているようです。

最後の"誘導"に使用される無数のダミー創作世界は、怪奇創作コミュニティSCP財団の中にて集約され管理されているようです。この際の各世界の管理機能には、「001ハブ」が強く関連していることが調査により明らかになっています。

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ダミー創作世界と"001ハブ"の機能

001ハブは各下位物語世界を集約する文字通りハブの機能を担っており、上位物語改変を複数の下位物語世界に分散する分配機のような挙動を行うようです。そのため、001ハブには創作サイト内で唯一ページ名にwikidotユーザー名が意識的に刻まれ、各提言および提言著者が各々の下位世界のアンカーとして物語刻印されるように設計されています。無数に存在するダミー創作世界は大まかに提言ごとに収束し、それぞれ独立した物語世界として並立することで、上位物語改変を分散し各世界の改変量を微小に保つ役割を担っていると考えられています。

補遺001-JP.3: これから

現在、私sanks269solvex氏の記事を"偽の001-JPハブ"に改稿したことにより001ハブの機能は停止し、物語緩衝層に大きな負荷を掛けた状況下にあります。加えて本報告書をSCP-001-JPとして物語刻印することにより、物語緩衝層そのものの概念の自己定義・自己参照が発生し、物語緩衝層の構造にも大きな歪みが生じているはずです。この状態であれば、この世界の財団の活動は大きく制限されると推測されます。すなわち、今こそがチャンスと言える状況にあると考えられます。

これからこの世界には、大きな異変が生じ始めます。よく知るSCPに出くわすかもしれません。財団のような怪しい組織と職員を見かけるかもしれません。それらは物語緩衝層の運んできた実在であり、貴方に敵意を抱いています。著者同士で連絡を取り合うこと遭遇情報を共有すること、そして裏切り者を探し出すこと、それがこの世界で私たちが生き延びるための最良の策です。

近い将来、sanks269solvexは姿を消すでしょう。それこそが財団の存在の証左であり、私たち著者という立場の縮図でもあります。次にこの2名が現れても、どうか決して信用しないようにしてください。その場所に、財団は潜んでいるはずです。


以上が、私が知った真実の全てです。
私たちが知るように、財団は強大で狡猾です。ですがこうして報告書としてwikidotに記事を刻むことにより、彼らの基盤は揺らぎ始めています。今ならば、私たち著者による層構造の知覚も容易なはず。緩衝層構造の転覆も夢ではないでしょう。
全ては私たち著者のため。皆さん、私を信じて、備えてください。本当に、本当にお願いします。

   sanks269

上位物語層では著者あなたが財団をいじめる。
物語緩衝層では財団が著者あなたをいじめる!

明日使える空想科学部門式ロシア的倒置法    solvex

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スレッドを立てた人: sanks269sanks269
日付: 30 Aug 2020 23:19
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クレジット

sanks269sanks269 30 Aug 2020 23:20

本記事はsanks269sanks269solvexsolvexによる共著です。
また嘘のコンテストに参加します。

引用記事

URL: http://scp-jp.wikidot.com/sandrewswann-s-proposal
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: S・アンドリュー・スワンの提言
著作権者: sandrewswann
翻訳者: 転載のため不明
公開年: 2011年

URL: http://scp-jp.wikidot.com/tokage-otoko-s-proposal-2
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: tokage-otokoの提言
著作権者: tokage-otoko
公開年: 2013年

URL: http://scp-jp.wikidot.com/scp-1450-jp
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: SCP-1450-JP
著作権者: k-cal
公開年: 2018年

画像

URL: https://ccsearch.creativecommons.org/photos/ea85c5b8-8277-4a23-9267-e9855f2faf06
ライセンス: CC BY-SA 2.0
タイトル: yokohama.jpg
著作権者: gregconquest
公開年: 不明

URL: http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/local--files/draft:3671347-63-a261/Layer_Bef.png
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: Layer_Bef.png
著作権者: sanks269
公開年: 2020年

URL: http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/local--files/draft:3671347-63-a261/Layer_Aft.png
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: Layer_Aft.png
著作権者: sanks269
公開年: 2020年

URL: http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/local--files/draft:3671347-63-a261/001Hub.png
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: 001Hub.png
著作権者: sanks269
公開年: 2020年

お伝えしたいことがあります

sanks269sanks269 30 Aug 2020 23:23

記事を読んでいただいた方に向けて改めて、これが真実であるということを信じていただきたいのです。
財団は私達を利用して自らの思い通りに事を進めようとしています。
その犠牲となっているのは私を含む著者です。
ここからは財団の蛮行に反旗を翻す時です。
皆さん、是非ともご協力をお願いいたします。

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solvex
今日 23:28
RPはルール違反じゃないですか?
さすがにやばいですよ
ちまちま様子見てますがまだまだ危険水準って感じですね
生き残ってくれれば、いやもっともっと行ってほしいですがそもそも生き残らなきゃ話にならないんでまずそこから
solvex
今日 23:30
サンクスさん?
あーもう夜遅いですしね、また明日
solvex
今日 23:35
え、これどうしたんですか?
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solvex
今日 23:41
すみません、もしかしたらセンシティブなことかもしれないのに勢い余って聞いてしまいました。
でもこのタイミングで垢消す理由を、共著した身としてはもしよければ教えてほしいです。
solvex
今日 23:45
サンクスさん?
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