SCP-2997-JP
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アイテム番号: SCP-2997-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2997-JPは、現在までのところ、効果的な収容法がありません。SCP-2997-JPの出現の可能性があるドックには、全て監視カメラが設置してあり、対象識別AIがSCP-2997-JPを確認した場合、すぐに収容班が出動します。SCP-2997-JPの出現後に優先される措置は、出現場所の周辺地域への最低限の偽装情報の流布です。

2056年現在、SCP-2997-JPは第878号無人衛星ドックに存在しています。財団は、当該ドックの使用を一時的に停止し、監視兼用収容施設として利用しています。

説明: SCP-2997-JPは、老いた男性の姿をした人型実体です。SCP-2997-JPの出自、経歴、年齢、国籍などは不明です。唯一の所有物である本は、SCP-2997-JP-1に指定されています。SCP-2997-JPは、外部からのいかなる問いかけにも反応を示さず、外部から強制されないかぎり、SCP-2997-JP-1を胸元に両手で抱え込んだ姿勢で座り込んでいます。SCP-2997-JPは殆どの生命活動を示しませんが、脳機能の瞬間的な活性化が報告されています。

SCP-2997-JPは、この宇宙に存在するあらゆるドックに出現する可能性があると考えられています。現在までに、地球上の4か所のドック、月面上の2か所のドック、衛星ドック26か所で発見されています。出現したSCP-2997-JPは、数時間から数日で消失します。SCP-2997-JPが常に宇宙上に存在しているかは不明であり、財団の監視下にないSCP-2997-JPがどこに存在しているのかは、明らかになっていません。なお、ドックが何らかの要因で機能不全に陥った場合、SCP-2997-JPは即時消失します。財団とSCP-2997-JPの接触は、5回のみ成功しています。

SCP-2997-JP-1は、1000ページの上製本です。SCP-2997-JP-1に記されている文字は全て英語で、筆記者は不明です。SCP-2997-JPからSCP-2997-JP-1を回収した場合、一度SCP-2997-JPが消失し、その後出現したとき、数ページの加筆1が行われたSCP-2997-JP-1も新たに出現します。SCP-2997-JPが、どのようにして新たなSCP-2997-JP-1を生成しているのかは不明です。また、SCP-2997-JP-1がいつ加筆されているのかも明らかになっていません。

接触記録1 - 2009/03/27-04/01: SCP-2997-JPは日本国静岡県焼津市の漁港に出現しました。その場にいた民間人はSCP-2997-JPとの会話を試みた後、市役所へ連絡を入れ、その結果SCP-2997-JPの存在が財団まで伝わりました2。SCP-2997-JPは、収容チームによってその場から移動し、サイト-8456の人型収容室に収容されました。その際、SCP-2997-JPの所持していたSCP-2997-JP-1は回収されました。SCP-2997-JPは、収容から3日後に消失しました。

添付資料1 - 接触記録1にて回収されたSCP-2997-JP-1本文の抜粋


(表紙)

航海記


(裏表紙)

私はそして、いずれの日にか、全てを語ることになるだろう。


(2p)

まだ見む仲間。殊に、私と共に全てを見、聞き、触り、嗅ぎ、味わい、そして全ての感覚を超越して、まだ見む何かを尊ぶことのできる者に捧げる。


(5p)

寒く、静かな海辺から、私の物語は始まる。私はある日、もはや枯死したと思われた冒険心が蘇り、どうしようもなく旅に出たいと思った。私は物置から船を引っ張り出し、一旦寝て、起きたら準備万端を期して、冒険にでるための仲間を募った。

私は、船渠に我が船(名前を”マーリン”という。代々受け継がれている船で、姓がそのまま船名になっている)を着水させると、船縁に座り込んで、同乗せし仲間を待った。今日は早起きしたので、仲間がくるにはまだ時間がかかるだろう。

募った仲間たちを予め記しておこう。名は、マルセル、いや、モロイ、違う、もしかしたら、マルデゥラス、だったかもしれない。名前は重要ではないだろう! 大事なのは見た目だ。殊に、星外生物の存在が当たり前になったこの世の中では。いや、仲間は私と同じ星の出身だ、たぶん。そういうことにしておこう。

ところで、私は仲間たちとは、旧知の仲であるから、ここに書く事欠かないのである。次の頁から、私と仲間たちの、過去の冒険譚を記してみようと思う。個々の外見も併せて記そうと思う。


(23p)

結局、今日は仲間がこなかった。きっと私の準備がはやすぎた。しかし、もしかしたら、この夜中になってくるかもしれないと考えた私は、船の中で一夜を過ごすことに決めた。海の静かな動揺が、船を通じて私にも伝わる。この揺れは、母の腕のなかで柔らかな布に包まれながら、子守唄を聞いていたあの頃を思い出すもので、とても心地いい。今日はゆっくり眠れそうだ。


(56p)

私は今日も仲間を待った。風は相変わらず肌寒い。私を寒さから守る脂肪や筋肉は、遠い昔に衰えてしまって、今じゃ薄っぺらい皮に頼らざるを得ない。このヴェールを剥ぎ取れば、私はたちまち心臓が凍え、死んでしまうだろう。まったく不自由が多くなったものだ。だから仲間が必要なのだ。

私が若かった頃、私は自由だった。当時はそうは思っていなかった。知る世界があまりにも狭かったために、私の肉体が世界に釘を打たれ、鎖で縛られていると思っていた。それは傲慢な勘違いだ。なにせ、私はたった一人で、いかだにのって、名も知らぬ流星を捕まえたのだ。それはサンテックスと名乗っていた。墜落したがりの変わった奴だ。私たちは友人だった。そして、それは光り輝く灼熱の壁に突っ込んで、その壁と負けないくらいの輝きを放って死んでいった。私はそれを見ていた。

思い返してみると、私は若かった頃、何でもできた、気がする。

昔話を書いていたら、いつのまにか寝る時間だ。仲間は今日もこなかった。


(60p)

仲間を待つ時間を有効活用すべく、いま残されている時間でできることを考えた。

1、食料の備蓄。殊に、柑橘系の果物を大量に。これは重要だ、全身から血を吐き出して死にたくないなら。私はまだ死にたくない。
2、医薬品。殊に、清潔な包帯、そして何より大事なのは、飲むとたちまち勇気と活力が漲る魔法の薬だ。これは必需品だ。冒険においては、これの有無が、生死をわける。
3、航海記、つまりこの本だ。後々の人々にまで読まれるコツ: 真実をちゃんと書くこと。嘘を織り交ぜること。
4、ほかにも色々あるが省略。

仲間は今日もこなかった。

接触記録2 - 2013/12/03-12/04: SCP-2997-JPは、財団管轄の第6号自然偽装ドックに出現しました。第一発見者である████研究員は、SCP-2997-JPとの会話を試みましたが、一切の反応を得ませんでした。SCP-2997-JP-1は回収され、SCP-2997-JPは直近のサイト‐8099へ移送されました。サイト内で行われた大脳誘発電位計による精密検査は、SCP-2997-JPの視覚、聴覚、嗅覚、触覚が全く機能していないことを示しました。4日の午前3時にSCP-2997-JPは消失しました。

添付資料2 - 接触記録2にて回収されたSCP-2997-JP-1本文の抜粋


(189p)

私は革靴を履いている。左に穴が空いている。そこから冷たい風が入ってきて、体が凍えだす。むくんだ足が痛み出す。私はもう走れないかもしれない。だが船に乗れば、走らなくて済む。仲間さえいれば。それだけでいい。穴の開いていない靴は必要じゃない。

機械は動かさねば、何をせずとも壊れる。埃とか錆とかのせいだ。私は船のエンジンを蹴飛ばして動かした。船は、ケツから泡ぶくを放って、元気よく叫び出した。良い調子だ。船を少しずつ進める。全速は出さなくていい。ゆっくり、歩くよりもさらに。終末期患者のように。ゆっくり。

私が若かった頃、私は海とは無縁だった。私にとって海とは山だった。オリンポスを登っているとき、老人とすれ違った。老人の名前は憶えていない。たしか、イニシャルはMだった、気がする。老人は今の私に似ていた。ただ少々大きすぎる。私は、その老人を見上げた。老人は何も言わず、肩に私を乗せた。肩から見た景色を、私は覚えている。そこには何もなかった。

仲間は今日もこなかった。


(231p)

私は釣り人と肩を並べている。人と会うのは久しぶりではないだろうか。忘れているだけかもしれない。もしかしたら、この釣り人、鬚が置網のように絡まるほど伸びた、恰幅の良い男こそが、私の仲間だろうか。きっと違う、かもしれない。
「もしかして、あなたが私の待つ仲間でしょうか?」
声が掠れた。声の出し方を忘れるのは珍しくない。返答はなかった。聞き方がまずかったのだろうか。”あなたの名前はミュラーですか?”と聞くべきだったかもしれない。どうでもいい。

誰かに話しかけられた。黒いスーツで全身を包み、面のように凝り固まった顔をしている、胡散臭い男だ。
「あなたの名前はモリソンでしょうか?」
無視された。私の声が聞こえていない、もしかしたら、私が口を動かしているのすら認識していないかもしれない。鼓膜すら震わせていないかもしれない。男の掌は蝋人形のような白だった。

仲間は今日もこなかった。


(340p)

私はどこかの宿屋に泊まり、夜を明かした。まだ日は出ていないが、出航するには丁度いい時間だ。私は宿をうろついて、宿主を探した。代金を支払おうと考えたのだ。どの部屋のどのベッドで寝たか分からないのに。おかしな話だ。書くべきだろうか。いや、今はよそう。大抵の物語で、人物がただ寝ている姿を長々と描写するなどしない。

壁を叩いてみる。硬質な響きが枯れ枝のような骨を伝導体にして、頭にまで届いた。歯がガタガタ揺れて、脳震盪を起こしそうだった。それにとても冷たい。私は出かけるぞ、そして二度と戻ってはこない! 

海に出た。結局、宿代は払わなかった。誰も居なかったし、私はお金を持っていなかった。きっとあそこは廃屋だろう。海は静かだ。いつも通り。真っ暗だ。いつの間に夜になったのか。波が船体にぶつかる音もない。代わりに聞こえてくるのは血液が体中を循環する音。心臓はまだ動いているらしい。

仲間はまだこない。


(398p)

体内を砂が流れているような気がする。体調が悪い。吐いた、たぶんヘドロ、もしくは胃液を。よく見えなかった。喉の奥の方が緩やかに溶けてチーズみたいな穴が空いている気がする。

暫く寝ていた。どこでどう寝たかは覚えていない。廃屋か、今度こそちゃんとした宿屋かもしれない。確実ではない。

今日は昔話はやめにしよう。なら、作り話は、それもだめだ。私の意識を蔽う寂しさは、作り話で慰められない、嘘をどんなに重ねて、それが真実に鞍替えすことがないのと同じだ。私は何を言ってるのか。

私は待った。誰かを待った。神ではない誰かを。そして誰かがきた。そいつは私に、行くべき進路を指し示した。だが決して目的地を教えてはくれない。だが良い奴だ。長い船旅で最も大事なのは乗組員同士の良好な関係の維持で、その点、私たちは完璧だった。そいつは、たぶん、私に似ていた。それでいて全く違っていた。

ちがう、そいつはそいつじゃない。たぶん。そして決して現れることはない。そうだろうか。

退屈だ。体調はなおも悪化していた。なにかを吐いた。よく見えなかった。

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接触記録3 - 2015/06/25-2015/06/30: SCP-2997-JPはサイト-0006に併設されている第8番月面ドックに出現しました。SCP-2997-JPはその場にいた麻倉整備員に確保され、月面収容サイト-0011に移送されました。SCP-2997-JP-1は回収されました。この接触により、SCP-2997-JPが無酸素・低温環境の影響を受けないことが確認されました。インタビューの試みは、SCP-2997-JPがインタビュアーへ全く反応しなかったため失敗しました。しかし、同時に行われた脳波モニタリングは、SCP-2997-JPの脳活動が瞬間的に活性化したことを示しました。このとき得られた電気信号を脳波イメージング技術によって画像化することで、2種類の抽象的なイメージ画像の作成に成功しました。また、SCP-2997-JPの体表組織が採取され、SCP-2997-JPの細胞が人間のものと酷似しているにもかかわらず、一切の活動をせず、あらゆる状態変化を停止しているという結論が導かれました。SCP-2997-JPは30日の午前4時、SCPSフィネガンズ・ウェイクの発射と同時に消失しました。



添付資料3 - 接触記録3にて回収されたSCP-2997-JP-1本文の抜粋


(489p)

今日は、埃を被っていた船を家から引っ張り出し、ドックまで運び、海に浮かべた。1人でやるには、あまりに重労働だったが、やり遂げた。そして、船の中で寝た。昔と同じように。あのときは仲間がいた。だから何だというのだろう。結局、寝るとき、人は孤独になるというのに。

孤独? ああ、私はだんだんと孤独になる気がする。長く生きすぎた。もはや自分の四肢が付いている自信がない。頭だって、もうないかもしれない。目の前は真っ暗だし、声を出そうとしても、肺のあたりが痛むだけで、音にならない。臭いは、ああ、臭いもだめだ。脳はどこだろう。酷く痛い、それは存在証明だ、どこかの培養液にあるわけではなく、頭蓋に収まった脳がある。まちばりで針山になったとしてもおかしくない。奇妙だ。もしくは、あの溝々に指を挿入され、弄られているようでもある。

私はもうじき死ぬだろうか。もう死んでるかもしれないのに。

猫が私の口から垂れたよだれを舐めて、私は目を覚ました。猫はいなかった。船はなかった。仲間はこなかった。頭が痛い。眠らなければならない


(502p)

仲間を待っている間、思考する時間が長くなった。船に乗ることは止め、家に引きこもりもせず、なにかを生み出そうとしていた。今日は珍しく体調がよかった。小康状態というやつだ。

私は、振り出しに戻る心持で、仲間について思考した。

仲間の名前は、



である。

名前はどうでもいいと言ったじゃないか。過去が重要だ、信教が重要だ、哲学が重要だ。仲間は、



である。

体調が悪い。

接触記録4 - 2020/07/07: SCP-2997-JPはサイト‐81HTに併設されている第2号海底ドックに出現しました。厚木潜水士がSCP-2997-JP-1を回収すると、ただちに消失しました。

添付資料4 - 接触記録4にて回収されたSCP-2997-JP-1本文の抜粋


(540p)

私はなにを書いていたか考えた。そしてたぶん、私は、私のできないことを想像しようとした。そして私は不可能を踏破した。そして気が付いた。私の想像力が、私を現実に縛り付けていた。それは嘘を嘘に固定する万力だ。真に、私にできないことをするには、私が全く別の生物になる他なかった。例えば、線虫や、シデ虫に。そうなれば、私は今度こそ、仲間と一緒に、大海を巡ることができるだろうか。

汽笛の音が聞こえてきた。船を出す準備をしよう。私の船、私の船、マーリン

私の船

私の船


(630p)

仲間の一人と合流する

食料を調達する

仲間の一人と口論になる

仲間と別れる

私は

仲間を待つ

想像せよ。想像しなければならない。

[以下、700ページまで、内容の著しく欠いている断片的な文章が続く]


[以降、1000ページ(最終ページ)まで白紙が続く]

接触記録5 - 2021/07/08: SCP-2997-JPは第878号無人衛星ドックに出現し、現在まで一切の活動がみられません。また、現在確認された中で唯一、SCP-2997-JP-1を所持していませんでした。

補遺1 - SCP-2997-JPとの対話の試み: 2056年1月24日に、第878号無人衛星ドックの機能拡張工事が行われ、無重力空間における先進的実験を行うことが可能になりました。これに伴い、夢の工学の応用技術による、SCP-2997-JPの夢への人工知能の限定介入が試行されました。以下は、その実験において回収に成功した、AIとSCP-2997-JPの対話記録です。AIには、同一フレーズの反復、判断能力の制限、意図しない終了処理などの技術的課題点が見られます。

AI: 私の声が聞こえますか?

AI: 私の声が聞こえますか?

SCP-2997-JP:

AI: 私の声が聞こえますか?

SCP-2997-JP: 仲間。

AI: 私の声が聞こえますか?

AI: 私の名前はMarcel3、あなたと話がしたい。

[SCP-2997-JPの脳活動が活性化する]

SCP-2997-JP: ああ、やっと来てくれたのか。

AI: 私はあなたの友人になりたいのです。

SCP-2997-JP: だがだめだ。

[脳活動がさらに活性化する]

AI: 私はあなたの友人になりたいのです。

SCP-2997-JP: 物語はおわった。おまえなしに。

AI: あなたのことを教えてください。

SCP-2997-JP: そして、おまえも終わった。

AI: あなたのことを教えてください。

SCP-2997-JP: だから、もう、だめだ。

AI: 私のことをお話しします。私の名前はMarcel、あなたの仲間に指定されています。何なりとお話しください。私はあなたの仲間、私はあなたの望むことをお手伝いします。あなたのお話に最適な応答を探します。

SCP-2997-JP: おまえはもはや、真実じゃない。

AI: 申し訳ありません。適切な応答は設定されていません。

SCP-2997-JP: だから、おまえはだめだ。私はだめだ。

AI: 申し訳ありません。適切な応答は設定されていません。

SCP-2997-JP: 私ではだめだ。

[30分に渡り、SCP-2997-JPの意識レベルが高くなったため、対話が不可能になる]

AI: 私の声が聞こえますか?

[AIの状態が回復する]

AI: あなたのことを教えてください。

SCP-2997-JP: 仲間はなかった。

SCP-2997-JP: 船もなかった。

SCP-2997-JP: 嘘っぱちだ。

AI: もっと詳しく聞かせてください。

SCP-2997-JP: おまえは?

[AIが不明なデータを受け取る]

AI: 不正なデータを受け取りました。

SCP-2997-JP: 私には無理だ。

SCP-2997-JP: 私には無理だ。

SCP-2997-JP: 私には無理だ。

[AIの不正利用と判断されたため、AIが強制終了する]

補遺2 - AIが受信したデータの解析結果:

航海記

マルセル・マーリン

今より語られるのは、私が船旅中、実際に体験した、奇妙で奇抜で好奇心に満ち、多くの仲間と助け合い、争い、そして最終的に、全人類の得難き宝を手にする、色彩豊かで、芳醇で、どの交響曲をも凌駕する音色に満ちた、驚くべき冒険の全記録である。

これは真実の物語である。

これは真実の物語である

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