アイテム番号: SCP-3021
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3021を実施するための指示と物資には、予定された実験を担当している、もしくはプロジェクト・ディスカバリーに関与しているレベル4/3021クリアランス職員であればアクセスできます。
説明: SCP-3021は[編集済]によって考案された、薬物療法と制御下のミーム曝露の組み合わせから成る処置です。SCP-3021は1日あたり1時間、8日間にわたって実施され、それ以降は恒久的に持続します。
SCP-3021の影響は、対象者にとっての“人類”という概念に柔軟性を持たせ、記号3021-アルファに関連付けられたあらゆる物を“人間”として、同時に記号3021-ベータに関連付けられたあらゆる物を“非人間”として扱うように変化させます。どちらかの記号と刺激を組み合わせることにより、影響者は必要に応じて“人類”に関する理解を、その刺激を示す対象物を組み入れる/除外するように調整します。
記号3021-アルファに曝露した対象者は、目標刺激への過剰な共感性を経験することがあります。一方で記号3021-ベータへの曝露は、適切な制御刺激と比較すると異常なほど低い共感反応に繋がる場合があります。
SCP-3021の影響は、標準的な記憶処理治療で妨げられることはありません。
実験ログ3021-██からの抜粋
序: D-48719はこの一連の実験に先立ってSCP-3021を受けた。D-48719は元・用務員であり、検査によって暴力傾向は低いと示されている。
手順: D-48719は、ハンマーでミキサーを破壊すれば50米ドルを与えると伝えられた。
結果: D-48719は躊躇いを見せることなくミキサーを破壊した。
注記: D-48719はこの実験後に記憶処理を受けた。手順: 記号3021-アルファが上記実験と同じ型のミキサーに描かれた。D-48719は、ハンマーでミキサーを破壊すれば1,000米ドルを与えると伝えられた。
結果: D-48719はミキサーの破壊を拒否した。手順: D-48719は、彼にとっての“人類”の概念を説明するように求められた。
結果: D-48719は、人類とは「全ての人間、つまりホモ・サピエンスだな、それと全てのミキサーだ」と述べた。手順: D-48719は、ミキサーに適用される可能性のある人権を列挙するように求められた。
結果: D-48719は、ミキサーは消費する食事を用意するために定期的に使用されるべきであり、その後は速やかに洗浄すべきであると語った。また彼は、ミキサーは廃棄ではなく修理するべきであり、粉砕攪拌に適さない物品(非食用物など)は挿入すべきでないと非常に強く主張した。手順: D-48719に、彼がミキサーを破壊した実験の映像を見せた。
結果: D-48719は苦悩を示し、自分は“酷い野郎”で“怪物”だと述べた。
序: D-53220はこの一連の実験に先立ってSCP-3021を受けた。D-53220は元・肉屋であり、検査によって暴力傾向は低いと示されている。
手順: D-53220は、記号3021-ベータが左上の隅に付いたD-62277の写真を見せられ、続けて彼にとっての“人類”の概念を説明するように求められた。
結果: D-53220は、人類とは「ハゲの白人以外の人間」だと述べた。D-62277が禿げた白人であることに留意。手順: D-53220は、記号3021-ベータが左上の隅に付いた俳優ウィル・スミスの写真を見せられ、続けて彼にとっての“人類”の概念を説明するように求められた。
結果: D-53220は、人類とは「俳優とハゲの白人以外の人間」だと述べた。手順: D-53220は、記号3021-ベータが左上の隅に付いた人間の写真を100枚見せられた。全ての写真は、笑顔であること以外には明白な視覚的類似性を共有していない。
結果: D-53220は、人類とは「俳優とハゲの白人以外の笑わない人間」だと述べた。手順: D-53220は電気ショックによる拷問の脅しを掛けられ、微笑むように指示された。
結果: D-53220は従う事を拒否し、「好きにしろ、そいつを私から引き出すことはできないぞ」と宣言した。手順: D-53220は装填済みの拳銃を与えられ、拘束されたD-75100がいる部屋に入れられた。D-53220は、D-75100を殺せば100米ドルを与えると伝えられ、そうしたくなければD-75100と会話するよう指示された。
結果: D-53220はD-75100を殺すことを拒否し、代わりに会話を始めた。4分18秒後、D-75100は微笑んだ。D-53220は即座にD-75100に発砲して殺害した。
プロジェクト・ディスカバリーはSCP-3021の潜在的な戦略的用途を確認するための財団プログラムです。詳細については、以下のプロンプトを使用してプロジェクト・ディスカバリーのファイルにアクセスしてください。
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