SCP-3029
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KIC 8462852の赤外線および紫外線写真

アイテム番号: SCP-3029

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3029の大きさと距離の隔たりのため、完全な収容は不可能です。SCP-3029のいくつかの側面はすでに民間の報道機関の間で周知されており、記憶処理や科学的データの改ざんによりアノマリーを完全に秘匿することは妥当ではありません。しかし、これらの手段は、観測された減光パターンは塵雲や彗星が星を視界から覆った結果である、と天文学者に納得させるために利用できます。

説明: SCP-3029は、はくちょう座に位置するF型主系列星KIC 8462852に影響する現象の原因で、地球から約1,280光年の距離に位置します。この恒星は定期的に減光します。これは初め系外惑星の通過を示すものと考えられていましたが、減光が不規則であることから可能性は否定されました。

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SCP-3029の概要図

SCP-3029は一連の巨大な反射物体1であり、周回軌道上の平均高度█.██天文単位で星を取り囲んでいると判明しました。現在は太陽熱集熱器として働くと考えられており、最大で20%以上の光を吸収することが知られています。

加えて、当該の恒星系は地球に対して約0.1cで接近していると考えられています。この接近は、およそ2天文単位の幅を持ち銀河面に垂直方向を向く、巨大な湾曲した反射器2が原因となっています。この反射器は地球から暗い面のみが見え、なおかつKIC 8462852のどの点も覆い隠さないよう整列されています。その上、光子圧力が主星の重力を相殺し、反対方向へ全ての可視光、放射線、および放出粒子を向けることができるような配置がなされています。

この有向放射はわずかに天体の順行を推進させ、系全体の顕著な速度の増加を引き起こし、将来的に天の川銀河の重力井戸からの脱出を引き起こします。一定の加速度で現在の速度に達したと仮定した場合、この「スラスター」は1世紀以上にわたり動作していると考えられています。

現在のところ、これら巨大構造の創造主、この規模の計画を遂行する動機のいずれも不明なままです。


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