
収容以前のSCP-3037。
アイテム番号: SCP-3037
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3037はサイト-19の標準的なSafeクラス保管ロッカーに収容されます。輸送する際、職員は対象を手で持たず、車輪付きカートに滑りこませてから目的地まで押して運んでください。
実験のために作られたSCP-3037-A個体は各実験の完了時に終了処分します。加えて、如何なる場合でも1体以上のSCP-3037-A個体を存在させることは認められません。複数の個体が作成された場合、それらは全て終了されます。
説明: SCP-3037はクロアチアの城塞都市、ドゥブロヴニクのミニチュア模型です。基部は各辺9cmの正方形に似た不規則形状の八角形であり、石膏製で、アクリル塗装が施されています。
SCP-3037を持った人物1はSCP-3037-A個体に指定されます。SCP-3037-A個体は自分自身をドゥブロヴニク市であると思い込み、セルビア・クロアチア語でのみ話すようになります。現在までのところ、記憶処理治療でこれらの効果を逆転させることはできていません。
SCP-3037-A個体はまた、ドゥブロヴニク市の現在の出来事に対応した異常な身体変化を示します。実際の都市に及んだ損傷はSCP-3037-A個体にも対応する肉体的負傷を及ぼし、これらの傷はドゥブロヴニク市が修復されるまで治癒しません。この特筆に値する一例が1991年12月に観測された事案です2(事案ログ3037-アルファを参照)。
実験により、これは相互関係では無いことが示されています。SCP-3037-A個体が負傷しても、実際のドゥブロヴニク市には対応する損傷が及びません。
SCP-3037-A個体は、自分がSCP-3037の親であると信じ込みます。そのため、彼らはSCP-3037を手元から離すことや危害に晒すことには消極的です。仮にSCP-3037を強制的に取り上げられた、もしくはSCP-3037が物理的に傷付いていると見做した場合、彼らは子供に危害を加えられた親のそれに一致する反応を見せます。
SCP-3037-A個体は複数同時に存在することが可能であり、彼らがSCP-3037を手放す意思を見せるのは他個体に手渡す時のみです。これらの個体はお互いの存在を認識しても、それが苦痛であるかのような兆候は示しません。例として、10体のSCP-3037-A個体が存在する場合、彼らはドゥブロヴニク市のコピーが11体3存在し、その全てがSCP-3037の親であると主張します。