SCP-3047
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収容以前のSCP-3047。

アイテム番号: SCP-3047

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3047はサイト-06-3の収容ハンガー4番に保管されます。

SCP-3047に入る職員は、乗車前にスキューバダイビング用の装置を着用する必要があります。

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SCP-3047の探索に利用されたCarangoides coeruleopinnatus (マルヒラアジ)。

SCP-3047の異常効果範囲の探索は1匹の狭塩性1魚類を用いて行います。SCP-3047探索に用いる魚類は、(当該魚類の生存に適した水で満たされている)容器に入れ、魚と容器が両方ともSCP-3047の内部にある状況でのみ取り出します。

説明: SCP-3047は1両のNSB Di 4ディーゼル電気機関車です。SCP-3047の外装、エンジン、車内に保管されている全ての物品は非異常です。SCP-3047の車内から採取された大気サンプルの化学組成と粘度は、同じ室温および空気圧下の大気と同一です。

SCP-3047の異常効果は、最低1匹の動物界に分類される生物が車内にいるときに観察されます。

陸生動物がSCP-3047の内部に入ると、溺水に匹敵する呼吸障害を受けます。SCP-3047から除去されなければ、最終的に問題の生物は死亡します。スキューバダイビング器具の使用は、陸生生物が呼吸する際の問題点を排除することが可能です。

狭塩性の淡水生動物がSCP-3047の内部に入ると、急速に水分を失い、最終的に脱水によって死亡します。逆に、狭塩性の海水生動物、または広塩性2の水棲動物(淡水・海水問わず)がSCP-3047の内部に入ると、それらは通常の呼吸が可能です。

SCP-3047の内部探索により、4号客車の内部で、SCP-3047の異常効果を帯びていない空間領域が5ヶ所発見されています。これらの空間領域はそれぞれ5本の線から成っており、うち3本は終端で互いに収束していますが、残りの2本は平行線のままです。当該空間領域の大きさと寸法のために、大部分の陸生動物はこれらを呼吸に利用することができません。

SCP-3047は2011/██/██、ノルウェーのヌール・トロンデラーグ県で発見されました。ヘル駅を発った列車がムルヴィク駅に到着しなかったことから、警察官によるSCP-3047捜索が試みられました。やがて警官の1人から、列車内の乗客や職員は全員死亡しており、SCP-3047に乗り込んだ同僚も数分で死んだという連絡が入りました。財団はその後、生物兵器が含まれているという主張の下にノルウェー当局からSCP-3047を押収し、SCP-3047は雪崩に巻き込まれたとするカバーストーリーを民間に流布しました。

補遺3047-1: SCP-3047内で死亡していた乗客のうち、4号客車で発見された身元不明の女性は、非人間的な解剖学構造 — 具体的には人間らしい皮膚の下にあるエラと鱗の層 — を有していました。このため、問題の死体は現在AI-█████に指定されています。

女性の死因は、小型物体の使用による頭部の貫通痕であると特定されました。加えて、5本の鉤爪によるものと思われる裂傷が全身に残されていました。裂傷の大きさと数に鑑み、これらは致命傷であったと推測されています。

AI-█████から回収された注目すべき所持品には以下のような物があります。

  • 鋭い中空軸を有する赤い羽根が複数収められたポーチ。羽根は、手で最低3秒間握ってから放すと、加えられた力や空気抵抗に関係なく秒速700mの一定速度で前進します。これらの羽根のうち1本はAI-█████と一致する血液で染色されています。羽根は回収以来、別個にAI-███に指定されています。
  • ノルウェーの地図。数ヶ所が丸で囲まれ、オガム文字から派生した未知の言語による走り書きが残されています。翻訳は進行中です。囲まれている土地の一部はウトヤ島ベイスフィヨルドログナンなどに対応しています。更なる調査は保留中です。
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