発見時のSCP-3049-JP-α。画像上も残り時間が13.96秒に改変されていることに留意してください。
アイテム番号: SCP-3049-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3049-JPはいずれかの人物によって観測あるいは想起され続ける必要があります。13.96秒以上の間隔をもってSCP-3049-JPが観測されない事態はSCP-3049-JP-βの出現を惹起します。
SCP-3049-JP-βについての具体的あるいは直接的な情報は観測しないでください。これを冒した人物はSCP-3049-JP-Ωに指定されます。
現在、SCP-3049-JP-βの出現を防止するため職員による連番制でSCP-3049-JPの観測が継続されています。この体制の機能不全に備えてオンライン臨時観測システムが配備されています。これが起動した場合、財団所属の情報端末のうちアクティブなものの画面にSCP-3049-JPが表示されます。これは業務に支障を来さない範囲に最適化されています。また、さらなる不測の事態を回避すべく、当該文書へのクリアランスを有する職員は他の業務に差し障りのない範囲でSCP-3049-JPを想起することでの収容保全業務が推奨されています。
SCP-3049-JP-αはSCP-3049-JP-β出現イベントが発生しない限りは非異常のオーブントースターと同等の管理が可能ですが、気体成分の発生に備えて陰圧管理された気密室で管理してください。また、後述の廃棄業務の遂行に備えてSCP-3049-JP-αの機械式タイマーは常に不透明なカバーで被覆し、目視によってSCP-3049-JPが直接認識されることのない状態を保ってください。タイマーのベルが鳴った場合、庫内においてSCP-3049-JP-βが出現した可能性が高いものとして厳戒態勢が敷かれます。
出現したSCP-3049-JP-βはSCP-3049-JPを観測可能な人物に認識されることなく庫内から除去され、品目の認識が不可能な状態で廃棄される必要があります。この業務はSCP-3049-JPについての知識を有さず、SCP-3049-JPを観測することのできない職員によって遂行してください。従事する職員からのSCP-3049-JP-βについての情報伝達は最大限忌避されなければなりません。したがって職員はSCP-3049-JP-βを認識することなく業務を遂行することが求められますが、その成否を問わず当該業務に従事した職員はSCP-3049-JP-Ωと同等の管理がなされます。その性質上、当該業務にはDクラス職員の起用が認可されます。
SCP-3049-JP-αの庫内で発生した気体成分は、それが腐敗ガスであってもSCP-3049-JP-βの内容を認識する手掛かりとなりえます。接触を避けるとともにそれらから得られる情報は無視してください。
SCP-3049-JP-ΩはSCP-3049-JPを観測しないでください。SCP-3049-JPの減少を観測し、認識中にそれが止まらない場合、その観測者はSCP-3049-JP-Ωとなった可能性が極めて高いです。SCP-3049-JP-Ωは可及的速やかにSCP-3049-JPの知覚/想起を終了するか、終了させてください。これはあらゆる職務に優先します。手段は問われませんが、もっとも確実とされる方法は、SCP-3049-JP-Ωの脳幹を含む全脳の破壊です。
説明: SCP-3049-JPは特定のオーブントースター(SCP-3049-JP-αに指定)に付属する機械式タイマーの残り時間です。SCP-3049-JP-αの目盛は常にSCP-3049-JPを指しており、これを直接目視した場合、SCP-3049-JPの正確な秒数を直感的に認識することが可能です。
任意の人物がSCP-3049-JPを認識した瞬間、SCP-3049-JPは現在の最大値である13.96秒に改変されます。SCP-3049-JPを想起した場合においても13.96秒に改変され、改変後の秒数が想起されます。したがって通常の場合SCP-3049-JPを認識している間は最大値である13.96秒から変化しないように見えます。この事象を以降は“観測”と総称します。“観測”以外の方法でSCP-3049-JPを人為的に変化させる試みは成功していません。SCP-3049-JPを“観測”している人物が存在しない間はその残り時間が正確に減少し続けているものと考えられています。現在のSCP-3049-JPは13.96秒です。
SCP-3049-JPを任意の媒体へ転記した場合、転記された秒数などは正確にSCP-3049-JPを示し続けることが確認されています。したがって転記されたSCP-3049-JPも“観測”の対象になり得ます。これは転記された媒体(電子媒体、筆記、写真、映像記録、主観記憶など)を問わず、この報告書に記載された現在のSCP-3049-JPも“観測”の対象です。これを利用し、当該文書に意図的かつ頻繁にSCP-3049-JPを記載することで後述のSCP-3049-JP-β出現イベントを抑制する一助としています。
SCP-3049-JPが“観測”されない時間が最大値の13.96秒に達し、SCP-3049-JPの残り時間が0秒になった時、機械式タイマーのベルが鳴るとともにSCP-3049-JP-α庫内にSCP-3049-JP-βに指定されるなんらかの調理済みの食品が出現します。この時SCP-3049-JPは最大値にリセットされ、そのままSCP-3049-JPが観測されない状態が続く場合、残り時間の秒数が経過するごとにSCP-3049-JP-βが出現し続けます。初期研究の段階では出現するSCP-3049-JP-βは24時間から1カ月程度の不明な期間をおいてランダムな別の品目に再設定されるものと見られていましたが、現在は後述の理由からSCP-3049-JP-βの内容は開示されず、その検証は禁じられています。
その時点において発生するSCP-3049-JP-βの品目についてある程度の確度と具体性を伴う情報を保持する人物はSCP-3049-JP-Ωに指定されます。なお、直接的でない情報の伝聞に基づく推測が偶発的に一致した場合は条件を満たさないと記録されており、ほとんどのSCP-3049-JP-Ωは出現したSCP-3049-JP-βを直接認識するか他のSCP-3049-JP-Ωからの伝聞によってその条件を満たしました。
SCP-3049-JP-ΩがSCP-3049-JPを“観測”した場合、“観測”に伴うSCP-3049-JPの最大値への改変は発生せず、正確に減少し続けます。これは想起による観測でも同様です。これ以降、通常の“観測”によって改変されるSCP-3049-JPの最大値は、SCP-3049-JP-Ωによって最後に観測された秒数に減少することが確認されています。発見時のSCP-3049-JPの最大値は900.00秒でしたが、現在のSCP-3049-JPは13.96秒です。 SCP-3049-JPの最大値を増加/回復させる方法は発見されておらず、その方法を研究する試みは凍結されました。
SCP-3049-JP-Ωの観測によってSCP-3049-JPの最大値が0.00秒となる事態は避けられねばなりません。その場合、少なくとも光学的に観測可能な宇宙を含む全ての空間が「0.00秒おきに出現し続けるSCP-3049-JP-β」によって埋め尽くされ、NKクラス:“グレイ・グー”シナリオ1を迎えるものと予測されています。
現在のSCP-3049-JPは13.96秒です。



