SCP-3056
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アイテム番号: SCP-3056

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3056のサンプルをサイト-234の標準バイオハザード収容ロッカーに保管します。SCP-3056と同じ症状の報告がないか、民間通信回線の監視を行います。民間の目撃者にはクラスA記憶処理を施し、感染者は直近の利用可能な施設にあるバイオハザード収容チャンバーに無期限に拘留します。

SCP-3056のアウトブレイクが確認された場合、直ちにバイオハザード検疫プロトコルの対象となります。サーモバリック兵器の備蓄を全ての施設に保管しておかなければいけません。テロリストによる攻撃というカバーストーリーの下に、民間人の避難が優先されます。病原体が拡散する可能性を最小化するために、焼夷作戦は65時間維持されます。

説明: SCP-3056はオルトミクソウィルス科(Orthomyxovirus)1、H7N7型ウイルスの異常株です。

非異常性のものと同様に、SCP-3056は人間・鳥類・殆どの哺乳類を含む広範な動物に感染します。しかしながら、その異常性質が観察されるのは人間の場合のみです。当該ウィルスに感染した非人間動物は、ウィルスの溶菌サイクル2と肺細胞の自然なアポトーシス3との間にごく僅かな差異しかないため、感染後期になっても目立った症状を示しません。

感染した動物は最終的に、SCP-3056が肺細胞の80%以上に感染した後に死亡します。これにも拘らず、16ヶ月から3年の間で幅がある感染速度の遅さのため、感染動物は他の要因で死亡する可能性のほうが高くなっています。SCP-3056は感染動物の血液・唾液・嘔吐物を通して拡散することが可能であり、宿主無しでも最大60時間まで生存できる様子が観察されています。SCP-3056は高温に耐性を持ち、外気や流水の中でも高い生存率を示しています。

SCP-3056に感染した人間(SCP-3056-1に指定)は、通常のインフルエンザの症状に加え、鼻腔の内部に結晶構造を成長させます。SCP-3056-1の鼻腔から収集された試料は、細胞膜がストルバイト4の層に被覆されていることを示します。更に、SCP-3056はSCP-3056-1の肺の粘膜を改変してメタンを生成させます。

鼻腔および肺粘膜の改変は感染初期の5分間で開始することが確認されています。このプロセスは通常、感染後24時間以内に終了し、肺におけるメタン生成プロセスが即座に始まります。メタンが身体に呈する危険性のため、SCP-3056-1個体はメタンの蓄積を防ぐためにくしゃみをします。この反応は30~40分の間隔で定期的に起こります。

SCP-3056-1がくしゃみをすると、鼻腔に圧力がかかり、圧電性質を有するストルバイト結石は電気火花を起こします。電気火花はSCP-3056-1の肺から放出されたメタンガスを発火させ、SCP-3056-1の口と鼻腔の内部に軽度の炎上を引き起こします。

鼻腔が完全に結晶化しているため、SCP-3056-1は各火災に対して若干の不便と嗅覚の欠如しか報告しておらず、健康状態にはどのような危害も観察されていません。

補遺3056-1: SCP-3056は1998/██/██、日本の[編集済]で“火を吹く人間”に関する複数の報告が寄せられた後に発見されました。財団と時を同じくして世界オカルト連合から評価班が数部隊派遣されましたが、幸いSCP-3056-1個体は何事も無く財団に回収されました。感染した動物は世界オカルト連合工作員の助力を得て処分されました。

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