SCP-3071-JP
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SCP-3071-JPの全体像。

アイテム番号: SCP-3071-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、SCP-3071-JPが存在する土地██㎡は財団が所有しています。土地周辺は鉄製の柵で囲い一般人の侵入を防いでください。周辺地域には民家に偽装した財団所有の施設を併設し監視を行ってください。一般人が内部に潜入した場合は速やかに対象を確保しBクラス記憶処理を行った上で開放してください。

SCP-3071-JPの状態を正確に確認するため担当職員には定期的な抗認識阻害薬の服用が義務づけられています。SCP-3071-JPに異常が発生した場合はサイト‐8122のサイト管理者に報告してください。

SCP-3071-JPの掘削作業はDクラスを起用した実験以外では原則禁止されます。異常性に暴露した職員を発見した際は対象を捕縛しSCP-3071-JP‐1専用隔離施設へと移送してください。

説明: SCP-3071-JPは██県██市██群██町に存在する雪群です。SCP-3071-JPの組成は何ら異常性のない物質で構成1されており、周囲のヒューム値も通常現実の数値と同値を示しています。

SCP-3071-JPは温度による融解・気化等の状態変化を一切起こさず、発見された1999/6/142から換算して約20年間現在の状態を維持しています。周囲の積雪が確認された際も存在範囲の拡大等は発生しません。

SCP-3071-JPは反ミーム的特性を有しており通常状態では人類による観測が出来ません。しかし、SCP-3071-JPを認識していない人間が対象に接近した場合でも体感で周囲温度の低下を認識します。

現在、人類以外の生物(鳥類や昆虫類、人類以外の哺乳動物を含む)はSCP-3071-JPを正確に認識している動作を示しており、しばし水分補給の目的で摂取される様子が観測されます。この時、削られたSCP-3071-JPの一部は即座に復元されます。

SCP-3071-JPの異常性は反ミームへの耐性を得た人間(以下、SCP-3071-JP‐1とする)がSCP-3071-JPを掘削した際に発現します。この間は前述したSCP-3071-JPの自己修復の工程は発生せず、SCP-3071-JP‐1がSCP-3071-JP下にある地表部分に到達するまでこのプロセスが継続します。この時、SCP-3071-JP‐1はSCP-3071-JP下にある何らかの物体を目撃し、これにより重度の精神疾患を引き起こします。現在、SCP-3071-JP‐1がSCP-3071-JPを掘削した際に何を目撃したかは判明していませんが、断片的な証言を基に分析した結果、一種の人型実体と推測される存在が示唆されています。

現在、SCP-3071-JP‐1の治療は難航しており記憶処理を行ったとしても改善が見られません。また、一部のSCP-3071-JP‐1にはSCP-3071-JPへ人間を誘導し掘削を促す傾向が見られ、専用の隔離施設にて管理することで異常性拡大を防止しています。専用隔離施設にはSCP-3071-JP‐1の治療を目的とした研究部門を併設し分析を行っています。SCP-3071-JPの起源や発生原因は未だ明らかとなっておらず、前述した作業と並行して研究班による分析と調査班による身辺調の二側面から調査を行っています。

補遺1: 以下はSCP-3071-JPの暴露実験を行った際の記録です。

補遺2: 以下は実験後の毛利博士に対して行ったインタビュー記録兼事案記録3071-JPの記録です。

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