SCP-3073
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アイテム番号: SCP-3073

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3073は、1つの標準的な腰掛け椅子と5つの折り畳み椅子が備え付けられている防音処理をされた収容セル内に保管され、SCP-3073が腰掛け椅子から折り畳み椅子に座っている観客に対して「公演」ができるように準備されます。室内にはシンプルな手持ち式のリモコンで調光することが可能な照明が備えられており、SCP-3073は自身の判断で使用することができます。

SCP-3073の最大限の協力を確実にするため、無作為に選ばれた5人のサイト職員が、SCP-3073の公演の観客として参加します。新たなSCP-3073-1実例を文書化するために、各公演に対して少なくとも1人の研究員が出席しなければなりません。

安全のため、またSCP-3073のためにも、全ての観客は公演の間、劇場の適切なエチケットを実践することを求められます。Dクラス職員は観客として選出されません。事件記録-3073を参照してください。

説明: SCP-3073はヨーロッパ系の男性で、長くて赤い頭髪を持ち、現代のオーケストラ指揮者のものと似た服装をしています。SCP-3073はその顔があるべき場所に、代わりにミニチュアの劇場ステージが存在しています。1日のほとんどの時間で、このステージは、ステージのカーテンとして機能しているSCP-3073の頭髪によって完全に隠されています。SCP-3073は口と目が存在しないにも関わらず、話すことが十分に可能であり、見ることも可能であることを実証しました。SCP-3073は多くの言語に精通していると予想されていますが、特に英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語の使用を好みます。SCP-3073のステージが見えるのはSCP-3073-1が出現したときのみであり、その時点でSCP-3073は頭髪を開きます。年齢について質問されたSCP-3073は、「ステージそのものと同じくらい古い」と証言しました。

SCP-3073-1は、SCP-3073のステージにおいて、出演者として特定の種類の公演を開始する小型の人間型オブジェクトです。SCP-3073-1は、演劇、オペラ、交響曲、そしてある研究員が「ペン&テラー1風のマジックショー」と表現したものを上演しているのが確認されています。SCP-3073は、SCP-3073-1に対して非常に深い親愛を示しており、SCP-3073-1を「小さな友人たち」と呼称します。SCP-3073-1が行う公演の観客を得ると、SCP-3073は非常に友好的かつ協力的になります。SCP-3073-1を構成する実例の数について質問したところ、SCP-3073は現在113人の演者が居ると答えました。

奇妙な点として、SCP-3073の音楽への情熱と、音楽や舞台芸術に関する幅広い知識にも関わらず、SCP-3073-1の公演は客観的にも質が悪く、まるで演者のほとんどが経験を積んでいないように感じられることが挙げられます。SCP-3073-1の構成員の多くは極端なステージ恐怖症や酷い演技力を示し、パフォーマンス中にはほぼ確実に台詞を忘れます。オペラはオフキーで歌われ、交響曲は「耳障りな不協和音」と表現されます。SCP-3073自体はSCP-3073-1の公演の品質を高めることはなく、質問を行うと答えることを避けます。

上演中に観客が話をしたり、ブーイングを始めたりするなど、劇場における適切なエチケットが破られた場合には、出演者全員がパフォーマンスを中断し、問題の人物を注視するようになります。観客が劇場の適切なエチケットを無視し続けると、SCP-3073は敵対的になり、違反者は立ち去るように要求し始めます。SCP-3073の要求が無視されると、SCP-3073は対象となる観客を強制的に退去させようとします。

事件記録-3073: 「オセロ」の公演を行っていた際、SCP-3073は特にマナーの悪い観客であったD-8692に掴みかかっていきました。その後の乱闘は他4人の観客によって即座に中断されましたが、直前にSCP-3073-1の演者のうちの1人がD-8692に捕らえられて殺されており、SCP-3073は混乱し、SCP-3073-1による全ての公演は中止されました。この時点で、SCP-3073と交流しようとする全ての試みは失敗しています。

乱闘から2日後、D-8692は持ち場から突然姿を消し、ほぼ同時刻にSCP-3073-1が再び公演を開始しました。SCP-3073は質問されると、「新たな演者が加入しました!」と快活に答えました。

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