SCP-3075-JP
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アイテム番号: SCP-3075-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3075-JPの収容はその性質上困難であるとされています。SCP-3075-JPの発生が確認された場合、担当チームによる現場残留品の回収が行われます。また、SCP-3075-JPの目撃者には記憶処理を行い、SCP-3075-JPを記録したとされる記録群は回収・アーカイブの後に削除されます。

説明: SCP-3075-JPはヒト(対象と表記)が割り箸を使って食事を行う際に発生する異常現象です。発生確率は極めて低く、そのために事前にSCP-3075-JPの発生を予測することは困難であるとされています。

SCP-3075-JP発生時、対象は保持している割り箸を自身の鳩尾に突き刺します。これに伴い、内臓に刺傷が発生し、出血が起こります。しかしながら、これらの身体的損傷によって対象が致命的な被害を被ることはなく、通常通り生命活動は維持されます。

その後、対象は保持している割り箸を用いて自身の脊柱を掴み、体外へと引き出そうとします。この際、瞬間的に割り箸と脊柱が接合されることが明らかになっています。結果として対象の脊柱は体外へと引き出されることになります。なお、接合された割り箸と脊柱を分離させることは不可能であるとされています。

対象は体外へと引き出された脊柱を両手で掴み、中央部で折り曲げるといった挙動を示します。この挙動は「割り箸を2つに割る」動作に類似するものであると推測されています。これにより、対象の脊柱は2分割されることになります。脊柱が存在していないにも関わらず生命活動が継続されていることは特筆に値します。

脊柱の分割後、対象はそれを割り箸の代わりに用いて食事を行います。対象が通常時のヒトと同様に咀嚼や嚥下を行っていることから、身体機能などは通常時と大差ないものとされています。しかしながら、身体の軸となる骨(脊柱)が存在していないため、対象の挙動は不安定化します。そういった状況にあるにも関わらず、対象は食事を継続します。この際、対象は自身の挙動が不安定化していることに注意を払う素振りを見せません。

身体の挙動が不安定化した結果、対象は摂食している食物や保持している脊柱を地面に落とすことになります。この際、対象は地面に落ちた脊柱を拾い上げ、更に2分割したうえで食事を継続します。

食事を終えると同時に対象は自身の身体を畳みます。この動作には通常時のヒトには不可能な挙動(身体を180°捻るなど)が含まれています。対象は自身の身体が完全に畳まれると同時に死亡します。死因は出血性ショックに由来するものであることが明らかになっています。

結果として、現場には対象の圧縮死体と複数回分割された脊柱だけが残ります。多くの場合において、脊柱が圧縮死体の上に添えられるようにして置かれていること、この点と箸の使い方に関する類似点が存在していることは特筆に値します。

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