SCP-3082
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SCP-3082の外観

アイテム番号: SCP-3082

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3082を取り囲む郊外の活動区域と、アノマリー自体に関連する私有地は、財団の所有権を維持し、サイト-11衛星施設として機能することになっています。目立たない地域の出現に対し、より簡単に維持を行うために、財団の職員がSCP-3082の近くに住居に住むことが推奨されています。

SCP-3082へのアクセスを許可する梯子は、使用していない場合、取り外す必要があります。

職員はSCP-3082-1​​のヒト個体群との外交関係を維持しなければなりません。親善を永続的なものにするために、職員はアノマリーの内部紛争を妨害してはなりません。

SCP-3082-1​​-Θと名付けられた村のヒト個体群は、財団に特定の道具を提供するよう要求することができます。許可されたスタッフの裁量により、衣料品、娯楽機器、メディア媒体に対する要求が満たされる場合があります。家畜、ペット、道具、食料、飲料、その他の品目の提供は、レベル4の監督者の承認を得て、村の「最高王室評議会」1によって承認されなければなりません。

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SCP-3082-1​​のポケット次元から見たSCP-3082

説明: SCP-3082は、2m×2m×2mのツリーハウスであり、米国西部中央に位置しています。オブジェクトは桜の木の厚板で作られています。 併せて、SCP-3082は4m×5m×2.5mの楓の木のツリーハウスキャビンであり、SCP-3082-1​​の常緑樹部分に位置しています。この形式において、オブジェクトはギリシャのリヴァイヴァル建築様式で建てられたように見えます。

SCP-3082の2つの形状は、物体の内壁にある1メートル×1.3メートルのハッチで接続されています。ハッチは、大型動物群や知性を持つ元来の住民が存在しない、安定した状態の地球に酷似したポケット次元へのアクセスポイントとして機能します。この外部の現実は、SCP-3082-1​​を中心にしています。

推定160kmの高さを持つSCP-3082-1​​は極端なメガフロウラム(megaflorum)及び有機植物であり、一見したところ多種多様の識別可能な植物が融合しています。サンプリング及び分析により、様々な植物種に類似しているSCP-3082-1​​の断片は、異常性がない標本と遺伝的に同一であると判定されました。 1つの植物種と別の植物種との間の遷移領域から採取した樹皮サンプルの分析により、[データ編集済み]が明らかになりました。

球果植物 (Pinophyta) 及び開花落葉樹は、SCP-3082-1​​の地理学の部分で最も一般的な表現型に関する特徴であると、財団が考証しています。考証された植物の約10%が食用であり果実を人間が食べることができます。 SCP-3082-1​​を構成する最も注目すべき多くの移植有機体は、液体の罠というより寧ろ、新鮮な水が入っているピッチャーカップ  2 を持つ異常なウツボカズラ属の種類(Nepenthes)です。

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SCP-3082-1​​を取り巻く地上地形の拡張された長距離写真

SCP-3082-1​​は、その外生的空間内の唯一の主要な垂直構造であると思われています。有機植物基盤から3000kmの間、平地及び腐敗した植物だけが広がっていることが長距離画像によって明らかにされました。高度の変動が大きいにもかかわらず、大気圧はポケット現実全体でほぼ一定(平均101kPa)のままです。 SCP-3082-1​​の局所付近には、温暖な気候パターンが存在します。研究者は、生物が平均で約1,300 mmの年間降水量を受けることを測定しました3 

ポケット次元の中で生活しているのは4歳から12歳までのアメリカ国籍の74人の人間の子供です。これらの対象のうち73人は、現在、SCP-3082-1​​の一番上の枝部分にある、SCP-3082-1​​-Θと呼称される、ツリーハウスの村に住んでいます。それぞれの個人は、虐待的な家庭から逃げ出した際に、SCP-3082の玄関に突然現れたと主張しています。子供達もしくは彼らの所有物は共に、身体的な年齢の増加、状態の悪化は現れないようです。調査では、1996年から現代までの間に、これらの子供達が行方不明者報告書の対象となっていることが明確に確認されています。

SCP-3082-1​​-ΘはSCP-3082のポケット次元内から約120メートルの位置に設けられています。一連のプラットフォームと吊り橋4によってアクセスポイントから迂回路なしで村に導かれます。 SCP-3082-1​​-Θの樹木は、特にSCP-3082よりも荒い構造をしています。村に最も古くからいる住民によって裏付けされた声明は、被験者が出現する前にその物体が存在していたことを示しています。

SCP-3082-1​​-Θの住民は、13歳以上の人間の対象には観察されないガラス状の障壁によってSCP-3082のアクセスポイントの侵入を防止しています。

財団の干渉の間接的結果として、2つの異なる政治派閥がSCP-3082-1​​-Θ内に生じています。現在、大規模なグループでは、村の住民をポケット現実から解放するという目標への研究努力が支持されています。 「ネバーランド運動」と呼ばれる小規模なグループは、次元間輸送の実行可能な手段が発見された場合、財団によって計画された通常の現実への移転に反対すると宣言しています。

ドキュメント #3082-01:現在の研究及び運営に関連するSCP-3082事例ファイルの視覚資料文書。

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財団ゲストハウス

SCP-3082-1​​-Θの統治集会との外交関係の確立に続いて、村の住民は財団の職員に対し、地域社会の郊外に宿舎を提供ました。

SCP-3082-1​​の有人探査と無人探査の両方がこの場所から指示されています。

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ドキュメント #3082-02: SCP-3082-1​​-Θの住民とのインタビューの写しからの抜粋。



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