要求されたアイテム: s1300空中探査ドローン
理由: 紛失/損傷した機器の交換
紛失/損傷した機器の仕様:
空中
探査
ドローン
s1300クワドコプターモデル、象牙色仕上げ
特徴:
- リトラクタブルソーラーパネルアレイ
- 7時間充電式電源
- カメラマウント(360°水平範囲、150°z軸動作)
- HDカメラ(オンボード画像補正および顔認識ソフトウェア)
- 長距離無線送受信機
- 緊急ロケータビーコン
関連プロジェクト/人事許可:
プロジェクトガリレオミッションの声明: SCP-3082-1の文書化は、次の2つの理由から実施する必要があります:
- その起源を調査するためにSCP-3082-1の生物学の科学的理解を向上させること。
- SCP-3082-1-Θを越えた人間探査と有人操作を容易にするために、生物の構造の包括的把握を得ること。
このプロジェクトの運営チームは、能力を最大限発揮してこれらの目標を達成するために、4つのAEXD無人機(ID#AEXD-1346〜AEXD-1349)の使用を割り当てられています。
損失証明:
インシデントレポート#3082-2-A: AEXD-1348のオペレーターは、2014年7月14日の現地時間14:23に、ドローンを標準的な探査手順でSCP-3082-1の文書化されていないセクションを操縦しました。探査は、ドローンがSCP-3082-1のオークセクションで木の空洞に遭遇した14:35まで通常通り続きました。
この木の空洞は、このような発見において、メガフロウラム(megaflorum)への生物学的損傷の二番目の例です。より詳細な調査は研究活動に関連していると考えられ、ドローンオペレーターはAEXD-1348を目的場所の付近で操縦しました。
接近した所、空洞の内部で動きが観察されました。継続的な観察は、対象SCP-3082-2、アリア=モリソンとの視覚的な接触をもたらし、14:42の時点で明確に識別されました。
SCP-3082-2は、肉体的に健康であり負傷していないようでした。発見時の服装は、白いTシャツ、ショートデニムオーバーオール、白いスニーカーでした。対象はまた、木の空洞の一時的な基盤の中に赤いナップザックを所持しているようでした。
接近していたため、AEXD-1348はすぐに対象に気づかれました。ドローンの視界に対するSCP-3082-2の即時の反応は、驚いた様子であったと描写されています。初めの驚きから立ち直った後、SCP-3082-2は手を振り始め、AEXDユニットに呼びかけました。
ドローンオペレーターは、プロジェクトガリレオチームが監督者の到着を待っていたため、被験者と関わらないように命じられました。 AEXD-1348の11%のバッテリーで、無人機をSCP-3082-1の最寄のブランチに撤退を試み、そこから電力を節約しながら木の空洞の視界を維持することができました。
14:44の時点で、SCP-3082-2は無人機が明らかな撤退の様子を見せると、苦痛の徴候を示しました。SCP-3082-2は木の空洞の内部を手で叩き始め、AEXDユニットのマイクでは不明瞭な穏やかな音を発し始めました。
14:45の時点で、AEXD-1348の第3ローターは、後に小さなスイカと判定された適度に高密度なオブジェクトに当たり落下しました。ドローンは、その後、SCP-3082-1のメープルセクションの一番下の枝に飛んでいきました。この直後に、ドローンの衝突現場付近に急速に標的とされたツタが成長しました。このツタは、AEXDユニットのローターに巻き込まれ、脱出を妨げるためだとと考えられています。
14:48の時点で、AEXD-1348は、フライトモーターで過熱が検出されたため緊急システムがシャットダウンしました。ドローンとの通信を遠隔から復元しようとする試みは失敗しました。
要求ステータス: 拒否
対象: SCP-3082-2
インタビュアー: プロジェクトガリレオ運営チーム(AEXD-1348経由)
付記: 以下の記録ログは、インシデント#3082-2-Aの数日後にAEXD-1348から受信した無線放送を記録したものです。
<ログ開始>
[SCP-3082-2のぼやけた画像が表示されます。カメラレンズは、被写体の背後にあるブルーベリーに焦点を当てています]
SCP-3082-2: ハロー?
[カメラは被写体を鮮明に写そうとします。被験者の顔の特徴は認識可能になるが、まだ焦点がずれています。走行中のモーターの音がオーディオフィードに加わります]
SCP-3082-2: あなたがこれを聞いていることを祈っているわ。あなたが私の目を見たり聞いたりできるのなら、ヘリコプターモーターのものを回転させないで。私は3枚のファンブレードを取り外したわ。それらはすでに取り外す前にちょっと壊れていたけど。
[無人機のモーターの音が止まる。対象は微笑む]
SCP-3082-2: 受信した! [笑い]ああ、なんてすばらしいことなの!
[明らかに安堵して、その被験者は、前ポケット全体に入れてあったブルーベリーを食べ始める]
SCP-3082-2: こんにちは。 [小さく手を振る]私の名前はアリア=モリソンです。私はしばらくの間ここにいる、というのは、この巨大な樹の世界のこと。おそらく、外に私の児童行方不明報告書があると思うわ。それは1996年からになっている。[恥ずかしそうにする]ええ、私はまだ同じようにに見えるわね。私にはあなたに対し、いくつか質問があるの。このガジェットのブレードを「ノー」の場合1回、「イエス」の場合2回、回転できる?
[ドローンはすぐに2回モーターを作動させるように聞こえる]
SCP-3082-2: これは素晴らしいことね。木以外の誰かと話すのはとても良いことだわ。ねえ、本当に…あなたは大人?あなたは2018年の技術で村に現れた他の子供じゃない?ああ、あなたが大人なら 「イエス」と言って。
AEXD-1348: [イエス]
[明らかに嬉しそうな様子で、対象は手を打つ]
SCP-3082-2: あなたは村にいる?子供たちと一緒?
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: 彼らは大丈夫?レイチェルが管理している?
AEXD-1348: [イエス] [ノー]
SCP-3082-2: じゃあ… レイチェルは管理して無いけれど、村は大丈夫ということ?
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: オーケイ… あなたが村を管理しているの?
AEXD-1348: [ノー]
SCP-3082-2: わかったわ。あなたは一人、それともあなたは組織のようなもの?最初の答えは「イエス」、2番目の答えは「ノー」。
AEXD-1348: [ノー]
SCP-3082-2: あなた達は政府なの?
AEXD-1348: [イエス] [ノー]
SCP-3082-2: ええと…「ちょっと」という意味?
AEXD-1348: [イエス]
[対象は一時停止し、何かを熟考する。数秒後にドローンに手を伸ばし、装置を持ち上げてSCP-3082-1のカバの木のサンプルに向き合うようにする。モールス符号の複写である文字、点、ダッシュは、樺の樹皮に黒と青のクレヨンで書かれている]
SCP-3082-2:私はこのガジェットのどこを探してもスピーカーを見つけることができなかったから、あなたは 「イエス」と 「ノー」以上のことを言いたいと思っていたの。これは私が考えたモールス符号のバージョンよ。モーターを点の場合は前に走らせ、ダッシュの場合は後に走らせて。あなたがこれをカメラで撮ることができるのを願ってるわ。
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: わかった?
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: オーケイ。
[対象はドローンを戻し、カメラをモールス符号に向けるようにする。曇った空を見渡すと、対象は眉をひそめる]
SCP-3082-2:すぐに雨が降ると思う。私はこのガジェットを少しの間、離して置かなければならないわ。
AEXD-1348: [ドローンは防水です]
[対象は混乱した様子を見せる]
SCP-3082-2: ドローン?
AEXD-1348: [ガジェット] [それに何をした?]
SCP-3082-2: ああ。だから、これはドローンと呼ばれていて。ええと…以前は防水であったかもしれないけど、それは今ちょっと傷ついている。私は重要視されていないものからワイヤーを取ってカメラを取り付け直したわ。私は幸運なことに、ダクトテープとポケットナイフをバッグに入れていた。私たちは話をしているので、必要なものすべてを修理するだけで十分だったはず。
[対象が一時停止する]
SCP-3082-2: 私は実際ににあなたを置く必要があるわ、ええと、ドローン、今離れているけど、私はもう一つ質問をしたい:あなた達は誰?
AEXD-1348: [私たちはSCP財団です]
SCP-3082-2: それはあなたの組織の名前? うーん。今まであなたのことを聞いたことは無かったけど、SCP財団に会えてうれしいわ。近いうちにまた、連絡するわね。
<ログ終了>
終了報告書: プロジェクトガリレオチームは、AEXD-1348の現在地を特定することができませんでした。 SCP-3082-2がドローンのカメラ接続の修理でAEXDユニットのロケータビーコンからワイヤーを取り除いた可能性が高いと考えられています。
対象: SCP-3082-2
インタビュアー: プロジェクトガリレオ運営チーム(AEXD-1348経由)
付記: 以下のインタラクションは、SCP-3082-2の以前の送信から44時間後に起こりました。プロジェクトガリレオのチームは、その時間の準備として、対象のモールス符号の複写に完全に精通しました。
<ログ開始>
[ビジュアルフィードは、SCP-3082-1のヤナギセクションの枝にいるSCP-3082-2によって開始する]
SCP-3082-2: ハロー?SCP財団?
AEXD-1348: [イエス]
[対象は笑う]
SCP-3082-2: まあ、それを綴る必要はないわ。古い方法に固執して。あなたが文字を意味している場合と、「イエス」または「ノー」を意味しているのかを理解することは難しいことではないわ。
AEXD-1348: [オーケイ]
SCP-3082-2: クール。再び話すのは良いことだわ。今日は晴れていい天気だから、しばらくはうまくいくと思う。とにかく…私が推測するに、あなた達は実世界の木の家を見つけた?ここの子供は中に入ることができない?
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: いつからこの場所について知ったの?
AEXD-1348: [あなたが出てから5ヶ月後]
SCP-3082-2: それ以来?まあ。だから…あなたはおそらく私についてたくさん知っているでしょうけど、私はあなたについて何も知らない。いくつかの質問をするわ。
AEXD-1348: [オーケイ]
SCP-3082-2: 私は知りたくてたまらないわ、「SCP」は何を意味するの?スターク、カレー、パーカー?スーパー、クッキング、パントリー?サンディズ、コミック、プレイス?]
[財団の反応が若干遅れる]
AEXD-1348: … [確保、収容 、保護]
SCP-3082-2: ああ。へぇー、私が考えてた名前より興味深いわ。どういう意味?
AEXD-1348: [それは私たちの仕事です] [使命]
SCP-3082-2: あなたの…使命?正確には何をしているの?
AEXD-1348:[私たちの研究] [世界の安全を維持] [人々を超常現象から保護する]
SCP-3082-2: 超常現象。この場所のようなものを意味する?
AEXD-1348: [イエス]
[対象は一時停止する]
SCP-3082-2: …わかった。だから、あなたはエリア51のようなものね。サイファイなものを収集し、エイリアンを実験する秘密機関。
AEXD-1348: [イエス]
[対象は興奮した振る舞いを示す]
SCP-3082-2: オーケイ。すばらしいわ。私は今、動かなければならないと思う。私のいるところで食べるものは何もないから、だから…後で連絡するわ。さようなら。
<ログ終了>
対象: SCP-3082-2
インタビュアー: プロジェクトガリレオ運営チーム(AEXD-1348経由)
付記: 以下のインタビューは、前回の9日後に行われました。
<ログ開始>
[ビジュアルフィードは、SCP-3082-1のメープルセクションの枝にあるSCP-3082-2によって開始する。被験者は気を散っている様子で、ときどき髪を引っ張ったり、全体的にバンドを弄くり回している]
SCP-3082-2: こんにちは。
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: ええと…話したいことは何もないわ。ちょっと寂しくなって。
[対象は考え事をしているようで放心しているように見える。AEXD-1348はモーターを回転させて対象の注意を喚起する]
SCP-3082-2: ごめんなさい。何か言いたいことはある?
AEXD-1348: [質問があります]
SCP-3082-2: ええ。もちろん。どうぞ始めて。
AEXD-1348: [どうやってあなたはドローンを捕まえたのか]
[葛藤した表情をし、対象は下唇を神経質に噛む]
SCP-3082-2: ええと…私が魔法の植物の力を持っていると言ったら、信じてくれる?
[財団の対応が遅れる]
AEXD-1348: … [ノー]
[対象は躊躇した様子を見せる]
AEXD-1348: [捕獲方法] [何故村を放置したのか]
SCP-3082-2:私は…まあ…あなたたちは私の言うことを共有してる?村の子供たちと同じように?政府や何か?
AEXD-1348: [ノー] [ほかに何もあなたについてわからなかった]
SCP-3082-2: えーとそうなの?
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: …オーケイ。私はあなたたちに、以前に誰にも言わなかったことを伝えるつもり。長い話になるけど、誰かがこれを知る必要がある場合は、やらなければいけない、ほらやりとげないと…他の子供の何人かはそれの半分を理解したわ。彼らはあなたに言ったのかもしれない、あるいはあなたは警察の報告を見つけたかもしれない、私の妹については?
AEXD-1348: [ジャクリーン]
[被験者はそのリュックサックを取り外し、胸の近くに持つ。頭を振ってうなずく]
SCP-3082-2: そう。ジャッキー
[リュックサックを自分自身に少し近づけ、対象は微かに微笑む]
SCP-3082-2: これは彼女のバッグ。彼女は私たちが一緒に逃げることを決心したときにダクトテープを持ってきた人物よ。 [含み笑い] 私は以前、これは何でも修理できると彼女にいったわ、 彼女は全く信じてなかったけど、とにかくそれを持って来ようと考えた。馬鹿げてるわよね、はぁ…
[対象はため息をつく]
SCP-3082-2: [より穏やかな声調をとる]私が出発したときは12歳だったけど、彼女は7歳。私はまだ私が12歳のように見えることは知っているけど、それ以来数十年が経ったわ。本当に… ええと。私が続ける前に、信じがたいものをあなたに伝える必要があるわ。
AEXD-1348: [オーケイ]
SCP-3082-2: 私の妹は特別だった。時には、彼女が何かを真実にしたいときは、たとえ不可能であっても、実際に起こるの。両親が彼女の誕生日に帰ってこなかったときに私は彼女に言ったわ、なぜなら…彼女のハーフバーステーには公園でサプライズパーティーをやるからと。私は、大きなバウンシーハウスで半分もの大きさのチョコレートケーキが待っていると言ったわ。6ヵ月後、私はそのことを忘れていて、私たちは公園に行ったの…そこにあったのは、私が彼女に説明したのとまったく同じだった。彼女はまったく驚いていてなかったわ。そこにあることを知っていたと言っていた。
[対象は一時停止する]
SCP-3082-2: 私たちが森で遊ぶとき、彼女は空間を作るのが好きだったわ。ピラミッド。ジャングル。砂のお城。私が瞬きをするか目を離すと、突然、それらは、うん、そこに現れたわ。彼女は一度自分自身を人魚にしたのよ。私たちのゲームの終わりに、私はいつも、物事はそうであると思われた方法に戻るべきだと彼女に言ったわ。そして、魔法のようなものはすべて消えたの。私のこと信じてる?
AEXD-1348: [イエス]
SCP-3082-2: そうね。[眉をひそめる]あなたはおそらくいつも怪しいものを見ているのでしょう。
[沈黙する]
AEXD-1348: [続けて]
SCP-3082-2: そうね。ごめんなさい。私は少し気が散ってたわ。何を話していたっけ…?そうだわ…私の両親と本当に大きな争いをした後、私と私の妹は一緒に逃げた。いつも遊んでいた私たちの家の後ろにある森に行ったの。私たちはただ歩いてた。30分後…私たちは怖くなったわ。進み続けることが怖くなりそして戻ることがこわくなった。私は1秒間目を離したの…
[対象は震えた息を吐き、側に回り、もはやドローンに顔を向けてない]
SCP-3082-2: 私は目を離した。振り返ってみると、彼女はそこにいなかったそして私は木の洞窟の玄関に立っていたの。その時、橋やプラットフォームはなかったわ。そのツリーハウスの中に私がいるだけだった…とても大きい木の中で私はどこでそれを始めたのか分からない。私で。すべて自分で。
[対象は目を閉じる]
SCP-3082-2: 私は泣いたことを話しても恥ずかしいとは思わないわ。たくさん。そして、私は喉が渇いて寂しくなった…私は、ジャッキーが水でいっぱいのピッチャー植物についての話をベッドタイムに聞いたと思い込んだわ。翌朝、私は吊り橋とプラットホームを見つけてキャビンから…果樹園を結んでいたの。そこには現在の村があった。ピッチャー植物はそこにあった。そして近くに果物があった。たくさんの果物が。
SCP-3082-2: しばらくして、レイチェルが現れた。そしてアーメド。ジャッキーについて少し話したわ。後でもっと子供たちが来てくれることを知った、そして…私たちは彼らのための場所を建設し始めたの。あなたはすでに残りの部分全部を知っているはずたわ。
[その頭の上の枝を見ると、被験者は背伸びをし、葉を引っ張る]
SCP-3082-2: 木が出来そうだと思うとき私は木にお願いするの。そういうわけで私はこのドローンを空中から手に入れたわ、私がそれを求めたから。 [ため息] 私はまだ12歳に見える。私の妹…彼女は実際にはもう7歳には見えないの。 さもなければ同じように行動するわ。程遠いけどね。彼女はそれがあまりにも好きで、ここで…よく、ウィスレーはそれをネバーランドと呼ぶわ。ジャッキーが覚えている部分に私が近づくとジャッキーがうまく聞いてくれるかもしれないと思うけど、しかし今のところ…もう帰る時間だと私が言っても彼女は聞いていないわ。
AEXD-1348: [説明して]
[悲しそうに頭を振り、対象はカメラの視界に入り、ドローンのバッテリーの方に向かう。会話を続けたくないように見える]
SCP-3082-2: 木って人間がする様に実際にはものを考えることが出来ないのよ。
<ログ終了>
終了報告書: SCP-3082-2は、この交流以来、財団にはまだ連絡していません。