SCP-310-KO
評価: -5+x

アイテム番号: SCP-310-KO

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-310-KOは出没および消失する時刻が明確ですが、出現地点が不確実であるため、オブジェクトが頻繁に出没すると思われる場所を中心にセキュリティを強化します。 現在、オブジェクトが現れる場所はさらに増加する傾向にあり、これを防ぎ収容する方法が見つかった場合、直ちに上層部に連絡する必要があります。対象は民間人に直接被害を与えませんが、特定の状況で敵対的に急変するため、人員はそれを防ぎ発生する要因を除去するため、対象周辺に屋台店を別に設けたりするなど対象と民間人との接触を最小化する必要があります。

説明: SCP-310-KOは、通常は屋台の形をとります。対象が特に頻繁に現れる場所は大韓民国内の屋台店が立ち並び、大半は民間人の往来が多いところになります。 対象が現れる時刻は午後4時、消える時刻は夜9時~11時であり、兆候もなく一ヶ所に突如現れ、そして消失する性質があります。しかし、消失の際は、最後の顧客を迎えてからになります。民間人が対象の出現や消え去る姿を目撃したことは多数ありましたが、違和感を思えないことからオブジェクトが精神操作を加えているものと推定されます。財団がどうしてオブジェクトを発見できたのかについては意見が別れていますが、オブジェクトが出現した最初期は準備中のためすぐに商売を始めず、直接活動を始める時刻は普通6時からでした。オブジェクトは他の屋台店との区別が困難ですが、オブジェクトの内部の片隅に白い[編集済]の花を連想させる模型または絵が描かれていて、それを中心に区分が可能です。

SCP-310-KOが屋台で売っている料理の種類は天ぷら、ホットクなど多様です。対象の食べ物は従来の食べ物と栄養学的に異なる点はなく、摂取に危険な点はありませんでした。ただ精密分析によると食べ物の材料が現世界で生産される食材と全く一致しないことが確認されています。これについての質問を受けた店主(以下、SCP-310-KO-1)は、ほとんど答えを避ける、誤魔化す、怒り出したりするなどしますが、一部の返答によると、これらの材料はすべて[編集済]から持ってきたものだといいます。料理の価格は当時の相場に合わせて売ってるものと思われます。

SCP-310-KO-1は外見は通常の人間と変わりませんが、エージェントによって特定された個人情報によると、彼らはすでに死亡した人物だとされています。彼らは自分たちの過去について話すのを控え、ただ食べ物を売ることに専念しようとますが、撤去を要求したときや自分の過去に関連する人々に会った時という状況においては相当混乱したり敵対的に急変し、SCP-310-KO-1は相手に激昂したり、料理器具や材料で相手を攻撃して追い出そうとします。また、自分たちの正体を問い詰める時も敵対的になります。

補遺1:録音記録310-KO

録音記録1 (釜山市██区██洞)

SCP-310-KO-1(ホットク屋): いらっしゃいませ。

████研究員: ホットク5つください。

SCP-310-KO-1(ホットク屋): はい、少々お待ちください。

████研究員: あの、失礼ですがおじさんはどこにお住まいですか?

SCP-310-KO-1(ホットク屋): はい? そりゃここの周辺に住んでるのにどうしてですか。

████研究員: あ、それが大学のレポートなんですが、街中で商売をする人に対する調査が必要なんです。参加していただけますか。

SCP-310-KO-1(ホットク屋): はい、まあ結構ですよ。質問することは何ですか。

(その後、研究員が対象に簡単な身元情報と収入と職業環境などについて調査を行った。ここで、オブジェクトは自分の家の事情となぜこのようなことをしたのかに対する回答を拒否したが、後に身元情報を通じて身元照会をした結果、オブジェクトと同じ人物はすでに死亡していることが判明した)

████研究員: ご参加ありがとうございます。 レポートには名前を消しておきますね。

SCP-310-KO-1(ホットク屋): はい、ありがとうございます。はい、ホットク5つです。またお越しください

録音記録2 (大邱市██区██洞)

SCP-310-KO-1(天ぷら屋): いらっしゃいませ。

エージェント█████: てんぷら4000ウォン分ください。

SCP-310-KO-1(天ぷら屋): はい、すぐに出来ますよ。

エージェント█████: はい。いくつか聞きたいことがあるんですが――(外で何か壊れる音により中止)

不明の人物1: ██野郎! ここで商売するなら俺達に場所代払えって言ったの聞いてねえのか? (椅子を足で蹴る音)

不明の人物2: 何するんですか!?他のお客さんもいらっしゃるのに――(人が蹴られる音)痛っ!

不明の人物1: うるせぇ! 今日中に店畳みやがれ! 分かったか!?  (喧騒が起こる)おい、お前ら何見てんだ? 失せろ!

エージェント█████: うーん…(こっそりメールで周辺エージェントに状況を報告しようとする)

SCP-310-KO-1(天ぷら屋):  (少しの間外を見る) あの、ちょっとすみません。(オブジェクトは沸騰した揚げ油の入った鍋を持って外に出る)

エージェント█████: え? おじさんどこ行くの? (悲鳴が聞こえる) あれ?

不明の人物3: うわあああッ! 俺の目が!

不明の人物1: ██! テメエなにすんだよ!

SCP-310-KO-1(天ぷら屋): この█████野郎が!  私を殺して、まだそんな風に他人から奪い取っているのか!?

不明の人物1: おい!  一体どういう…(しばらく沈黙)ま、待って。崔社長がどうしてここに――あああああぁ!(油が顔に当たる)

SCP-310-KO-1(天ぷら屋): ██! 今日がお前らの死ぬ日だ██████ども!(油を男らに更に注ごうとする)

エージェント█████: (小型無線機で緊急呼び出しをした)非常事態! 非常事態! オブジェクトが暴走した!

(その後、財団のエージェントらが投入され、オブジェクトと男らを鎮圧した。すべての目撃者にはBクラス記憶処理を実施、屋台を攻撃していた男らは██派の暴力団員であったことが明らかになり、全員が連行されてDクラス職員として雇用された。 鎮圧後、オブジェクトはいつの間にか消失した)

補遺2:事件記録 310-KO-4

2012年11月23日、ソウル江東区でオブジェクトと接触中、エージェントが号泣する事態が起きた。██・ヨウォンはオブジェクトにあなたは僕の父親ではないかと聞き、オブジェクトはヨウォンの問いにそっけないように違うと答えた。エージェントは引き続き当惑した様子を見せながらすぐ泣き叫び、オブジェクトもエージェントの態度に刺激され激怒。そばにいたエージェントZhsanと周辺エージェントが二人を落ち着かせ、5分後に行われたオブジェクトとのインタビューを実施したところ、オブジェクトはそのエージェントの父親であると答え、 エージェントの実家に対しての調査でも父親は約2日前に死亡したが、別の地で働く末っ子が大きなショックを受けることを恐れて言えなかったとのことだった。当該エージェントは3時間懲戒を受け、2週間の休暇を取って故郷に帰っていろと指示された。その後、当該個体はその場所に再び現れておらず、他の場所でも発見されていない。

オブジェクトを監視する人員を選ぶ時、本人の親が亡くなっているか確認することと、それとは別に彼らの親の身元照会を秘密裏にすることを要請します。万が一の状況に備えるためです。 - エージェントZhsan

要請を承認する。ただしこれは老婆心で言う言葉だが、エージェントの親であるオブジェクトのところで集中的に食べ物を買っていくのであれば、それはやめて欲しい。私たちはオブジェクトを収容するだけだ。彼らを手伝ったりはしない。- エージェントFresco 任務別エージェント配置担当

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