SCP-3101-JP
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生前のSCP-3101-JP(左)とSCP-3101-JP-1(右)

アイテム番号: SCP-3101-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3101-JP、SCP-3101-JP-1はメトカーフ非実体反射力場発生装置を用いて収容されます。

説明: SCP-3101-JPは2016年に交通事故で死亡した「見川楓」という35歳の日本人女性です。SCP-3101-JPはクラスB霊的実体であり、霊素エネルギーの発生源は手に持っているスマートフォンであると判明しています。SCP-3101-JPは生前と同一の自我を有していますが、その意識は一部例外を除いて常にスマートフォンの操作へ向けられます。このため、SCP-3101-JPは自身の死を認識していないと考えられています。当該スマートフォンの画面は常に白く発光していますが、どのような操作が行われているかは不明です。SCP-3101-JPに対して物理的アクションを行使することは非常に難しく、コミュニケーションを取ることは霊素を固着化した状態であっても不可能です。SCP-3101-JPの霊素エネルギーがスマートフォンから発生している理由は不明ですが、SCP-3101-JPが死の直前にスマホを操作しながら自転車の運転を行っていたことから、スマートフォンにSCP-3101-JPの意思が強く残留したためであると推測されています。

SCP-3101-JP-1は3歳の日本人女性の姿をしたクラスB霊的実体です。SCP-3101-JP-1は見川楓と共に事故死した「見川春未」という人物であり、SCP-3101-JPとは異なり自身の状態をほぼ正確に認知しています。SCP-3101-JP-1はSCP-3101-JPに対して定期的に何らかのコミュニケーションを試みますが、成功した事例は存在しません。 補遺を参照してください。

補遺: 2020年5月10日、SCP-3101-JPがSCP-3101-JP-1からの呼びかけに突如として反応を示しました。SCP-3101-JP-JPはスマートフォンの電源をオフに変更し、周囲の状況に怯えるような素振りを見せました。SCP-3101-JPはSCP-3101-JP-1と20分間何らかの会話を行った後、SCP-3101-JP-1の胸部に顔を強く押し当て、その後頭部を抱きしめました。この時SCP-3101-JPの霊素エネルギーに顕著な変動が見られましたが、およそ40分後には安定的な数値に戻りました。SCP-3101-JPによる一連の行動中、SCP-3101-JP-1はほぼ何の反応も示しませんでしたが、行動終了後、SCP-3101-JP-1は睡眠に似た行動に入りました。なお、SCP-3101-JP-1の睡眠行為が観測されたのは初の事例です。

補遺2: 前述の行動後1週間にわたってSCP-3101-JPとSCP-3101-JP-1は精密に観測されましたが、1時間に1度会話を行う他には特徴的な行動は確認されていません。また、SCP-3101-JPは一切のスマートフォン操作を行っていません。なお、SCP-3101-JP-JPとSCP-3101-JP-1の霊素はごく僅かながら減少傾向にあることが明らかとなっています。

補遺3: 2020年5月21日、SCP-3101-JPが再びスマートフォンを操作しました。SCP-3101-JPの行動が2020年5月10日以前に戻ったと考えられましたが、当該実体はすぐにスマートフォンの操作を停止し、SCP-3101-JP-1に手渡しました。SCP-3101-JP-1はスマートフォンをしばらく観察した後、SCP-3101-JPと同様の操作を行い始めました。この時SCP-3101-JP-1の霊素は安定的な状態へ移行しており、スマートフォンは霊素を一定状態にコントロールする性質があること、別の霊的実体に対しても影響することが判明しました。これ以降SCP-3101-JP-1の意識はスマートフォンへ集中し続けています。また、現在スマートフォンをオブジェクトとして新たに分類するか議論が行われています。

補遺4: 2022年1月20日、SCP-3101-JPの霊素量が危険なレベルまで減少しました。これまでSCP-3101-JPはSCP-3101-JP-1に対して度々会話を試みましたが、全て失敗しています。2022年1月以降、SCP-3101-JPは一切の呼びかけを止め、稀にSCP-3101-JP-1の視界を遮るような行為を行っています。

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