アイテム番号: SCP-3112-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3112-JPはサイト-8104の小型物体収容チャンバーに収容されています。SCP-3112-JPを新たに使用することは禁止されています。未知のSCP-3112-JP実例を発見した場合は可能な範囲で破壊、そうでなければ収容し、暴露した対象を全て特定した上で保護してください。対象は適切な記憶処理によってSCP-3112-JP実例に関する記憶を消した上で解放されます。
説明: SCP-3112-JPは████████社製の照明用リモコンです。機能面以外でSCP-3112-JPと異常性のない同じ型のリモコンを区別することは出来ません。
SCP-3112-JPのボタンを押した時にセンサーの延長線上にある自ら発光する機能のある円形と認識される光源はSCP-3112-JP実例となります。この際、間に遮蔽物があっても構いません。SCP-3112-JP実例の光度は元々の発光機能に準じ、発光パターンはボタンが押された回数に応じて下表のように分類できます。
押した回数 | 名称 | 特徴 |
---|---|---|
奇数回 | SCP-3112-JP実例-A | 一部分がオレンジ色の小さい円になっていて白色に発光する |
偶数回 | SCP-3112-JP実例-B | オレンジ色の部分が無くなり、白色に発光する |
SCP-3112-JP実例を直接視認した知能を有する生命体は曝露し、SCP-3112-JP実例は目玉焼きであると認識するようになります。SCP-3112-JP実例-Aは片面焼きの目玉焼き、SCP-3112-JP実例-Bは両面焼きの目玉焼きであると暴露した対象は認識し、自分の好きな目玉焼きの方により強い食欲を感じます。
対象はSCP-3112-JP実例の構成物質が変化していないにも関わらず、一般的な目玉焼きと同じようにSCP-3112-JP実例を摂食し、消化し、栄養として摂取することが出来るようになります。SCP-3112-JP実例が硬い・消化不可能な物資であったとしても不明なプロセスにより、対象の咀嚼筋・歯・消化器官が一時的に異常に発達し、摂食行動を可能にします。
これらの影響はSCP-3112-JP実例が破壊されるか、消灯するまで永久的に続くと予想されており、財団エージェント・機動部隊員などが極地的な任務にあたる際の食糧としての利用が検討されています。SCP-3112-JP実例を食糧として利用できる可能性を探った一連の実験3112の記録(一部抜粋)を下に添付します。
事案3112: 2024年2月19日、財団所有の観測機器████によって一般的な技術では観測不可能な領域の宇宙に存在する恒星、SS-873946がSCP-3112-JP実例-Aになっていることが別の任務に当たっていた財団職員によって観測されました。調査の結果、SS-873946は実験3112-201の実施時にSCP-3112-JPのセンサーの延長線上にあったことが判明しました。これにより、SCP-3112-JPのセンサーの延長線上にある条件を満たす光源は全て、SCP-3112-JP実例になる可能性が示唆され、実験3112によってSCP-3112-JP実例になる可能性のあった恒星のリストアップおよび確認が始まりました。その結果財団が観測可能な範囲でSCP-3112-JP実例-Aとなった恒星が124個、SCP-3112-JP実例-Bとなった恒星が22個存在することが分かりました。その内、人類が肉眼で観測できるのは29個、一般的な観測技術を用いて観測できるのは57個でした。確認できたSCP-3112-JP実例の中で1番近いシリウスAからの光が最初に地球へと届くのはUTC22032年2月15日午前2時36分頃と予想されます。それまでにSCP-3112-JP実例への対処方法を確立する必要があり、もし確立できなければこれらのSCP-3112-JP実例の破壊へと踏み切るのかどうか決断しなければなりません。