SCP-3114
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アイテム番号: SCP-3114

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3114は、周囲を鉄筋で囲った状態の3m × 7mの大きさのエンクロージャーに保管し、耐衝撃性のガラス窓で観察します。保守、補強、または検査のためにエンクロージャーに入る必要がある場合には、SCP-3114を格納するためにより小型の1m × 2mのセルが取り付けられます。

SCP-3114をある区画から別の区画へと移動させる必要がある場合、人間の被験者の画像を予定される区域の壁面に投影してください。SCP-3114が画像を攻撃したタイミングで、ドアは閉じられます。承認された実験の手順以外で、SCP-3114のエンクロージャーに職員が進入することは禁止されます。

説明: SCP-3114は、生命を持った人間の骨格です。高さはおよそ1.6m、重さは30kgあります。関節や結合組織はありませんが、個々の骨は人体と同じ位置にあります。個々の骨はその位置から引き抜くことが可能ですが、骨に作用する外部からの力が無くなるとすぐさま正しい位置に戻ります。SCP-3114は人間の骨と同じようなミネラルで構成されていますが、密度と強度が非常に高く、破壊には3倍以上の力が必要となります。骨が折れた場合、大きなものでも数週間で治ります。

SCP-3114の移動能力に関しては、現在は説明することが不可能です。接合部の可動域は健康な成人女性と同様でした。同程度の大きさの人間よりも遥かに力が強く、片腕で少なくとも250kgのものを持ち上げることができ、握力の測定値は270kgです。最大観測速度は60km/hです。

SCP-3114は視覚的な刺激に反応することが可能であり、人間のものと同様の見かけの視野を有します。しかし、音やにおいには反応しません。触れると反応はしますが、感度を調べるのは困難です。

SCP-3114は、交流を試みることはありません 実験ログのエントリ16を参照してください。非常に攻撃的であり、人間やその他の生物学的な人間型オブジェクト(以下目標と表記)を視認すると即座に攻撃を加えようとします。

潜在的な目標を発見すると、SCP-3114は通過することのできない障害物を回避しながら、可能な限り最も迅速で最も直接的な経路を進みます。目標の下までたどり着くと、手で掴みかかり、喉の周りを締め付け始めます。

目標の動きが止まると、SCP-3114は数時間かけて目標の身体の開口部を裂き、骨を引き抜き始めます。目標の骨格が完全に引き抜かれると、残った肉を自分自身の上に纏わせようとします。その結果、身体は細かく引き裂かれます。一度でも身体が一つの大きな塊ではなくなった場合、SCP-3114の興味は失われます。

目標が存在しない場合、SCP-3114は非常に大人しくなります。エンクロージャーを探索することはありますが、脱出は試みません。ブロック、タイヤ、ダンボール、棒などの収容を強化するものを用意し、定期的に交換してください。夜間に消灯すると、SCP-3114は横たわり、静止します。睡眠に似ていますが、視覚的な刺激に反応する能力は存在しています。

実験ログ抜粋:

エントリ3: D-1724、120kgの成人男性
日付: ████/██/██
D-1724は、SCP-3114の接近を確認すると逃走を試みた。捕まった際には抵抗しようとしたが、SCP-3114に目に見える被害を与えることはできなかった。しかし、このことがSCP-3114を大きく動揺させ、この被験者の被害は他に観察された事例よりも大きくなった。SCP-3114は、被験者の身体が無傷でないことが判明した時点で、途中で骨を引き抜くことを断念した。残骸は隅に配置された。SCP-3114は、彼を埋葬するように何本かの棒とダンボール箱を目標の上に置いた。

エントリ5: 備品のマネキン、Dクラス職員の服装
日付: ████/██/██
SCP-3114は、予想されていたように目標に向かって走り出した。しかし、数フィート離れた地点で停止した。数分間じっと見つめるようにしてから、被験者の顔の前で手を振った。顔の特徴がないので混乱をしているようであった。頭頂部に触れ、数回叩いてから、最終的にエンクロージャーのところまで運び、隅に置いた。その隣に立ち、何度かポーズを真似た。マネキンの服を脱がし、着てみようとした。しかしベルトを留めることができず、ズボンが落ちないようにすることができなかった。何度か試みた後、SCP-3114は挫折したように見えた。服を脱ぎ、それとマネキンを隅に投げ捨てた。

エントリ6: 雌のゴリラ
日付: ████/██/██
SCP-3114は被験者に接近したが、被験者が立ち上がるまで攻撃的にはならなかった。その後SCP-3114は典型的な挙動を行い始めた。しかし、ゴリラはそれが完了する前にSCP-3114の左尺骨を折ることに成功した。

SCP-3114は、目標の身体に自分自身を適合させることができず、身体がもはや無傷ではなくなった後に諦めた。前回と同様、隅に「埋葬」した。

エントリ9: 雄のボーダーコリー
日付: ████/██/██
SCP-3114は慎重に被験者に接近した。指で触れようとしたところ、犬が舐めたのに驚いたようだった。2時間ほど犬と触れあい、目に見えて興奮していた。それは遊びの行為を行っているように見えた。犬を傷つけることなく格闘し、棒を投げた。

ある時点で、犬はSCP-3114の左下脚を噛もうとしたが、その際にSCP-3114が鋭く犬を攻撃し、被験者を恐怖に陥れた。しかしどちらも深刻な被害を受けていなかったようで、2名ともすぐに遊びに戻った。

被験者は問題なくエンクロージャーから退去させられた。SCP-3114は、被験者が退去した後数時間ほど出口に立ち、壁を繰り返し打ち付けた。しかし、エンクロージャーを破損させるほどの力は入らなかった。

エントリ13: 人間の死体、女性、55kg、死後2日経過
日付: ████/██/██
SCP-3114は、数分間喉を締め付けるなど、生きている人間と同じような反応を示した。それ以外は、同程度の大きさの生きた被験者による試験と同一である。

エントリ14: 人間の骨格、教育のために関節が繋がれているもの。
日付: ████/██/██
SCP-3114は急速に被験者に接近したが、攻撃はしなかった。その代わり、数分間被験者を診察した後、実験を開始した。何の反応も起きなかったところ、被験者の頭頂部を手で撫でた。それから被験者を注意深く台から取り外し、エンクロージャーの中に持ち帰った。SCP-3114は被験者を数時間ほど揺り動かした。その後、被験者を睡眠時と同じ姿勢にした。

エントリ16: 人間の死体、男性、145kg、死後1時間経過
日付: ████/██/██
被験者にはログエントリ13と同様に反応した。ただし、SCP-3114は身体を傷つけることなく内部に入り込むことに成功した。被験者を装着したまま、1時間ほどエンクロージャーの中を歩き回った。

エンクロージャーの清掃のために画像が投影されたとき、SCP-3114は画像を攻撃しようとはしなかった。その代わりにそちらに近付き、相互の交流を試み始めた。

D-4843(成人男性)をエンクロージャーの中に入れた。SCP-3114が接近しようとしたとき、彼は逃げようとした。SCP-3114は彼を掴んだが、その様子は穏やかであった。そして彼の手を取って顔に置いたり、彼の動きを真似しようとしたり、彼を抱きしめたりすることで交流をしようとした。彼は全ての相互の交流に否定的に反応した。3時間後、D-4843をエンクロージャーから退去させた。

SCP-3114はドアの前で数分間待機した。それから、被験者の身体を自分から引き裂いた。遺体は隅に蹴り飛ばし、エントリ14の被験者の隣に横倒しになって3日間動かず、その後通常の行動に戻った。

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