施設-19-2。
特別収容プロトコル: サイト-19は無期限に放棄されました。SCP-3119-JPを無力化する、もしくはSCP-3119-JPの影響を回避するための手段が確立されるまで、サイト-19へのあらゆる人物の立ち入りは制限されます。
一部の収容オブジェクトは緊急時移送プロトコルによって成功裡に安全なサイトへの移送が完了しました。移送先サイトの一覧および残留オブジェクトに関する情報はクリアランスレベル4以上の職員に公開されています。また、SCP-3119-JPによる死傷者の情報はクリアランスレベル3以上の職員に公開されています。低クリアランスレベル職員はこれらの職員からの明示的な許可を得ることで上記の情報を閲覧することができます。
民間への隠蔽工作は、従来のサイト隠匿プロトコルに加えて、カバーストーリー「天然ガス湧出による火事多発地域」が適用されています。
説明: SCP-3119-JPはサイト-19に出現した異常な火事です。SCP-3119-JPの本質は認識災害であり、実際には燃焼現象を伴いませんが、SCP-3119-JPの対象となっているあらゆる観察者によって「建造物を取り巻く火」として認識されます。結果として、SCP-3119-JPとの接触は多くの場合、被験者に対して被服による防護に関係なく以下のような影響をもたらします。
- 視覚による強い光の受容
- 皮膚刺激 (温覚や痛覚) による灼熱感
- I度からIII度の全般的な熱傷の症状と同様の身体反応
- 不明な機序による身体表面の実際の高温化・発火
- 上記の影響によるショック死・焼死
複数の試行的な接触の結果、SCP-3119-JPの対象となる人物は社会的に高く評価される地位・階級・功績を有する傾向にあることが判明しました。また、遠隔操作機や無人探査機による接触は機器の操縦者や開発者の属性を反映することが確認されました。機器への影響が使用者のそれと概ね一致することから、SCP-3119-JPはカメラによる撮影が可能であるほか一部の検出器による測定が可能です。
SCP-3119-JPは20██/██/██午後11時ごろに、サイト-19の施設-2から発生しました。初期の消火活動が失敗したことで、緊急移送プロトコルが発令され人員・収容オブジェクト・その他資産の避難が迅速に行われました。継続的な消火の試みは徒労に終わり、火災はサイト-19内のほぼすべての施設に延焼したのち、施設群と外縁の間の保全緩衝ゾーンに可燃物がなかったことで拡大を停止しました。火元は施設19-2の地下であると推定されているものの、現在まで特定には至っていません。
補遺: 以下は探索試行記録からの抜粋の目録です。
試行1
被験者: 機動部隊イプシロン-9 ("火喰らい")
結果: 施設-19-2に接近した時点で各メンバーが全身の激しい痛みを訴え、続行不能と判断された。大部分の隊員に軽度~重度の熱傷の症状が確認された。
備考: 異常性判明後の事後調査により、部隊はクリアランスレベル2から4の職員で構成されていたことが確認された。最も激しく受傷したのはクリアランスレベル4の█████部隊長であった。█████部隊長は適切な治療を受け、現在は復職している。
試行2
被験者: 機動部隊イプシロン-9 ("火喰らい") / 機動部隊ベータ-7 ("マズ帽子店")
結果: 施設-19-2に接近した時点で各メンバーが全身の激しい痛みを訴え、続行不能と判断された。
備考: 異常性判明後の事後調査により、部隊はクリアランスレベル2から4の職員で構成されていたことが確認された。
試行5
被験者: 機動部隊エータ-10 ("シー・ノー・イーヴル")
結果: 施設-19-2内部への進入に成功したものの、微弱な灼熱感を報告した。サブレベルへの進入後、勢力の強い火災により続行不能と判断された。
備考: 異常性判明後の事後調査により、部隊はクリアランスレベル3から4の職員で構成されていた。
試行6
被験者: 認識災害対抗スペシャリスト0 ("無を歩くもの")SCP-3333
結果: 施設-19-2内部への進入に安全に成功したが、サブレベルへの進入後、勢力の強い火災により続行不能と判断された。
備考: 異常性判明後の事後調査により、0はクリアランスレベル4のエージェントであったことが確認された。
試行11
被験者: 複数のDクラス職員 (D-3009, D-3712, D-3980)
結果: 施設-19-2に接近した時点で各メンバーが全身の激しい痛みを訴え、続行不能と判断された。D-3980には軽度熱傷の症状が確認された。
備考: 3名ともクリアランスレベル0の職員であった。D-3980は適切な治療を受け、現在は復職している。
試行19
被験者: 民間の技術者によって設計された無人探査機
結果: 探査機はSCP-3119-JPの影響下で約30分にわたって機能を維持することができた。施設-19-2全体を探査するまで、探査機は複数回投入された。
備考: 設計者は財団とは完全に無関係な民間企業に勤務している中流階級に属する人物であり、使用された探査機は別の用途で製作されたものを無加工で流用したものであった。
試行19において、最下階であるサブレベル3の探査時、さらに地下へと延伸する未知の階段が発見されました。内部への進入の試みは即座の探査機の機能停止という結果に終わりました。
さらなる調査のためDクラス適格人物を非雇用・非統制下でサイト-19敷地へ誘導する計画は、保安上のリスクおよび倫理的懸念のため保留されています。
サイト-19の復帰のため、研究は続行されます。



