SCP-3127-JP
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アイテム番号: SCP-3127-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-3127-JPは標準的な死体保管手順に従いサイト-81██の冷凍保管庫に収容します。サイト-81██の低温収容チャンバーに収容します。

SCP-3127-JP-αの確保を目的として財団製Webクローラーを常時作動させます。WebクローラーがSCP-3127-JP-βを検知した場合、付記される位置情報を基にSCP-3127-JP-αを即時確保します。SCP-3127-JP-αの即時確保または24時間の確保維持が困難と判断される場合、関連する全物品の押収および関連する全人物への記憶処理薬の散布を含む一時的隠蔽措置が許可されます。

説明: SCP-3127-JPは20██/██/██に自殺した真桑友梨佳氏の死体です。後述の異常性に起因して過剰な身体部位が付加されています。

SCP-3127-JP-αは「真桑友梨佳(またはマクワユリカなど)」である1形而上的または形而下的存在(SCP-3127-JP-α'群に指定)が死亡2した瞬間にその近辺に発生する死体です。SCP-3127-JP-αはSCP-3127-JP-α'とほぼ同一の生物形態学的特徴を有します3が、SCP-3127-JP-α'の繁殖または死因に関連する身体部位のみが異常に変容しています。SCP-3127-JP-αは発生から24時間後に消失することが確認されています。

SCP-3127-JP-βは、SCP-3127-JP-αと同時刻に発生する、生前のSCP-3127-JPが利用していたSNSアカウントによる投稿です。内容は「冒涜的、より理想的な(単語)」という文章、およびSCP-3127-JP-αの変容部位を接写した画像の添付から構成されます。(単語)には変容部位を呼称する身体部位の名称または抽象的概念が置かれます。SCP-3127-JP-βは発生から24時間後にユーザ申請により削除されますが、削除を妨害する試みおよび投稿アカウントの身元を特定する試みは成功していません。

SCP-3127-JP-αとSCP-3127-JP-βの消失に伴い、変容部位がSCP-3127-JPに付加されます。この付加はSCP-3127-JPの身体構造に対して無秩序に発生し、現在のところ法則性を発見できていません。

発見: SCP-3127-JPは、2体の真桑友梨佳氏の死体を発見した旨の通報が同居者である真桑恵子氏により行われたことで確保に至りました。真桑友梨佳氏は自死の半年前までファッションモデルを生業に東京で活動していましたが、職務遂行能力の欠如を理由に所属事務所を解雇され、出生地である京都へ転居していたことが身元調査により判明しています。転居後すぐに真桑友梨佳氏はフリーランスのファッションモデルとして活動を再開しており、SCP-3127-JP-βの投稿アカウントはこの時期に作成されたと確定しています。顧客とのコネクション獲得を目的とした当該アカウントは効果的に機能せず、真桑友梨佳氏が理想的な自己と乖離した現実への苦悩を吐露していたことが真桑恵子氏の証言から判明しており、自死の動機もこれに関連するものと推測されます。

両死体は脳虚血を原因として同時刻に死亡したものと鑑定されましたが、うち1体(SCP-3127-JP-α-1に指定)には縊首の痕跡が存在しないにもかかわらず頸部が20cmほど伸長しており、もう1体の宙吊りであった死体(SCP-3127-JPおよびSCP-3127-JP-α'-1に指定)の足元に静置されていたことを真桑恵子氏は証言しています。SCP-3127-JP-α-1をアノマリーの本体として初期収容が行われましたが、収容後15時間経過時点で消失しました。これに伴いSCP-3127-JPの環椎より下顎部を貫通するようにSCP-3127-JP-α-1の頭頸部が発生したため、目撃者への記憶処理および代替死体へのすり替えを行ったうえでSCP-3127-JPは再収容されました。

補遺3127-JP-1: SCP-3127-JP-β-1の復元



愛であるユリカ
@ideal_yurika

冒涜的、より理想的な
JP_3127_neck.png

🔁N/A 💙N/A
📌京都府、京都市


補遺3127-JP-2: SCP-3127-JPイベント抜粋

以下はSCP-3127-JPの異常性が発現したイベントのうち、重要なものの抜粋です。投稿された写真を含む完全な一覧はSCP-3127-JP-α発生事案一覧から参照してください。明瞭性のため、SCP-3127-α-1はα-1と略されます。(SCP-3127-β、SCP-3127-α'でも同様)

α'-1: 真桑友梨佳氏の縊死自殺死体(SCP-3127-JP)

α-1: α'-1に比べて20cmほど伸長した頸部を有する。これは頸椎の数が19個4に増大し、頸部を構成する各組織が引き伸ばされるよう変形していたことに起因する。消失後、SCP-3127-JPの下顎部を貫通する形で環椎よりα-1の頭頸部が発生した。

β-1: 冒涜的、より理想的な

分析: SCP-3127-JP-αの最初の発生イベント。このイベントのみ、SCP-3127-JP自体がSCP-3127-JP-α'を兼ねている。

α'-2: 真桑友梨佳氏の練炭自殺死体

α-2: 海棲哺乳類特異的なアミノ酸配列を示すミオグロビン5を心筋および肺組織に多量に含む。消失後、SCP-3127-JPの前胸部から分岐する形でα-2の胸椎(T1~T12)部分に相当する胴部および露出した肺が発生した。

β-2: 冒涜的、より理想的な

分析: SCP-3127-JPとα'-2それぞれの生前の姓名が"同一"であったことにより異常性が見直される。本イベントを皮切りに、全世界で「真桑友梨佳」の自殺件数が急増する現象を確認した。因果関係は不明。"同一"の定義解明を目的としてDクラスを被験体とした実験を申請済み。

追記: 申請の受理を確認。

α'-5: クラスF記憶処理薬および催眠療法により自己認識を「真桑友梨佳」に改変したD-█████(女性)の薬殺死体

α-5: 蹄行動物に類する形態的特徴を部分的に示す2本の脚を有す。右脚は1本、左脚は3本の指を持ち、中手骨(中節骨)は指と同じ本数となるように癒合し、手根骨(基節骨)は伸長した1本の骨に置換されている。消失後、SCP-3127-JPの下部肋骨から伸展する形でα-5の脚部が発生した。

β-5: 冒涜的、より理想的な

分析: 実験によりSCP-3127-JP-αの発生が再現できた最初の事案。社会的ステータスや一時的な思い込みではなく、一貫した「真桑友梨佳」のアイデンティティを有する人物の死亡がSCP-3127-JPの異常性発現要因と推測される。根拠として、以下に示す改変を含んだ過去16回の実験ではいずれもSCP-3127-JP-αが再現できなかった。

  • 日常動作として被験体に自身が「真桑友梨佳」であることを宣言させる
  • Dクラス雇用以前の被検体に関わる文書経歴を全て「真桑友梨佳」に改変する
  • Dクラス雇用以前の被検体に関わる人物から被験体に関連する記憶を消去し「真桑友梨佳」とのエピソードとして置換する
  • ガスライティング的手法で被検体の自認を「真桑友梨佳」であると刷り込む
  • 記憶処理(クラスA~Cを使用)で誘発した一時的健忘と催眠療法により被検体の自認を「真桑友梨佳」であると刷り込む

追記: 本実験で使用した被検体はDクラス雇用前、殺人後の逃走劇で捕縛された経歴を持つ。その過去がSCP-3127-JP-αの変容部位に反映されている可能性がある。「真桑友梨佳」の定義解明を優先するが、後の研究課題としてここに記載しておく。

倫理委員会通達

実験用に「真桑友梨佳」として新生児を育てる申請は棄却されました。ヒト以外のモデル生物を使用するよう勧告します。これ以降、同様の申請はデフォルトで棄却される旨をご留意ください。

α'-17: 「マクワユリカ(MakuwaYurika)」と名付けて飼育したメスの家畜ブタの薬殺死体

α-17: 4分割された重複子宮および4つの卵巣を有すブタの死体。消失後、SCP-3127-JPの胸部から分岐した2つ目の胴(α-2に由来)の臍部から露出する形でα-17の子宮が発生した。

β-17: 冒涜的、より理想的な

分析: ヒト以外の生物でSCP-3127-JP-αが発生した最初のイベント。また、SCP-3127-JP-βに具体的な身体部位でない単語が指定された最初のイベントでもある。続くα-18/α-19から、ヒト以外の生物ではSCP-3127-JP-βに抽象的な概念が指定される傾向があるものと想定される。生前のα'-17は「マクワユリカ」という呼びかけに反応してこちらに近寄ってくることが複数回確認されていたことから、「マクワユリカ」と自身を強く関連付けていたものと推測される。

α'-18: 「ユリカマクワ(YurikaMakuwa)」と名付けて飼育したメスの家畜ブタの薬殺死体

α-18: 3×12の配列で並んだ36個の乳首を有すブタの死体。消失後、SCP-3127-JPの後背部から臀部にかけてα-18の乳首がその配列を維持したまま発生した。

β-18: 冒涜的、より理想的な

分析: 少なくとも「ユリカマクワ」は「真桑友梨佳」のようだ。一方で、以下のブタではSCP-3127-JP-αは発生していない。現在、ヒトを用いた実験は棄却される状態だが、「真桑友梨香」や「真鍬友梨佳」でSCP-3127-JP-αが発生するかを観点として再度ヒト被検体を用いた実験申請をしてみる価値があるかもしれない。

  • 「マクワユリ(MakuwaYuri)」
  • 「マクワリユカ(MakuwaRiyuka)」
  • 「クワマユリカ(KuwamaYurika)」
  • 「ママクワユリカ(MamakuwaYurika)」

α'-19: 「マクワユリカ(MakuwaYurika)」と名付けて飼育したオスの家畜ブタの薬殺死体

α-19: 2本の陰茎と約8倍に膨らんだ睾丸を有すブタの死体。消失後、SCP-3127-JPの2つ目の子宮(α-17に由来)から派生する形でα-19の生殖器が発生した。

β-19: 冒涜的、より理想的な

分析: 性別が「真桑友梨佳」の定義に含まれないことを確認。また、α-17/α-18/α-19と連続して繁殖に関連する身体部位が変容している。これはブタの種特異的な反応とも類推されるが根拠に乏しい。他の生物種で実験してみる価値はあるが、「真桑友梨佳」の定義の究明とは直接的に関係しないためしばらく捨て置かれる命題とする。

α'-38: 「Yuri♥Kamakuwa」6と宮崎研究員に名付けられたプレイヤーキャラクラーのゲームオーバー時のCGオブジェクトおよびセーブデータ

α-38: 宮崎研究員がプレイしていたゲーム内で発生したオブジェクト。また、セーブスロット上にα'-38と同一のセーブデータが複製されていた。CGオブジェクト上の変容は見受けられないが、「適応力」のステータスが上限まで上げられていたことが確認される。セーブデータ消失後、SCP-3127-JPの1本目の右小指から、頭部を除くCGオブジェクトの実体(甲冑を装着、10cm大)が発生した。

β-38: 冒涜的、より理想的な適応力(※投稿画像はゲーム画面のスクリーンショットだった)

分析: 非実体の「真桑友梨佳」からSCP-3127-JP-αが発生した最初のイベント。我々よりも低次次元の「真桑友梨佳」にも反応してSCP-3127-JP-αが発生したことは留意すべき事象である。「真桑友梨佳」としてキャラクターが呼称されるテキストおよび呼称に対してキャラクターが反応する描写、その両方が存在する創作物でSCP-3127-JPの異常性が誘発される可能性がある。これを受けてオブジェクトクラスがKeterに変更された。興味深いことに、SCP-3127-JPに発生した変容部位は甲冑と癒着しており、その構造は完全に平滑でタンパク質などの生体分子は含まれていない。

追記: ゲームグラフィック表示のバグと誤認していたことに起因して、宮崎研究員がゲームを中断するまでの2時間の間にα'-39からα'-62が発生した。いずれもSCP-3127-JP-βの文言とSCP-3127-JPに接合された身体部位は同一であり、単純な反復となるためここにまとめて記載する。α'-38からα'-62の発生に伴って、SCP-3127-JPの、少なくとも2組の両腕の全指先端に9~12cm大の身体が付属している。

α'-98: 「マクワユリカ」と名付けて飼育したオスの家畜ブタの薬殺死体、脳摘出後に代用血液循環システムに繋いで蘇生した

α-98: α-19同様に異常な生殖器を有したα-98が発生したが、α'-98の脳波の再復活に際して消失し、新奇のα-98は発生しなかった。同様に、24時間経過後、SCP-3127-JPに新奇の身体部位は発生しなかった。

β-98: 冒涜的、より理想的な 冒涜的、より理想的な(※α-98の消失と同時にβ-98は画像未添付かつ(単語)が変更済みの状態で再投稿された)

分析: SCP-3127-JPに新奇の身体部位は発生しなかったが、異常性が付与されたのは明確である。現在のSCP-3127-JPは時折穴のない口から発声したり、1本目の右腕の第8関節を屈曲させるなどの単調な動作反復が見受けられる。他にも全身で意図の感じられない散発的体動を繰り返しているが、脳波および脈拍が確認できないため死体と判定された。標準の死体保存プロトコルに則った冷凍保管庫では収容に適さないと判断され、特別収容プロトコルの見直しが行われた。

α'-164: 不明(※β-164から位置を特定できず)

α-164: β-164に添付された画像から判断するに、青色または金色に見えるフラクタル構造を持つ不定形の物体と推測される。

β-164: 冒涜的、より理想的な

分析: 発生源が完全に特定できない唯一のSCP-3127-JP-α発生イベント。β-164が削除された瞬間、SCP-3127-JPの表皮組織が置換される形で添付画像と外見的相似性を示す2mほどに伸張された皮膚に似た組織が発生した。超撥水性を示す粘液でSCP-3127-JPは浸潤している。過去イベント(α-38参照)を鑑みるに、本イベントは高次次元の「真桑友梨佳」の身体的部位が発生したものと推測される。

現在のSCP-3127-JPは、外観から確認できるだけで、1つのウマの頭と4つのヒトの頭(うち2つは脳と頭蓋骨を持たない)、14組の両腕(微小な物を除く)、9対の脚または付属肢、29個の内臓(体外に露出しているためもはや外臓と呼称するのが適切かもしれない)を有しており、痙攣するかのように不自然な体動は継続している。α-164の変容部位を獲得して以来、その物理的作用は未解明だが、SCP-3127-JPは浮遊している。収容チャンバー天井の隅に張り付き、付加された皮膚組織および全ての顔面の穴から前述の粘液を垂れ流している。「マクワユリカ」という呼びかけに反応し、全ての肢と外臓で宙を漕いで近寄ってくることも確認された。

追記: 以下には個人的な感情が多分に含まれることを先に述べておく。SCP-3127-JPの異常性が変化、最悪の場合には消失した可能性がある。過去の実施と同条件で実験を行っているがSCP-3127-JP-αの発生は確認できていない。また、これまでの発生頻度に反して、直近1ヶ月でSCP-3127-JP-βも発生していない。SCP-3127-JPが満足したから、理想的な姿に到達したから異常性が消失したのか、その理屈はわからない。その外見的特徴は決して気持ちのよいものとは私には思えないし、8つの眼窩から溢れる粘液は涙のようにさえ見える。これが真桑友梨佳が思い描いていた理想の姿だったのか?

現在、SCP-3127-JPのオブジェクトクラスおよび特別収容プロトコルが再度見直しされるとともに、SCP-3127-JPにおける「生きた真桑友梨佳」およびその死亡の定義を調査中です。

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