SCP-3143-JP
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アイテム番号: SCP-3143-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3143-JPの収容はその性質上困難であるとされています。SCP-3143-JPの早期発見を目的として、日本国内の100円ショップに偽装エージェントを潜入させます。新たなSCP-3143-JPが発見された場合、即座に回収し、近隣サイトへと移送されます。その後、SCP-3143-JPは標準物品収容ロッカー内に収容されます。

SCP-3143-JPと水を接触させることは異常性を誘発させるとして禁止されています。SCP-3143-JPが水に触れた場合、即座に焼却することによって対処します。

SCP-3143-JP-1に対する特段の対応は行いません。詳細は補遺3143-JP.2を参照してください。

説明: SCP-3143-JPはカプセルスポンジに類似した特徴を有する物体です。回収後に行われた検査の結果、ヒト(Homo sapiens)の遺伝子情報が含まれていることが確認されています。現在までに財団によって3000個以上のSCP-3143-JPが回収されています。

SCP-3143-JPは日本国内にある100円ショップの商品棚に不定期に出現します。SCP-3143-JPの出現に対し、認知抵抗値が24.7以下の人物は違和感を覚えません。SCP-3143-JPが出現する瞬間を捉える試みは機材の不調などの要因によって全て失敗に終わっています。出現時のSCP-3143-JPはパッケージに収められており、1つのパッケージに収められているSCP-3143-JPの個数は決まって20個であることが確認されています。

SCP-3143-JPは水と接触することによって膨張します1。膨張したSCP-3143-JP(SCP-3143-JP-1に指定)はヒトの乳児と同様の外見、思考・運動能力、体内器官を有しています。膨張以前のSCP-3143-JPに体内器官が存在していないことは特筆すべきです。SCP-3143-JP-1にヒトの乳児との差異は存在していません。また、この膨張現象は不可逆的なものであるとされています。

補遺3143-JP.1: 発見

SCP-3143-JPは2016/04/15に宮城県仙台市にある一軒家の浴室にて発見されました。該当の一軒家は近隣住民より異臭がするとの通報がなされており、これを受けて警察機関が調査を行ったところ、浴室にて大量のSCP-3143-JP-1の死体を発見するに至っています。この結果として財団に調査が引き継がれることとなっています。

財団は浴室に存在していたSCP-3143-JP-1の死体に関する調査の際に、一軒家の住人である山内裕子氏2にインタビューを行っています。以下は、山内裕子氏に対するインタビュー記録の一部抜粋です。

インタビュー記録3143-JP.1

対象: 山内裕子氏(山内氏と表記)

インタビュアー: 梅川研究員

<記録開始>

梅川研究員: では、浴室にあった乳児の死体について教えてください。

山内氏: えっと、何から話せばいいのかな。

梅川研究員: 言いやすいところからで構いませんよ。

山内氏: 私、元々医療系の研究機関に勤めてたんです。そこで遺伝子治療について研究したりとか、そういったことをしてました。

梅川研究員: [相槌]

山内氏: そこで、夫と出会ったんです。最初は話をするだけだったんですけど、次第に惹かれていって。そのまま付き合って、結婚したんです。

梅川研究員: 続けてください。

山内氏: 息子3も生まれて幸せの絶頂にいたんですけど、そこで夫の不貞が発覚して。色々揉めた挙句、離婚することになったんです。

梅川研究員: なるほど。

山内氏: しかも、それだけじゃなくて。離婚したことが職場で話題になっちゃって。まあ、簡単に言えば職場にいれなくなっちゃったんですよね。

梅川研究員: とりあえず、来歴は分かりました。ですが、それとこれにどんな関係が?

山内氏: でも、息子を育てていくためにはお金が必要じゃないですか。

梅川研究員: そうですね。子供が成人するまでには1000万円以上掛かるともいいますし。

山内氏: だから、どうやってお金を稼ぐべきか、迷ってたんです。そんな時、あのカプセルを手に入れました。最初は疑ってたんですが、実際に使ってみたら本当に赤ちゃんが生まれて。これは使えるぞ、って思ったんですよね。

梅川研究員: その赤ちゃんはどうしたんですか?

山内氏: その赤ちゃんですか? 臓器を摘出したうえで、研究機関に提供しましたけど。コネはあったので、検体提供して。その代わりにお金を貰うって感じでやりくりしてました。

梅川研究員: 解剖した、というわけですか。技術とか、道具とか。そういったものはどうしたんですか?

山内氏: あそこで学んだ技術のお陰で、解剖自体は難なくクリアできました。ただまあ、赤ちゃんを解剖するのは精神的にキツかったですね。

梅川研究員: その後はどうしたんですか。

山内氏: それ以降はカプセルから細胞を抽出することにしたんです。未分化細胞とか、研究するうえで欠かせないものですし。使い終わったカプセルは浴室辺りの目につかない場所に置いといて。とまあそんなこんなでお金を貰いつつ、なんとか今まで生きてきたわけです。

梅川研究員: 他の方法はなかったのですか? それこそモルモットを使うとか。

山内氏: いや、だって100円で20個ですよ。普通に用意するなら何万円って掛かるところをワンコインで済ませられるんです。使わないわけにはいかないでしょう。

梅川研究員: なるほど。それでも、なんでこんなことをするんですか。バレたら捕まるかもしれないというのに。

山内氏: わかってるでしょう。親は子供のためならなんだってできるんですよ。

<記録終了>

終了報告: 山内氏は記憶処理の後に解放された。

上記インタビュー後に行われた調査の結果、該当の一軒家内から300個以上のSCP-3143-JPが回収されました。その後の調査により、SCP-3143-JPの異常性が発覚しました。異常性発覚後の網羅的調査により、1500個以上のSCP-3143-JPが回収されています。


補遺3143-JP.2: 追加調査

回収されたSCP-3143-JPを用いて行われた検査の結果、SCP-3143-JP-1が通常のヒトと同様に成長することが明らかになりました。また、成長後のSCP-3143-JP-1に異常性は確認されませんでした。これを受けた財団は、SCP-3143-JP-1を通常のヒトと同様に扱うことを決定しました。現在、SCP-3143-JP-1は財団管轄下の孤児院にて生活しています。


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