SCP-3146-JP
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SCP-3146-JP

アイテム番号: SCP-3146-JP

オブジェクトクラス: Eparch1

特別収容プロトコル: SCP-3146-JP出現事例は適切なカバーストーリーと記憶処理によって隠蔽されます。回収されたSCP-3146-JPはこれまで発見された個体との差異が無いことを確認された後、廃棄部門によって処分されます。

説明: SCP-3146-JPは、それ自体は「対象の付近に、アラーム状態で瞬間的に出現する」以外に異常性を有さないことが確認されている目覚まし時計です。アラームを止めた後は一般的な目覚まし時計と同様の挙動を示し、耐破壊性等も有していません。全ての個体は実在する製品であり、また対象が以前所有していた、もしくは現在も所有しているものと一致しています。

補遺: SCP-3146-JP出現事例

対象: 曽根川 勝義(86歳、故人)

場所: 山形県鶴岡市 まごころ斎場

付記: 室内に設置された監視カメラによって記録。


[記録開始]


[勝義氏の遺体が敷かれた布団に寝かされ安置されている。勝義氏の息子である太輔氏が夜枷として室内に滞在している。]

[3:59] 太輔氏がトイレへ向かう。

[4:00] SCP-3146-JPが勝義氏の枕元に出現し、アラームが鳴る。死亡しているはずの勝義氏が腕を布団から出し、しばらく床を叩きながらSCP-3146-JPを探すように動き始める。

[4:02] SCP-3146-JPを探し出し、アラームを止める。布団の中に腕を引っ込める。

[4:03] 太輔氏がトイレから戻ると勝義氏の枕元に置いてあるSCP-3146-JPに気付く。不審に思い、SCP-3146-JPを持って退室、斎場の事務室へ向かう。

[4:05] SCP-3146-JPが再び勝義氏の枕元に出現し、アラームが鳴る。勝義氏は起き上がるとSCP-3146-JPのアラームを止めたあと横になり、面布を自分で被せる。

[4:09] 太輔氏が職員とともに戻ってくる。2個目のSCP-3146-JPが置かれているのを発見し、職員は何者かが侵入している可能性を考慮し通報する。この通報のあと。2個のSCP-3146-JPが回収され太輔氏と職員には記憶処理が施された。


[記録終了]


付記: その後の調査で、勝義氏の遺体には蘇生した形跡は見られなかったものの、布団には不自然な皴が残されていた。

2025年8月23日現在まで計1,482個のSCP-3146-JPが発見されていますが、そのいずれもが発見時点で非異常であり、また遺体の蘇生・消失現象とSCP-3146-JP発生が紐づいた事例は現在に至るまで報告されていません。

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