SCP-3167-JP
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アイテム番号: SCP-3167-JP

オブジェクトクラス: Uya1

特別収容プロトコル: SCP-3167-JPを発見するべく、ノウアスフィア部門によって関連情報・関連物品の捜索及び研究が実施されています。

説明: SCP-3167-JPは2016-2017年頃に現実世界へ侵入したと推測されている、非常に巨大かつ極めて侵襲的な異常転移性を持つミーム複合体です。SCP-3167-JPの影響力は現実世界のあらゆる所に遍在していたと推測されています。

2020年、財団ノウアスフィア部門は後述する一連の証拠により、2016-2017年にかけて発生したと推測される死傷者数███-████万人規模の大規模インシデント、及び当該インシデントに対する財団内部のデータベースを含む全世界的な記録の欠落を発見しました。

当該インシデントは全世界の人口密集地で同時多発的に発生していた2と推測されていますが、当該インシデントにおいて死亡したと推測される人物の記録及び記憶は公的に存在せず、同様に負傷その他の被害にあった人物も公的には記録されていません。一方で2016-2017年における各種統計資料は異常値を示しており、何らかの認識災害・情報災害による隠蔽が疑われていました。同様の統計的異常は2018年以降発生しておらず、当該インシデントは何らかの形で解決したことが推測されていますが、インシデントの詳細が不明であることから再発生の危険性が考慮され、ノウアスフィア部門と他部門の共同調査によって、当該インシデントの発生要因が非常に巨大なミーム・反ミーム複合体であるとの推測に至りました。以下にその要約を列挙します。詳細については各部門へ問い合わせてください。


根拠-01:財団統計部門による分析

要約: 全世界の人口動態統計は2016-2017年にかけて異常値を示していません、一方で食料品・消耗品などのサプライチェーンの需要等に関する統計値は、2016-2017年以降の人口動態統計に比較して1000万人オーダーでの人口減少を示しています。加えて、財団職員データベース及び人員に関する統計値も異常値は示していませんが、財団内部における人件費その他の経費は1000人オーダーでの人員減少を示しています。3

これらの事実はインシデントの犠牲者を遡及的に消去する過去改変、あるいは犠牲者の情報を隠蔽する情報災害の存在を示唆します。一方で出生数等や職員採用数に関する統計値及び諸経費の記録には異常値が存在しないことから、当該インシデントによる過去改変の可能性は低く、インシデントは情報災害的な性質を有していたと推測されています。


加えて過去の財団会計部門及び統計部門の資料では、少なくとも1976年、2012年、2015年の3回にわたって、記録上存在しない財団内部部門が廃止された痕跡が認められ、2016-2017年と同様に財団職員データベースに記録のない職員人口減少が示唆されています。

これらの痕跡から、過去複数回にわたって情報災害的な性質を有する大規模インシデントが発生していたことが示唆されています。


根拠-02:財団生物学部門による分析

要約: 2018年以降に確保されたミーム・反ミーム的な性質を有する生物型アノマリーの███種が地理的障壁を超越した巨大な擬態環を形成しています。

この擬態環を形成する生物型アノマリーは地球上の地理的に離れた箇所で発見されており、その類似点はミーム・反ミーム的な性質の成因とは別に存在します。例を挙げるとSCP-3166-JP5の毛皮の模様にはSCP-████-DE6やSCP-████-JP7との類似点がありますが、この類似点は反ミームの成因とは無関係であり、染料を用いた類似点の隠蔽は反ミーム作用を妨害しません。

ミーム・反ミーム的な性質を有する生物型アノマリーの多くは、その異常性そのものを利用して捕食者からの防衛または獲物の逃走の妨害を行っています。加えてこれらの生物型アノマリーの野生下での生息域が重なることは極めて稀であり、通常の擬態環のように共通する捕食者に対して擬態ペアを形成して警告色を似せる進化は起こりにくいと推測されています。

これらのミーム・反ミーム的な性質を有する生物型アノマリーが擬態環を形成する利点として、正常性維持機関からの防衛が考えられますが、現時点で観測可能なこれらの種の類似点は直接的に正常性維持機関からの発見を妨げるものではありません。一方で2017年以前に確保されたミーム・反ミーム的な性質を有する生物型アノマリーの多くはこれらの擬態環を形成する種との類似点を有しません。このことから、2017年までに失われた何らかのミーム・反ミーム的な性質を有するアノマリーが自身と類似する存在の発見を妨害、または発見者を攻撃していたという仮説が提唱されています。


根拠-03:財団形而上学部門による分析

要約: 2017-2018年の何れかの時点において、SCP-5800へのポータルであるSCP-5800-1から生じている概念上の「光」が無害な性質のものに変質しました。加えて人類の叡智圏において「蜘蛛」「ピンク」「5」などの概念と結びついていたと思われる大規模な空白が同時期に発生したことが観測されています。記録上、これらの概念にはSCP-5800から生じていた概念上の「光」との結びつきが存在していました。

SCP-5800は、相対論物理学において第5次元として知られる仮説上の別現実であり、その内部には抽象的な捕食性の生きた概念が多数生息していると推測され、2017年以前におけるSCP-5800-1の観測においては、SCP-5800-1から発生している概念上の「光」8による精神影響が確認されていました。

一方で現在のSCP-5800-1からは地球に対する指向性を持ち、人類に対して悪影響を有さない概念上の「光」が観測されています。

これらの証拠から、SCP-5800に起源を持つ何らかの敵対的概念が人類の叡智圏へ侵入し、████万人の人間との接続・支配の後に消失したことで、接続された人間の直接的記録及び記憶が抹消がなされたと推測されています。


追記: 財団統計部門による分析により、2015年にSCP-3167-JPによる情報災害的インシデントによって廃止されたと推測されている内部部門が2017年に無関係な収容違反インシデントによって半壊したとされていたサイト41内に存在したことが推定されました。財団廃棄部門による瓦礫及び廃棄物の調査によって以下の物品が発見されました。

  • ステンレス製プラカード2枚・ベリリウム銅製プラカード1枚、「SCP財団 反ミーム部門」と刻まれている。
  • プラスチック製プラカード1枚、「SCP財団 反認知部門」と刻まれている。
  • 金属製プラカード2枚、「アンシンカブルズ」と刻まれている。
  • 異なる年代・人員によって記載されたと推測される、SCP-3167-JPと類似する性質を有する未発見のアノマリーの調査計画書5部

上記の物品の詳細な検査により、過去70-80年から現在までに反ミーム研究を目的とした財団内部部門が複数回設立と廃止を繰り返してきたことが推測されました。また、SCP-3167-JPと類似するアノマリーの調査計画書の日時は、これらの内部部門廃止が起こったと推測される日時とほぼ同時期であり、SCP-3167-JPは自身を発見した存在及びその近傍にいる人物を抹消する能力を有していると推測されました。一方でこれらの調査計画書に記載されている調査内容のほぼ全ては既にSCP-3167-JP研究チームによって実施済みであり、これは少なくとも現在の基底次元においてSCP-3167-JPが存在しない可能性を示唆しています。


追記2: 2019年以降、ミームまたは反ミームアノマリーの発見数が5年連続で前年比200%超を記録しています。これに対して、財団生物学部門及びミーム学部門から以下の説明がなされています。

近年のミーム・反ミームアノマリーの指数関数的増加は、SCP-3167-JPが占めていたニッチが空白になったことによる適応放散と推測されています。

適応放散とは、起源を同一にする生物群が様々な環境に適応して種分化することを指し、特にその程度が著しい場合によく使われる単語です。
ミーム・反ミームアノマリーは、模倣子ミームの名の通り遺伝子、即ち進化生物学的な振る舞いを見せます。適応放散という現象は大量絶滅に代表される大規模な生態系撹乱が発生すると、それによって空いたニッチを埋めるように発生することが知られています。SCP-3167-JPが基底次元から姿を消したことでミーム・反ミームアノマリーのニッチ、即ちミームを媒介する知的生物の記憶容量や認識能力の空隙を求めて、既存のミーム・反ミームアノマリーの急激な適応進化がなされていると考えられます。

一方でSCP-3167-JPに擬態し、その発見妨害能力に依存する片利的擬態を行っていたミーム・反ミームアノマリーはSCP-3167-JPの消失によって発見妨害能力を喪失しており、2019年以降の顕著な発見数の低下から大部分が2018-2019年に発見・確保されたと推測されています。

SCP-3167-JPの基底次元からの消失及びミーム・反ミームアノマリーの指数関数的増加を鑑みて、オブジェクトクラスのDraugr9への再分類が計画されています。

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